美しい肌Vol.79

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2013-04-07 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の漢方(生薬各論:甘草、炙甘草)



科名:マメ科/属名:カンゾウ属



和名:甘草/学名:Glycyrrhiza uralensis



中国からヨーロッパ南部に分布する多年草



です。日本ではわずかに栽培されています。



しかし、最近、漢方薬大手のツムラが、



大規模な栽培に成功したということです。



中国東北部、内蒙古に自生する多年草ウラル



カンゾウ、シナカンゾウ



(Glycyrrhiza echinata L.)



カンゾウは、多年草草本(そうほん)で全株



に細毛を密生して、茎は高さが0.5~1



メートルくらいになります。



葉は、羽状複葉(うじょうふくよう)で互生



(ごせい)して、小葉は4~8対で長卵形で



先が尖り葉の縁(ふち)はなめらかになって



います。



カンゾウの花は、夏から秋にかけて葉のわき



から総状花序(そうじょうかじょ)を出して



淡紫色の蝶形花が咲きます。



果実は、さや果で円柱状の果実になります。



カンゾウの、主根および横走茎を採取して



乾燥したものが、生薬の甘草(かんぞう)



といいます。



カンゾウの主成分:トリテルペン・サポニン



(グリチルリチン酸60%に達する)、



フラボノイド(イソフラボン、リキルチン、



イソリキルチン、フォルモネチン)、



ポリサッカロイド、ステロール、クマリン、



アスパラギンなどです。



甘草(かんぞう)を、ハチミツとともに



焦がしたものを炙甘草(しゃかんぞう)



といいます。



甘草(かんぞう)は、息苦しさの防止、解毒、



のどの痛み止め、去痰(たんをとる)、消炎、



神経痛の鎮痛(いたみをおさえる)などに効果が



あります。



漢方でも緩和、消炎、解毒薬として、のどの



痛みや消化器の潰瘍、食中毒などに用います。



炙甘草(しゃかんぞう)は、虚弱体質の場合に



用います。食欲不振、腹痛、せき、発熱、下痢



などに用いられます。



甘草(かんぞう)、炙甘草(しゃかんぞう)は、



ほとんどが漢方処方に配合されますが、甘草



(かんぞう)を単味で去痰薬として煎じて用いる



場合もあります。



カンゾウの甘味の成分は、トリテルペンの配糖体



が含まれていて、そのなかで、グリチルリチンが



甘味の主成分で、砂糖の200倍以上もあります。



カンゾウから作られるカンゾウエキスには



胃液分泌抑制、消化器かいようの治癒(ちゆ)



促進、鎮痙(けいれんをおさえる)、鎮咳(せきを



おさめる)などの薬理作用が認められています。



グリチルリチンには、副腎皮質ホルモン作用とくに



アルドステロン様の作用や抗炎症、



抗アレルギー作用がありますが、カンゾウを長期間



大量に連用すると脱力感、四肢(しし)のけいれん、



麻痺などの副作用が生じる場合があります。これは



アルドステロン様の作用(尿中へのカリウムの排泄を



促進する作用)から血中カリウムが欠乏し、



周期性四肢麻痺という状態に陥る可能性が高くなる



からです。そのため、甘草あるいは、炙甘草を



長期間大量に用いることは避ける必要があります。



一般には、のどの痛みには煎じ液でうがいをすると



効き目があるとされます。



今回はここまでとさせて頂きます。



甘草は、肝臓に良い働きをする。笑



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