美しい肌Vol.78

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2013-04-07 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の漢方(生薬各論:薄荷)



科名:シソ科/属名:ハッカ属



和名:薄荷/生薬名:薄荷(はっか)/



薄荷葉(はっかよう)/



学名:Mentha arvensis var.piperascens


日本全土の土手など湿気の多い



場所に自生しています。各地で栽培



されています。



湿った場所に自生する宿根草



(しゅくこんそう)で、全体に強い芳香



(ほうこう)があります。



根は長い地下茎で四方に伸びて



繁殖します。繁殖力は強く、雑草なみ



の生命力があります。



花は、8~9月ころ、葉のわきに輪状



に多数の淡い紅紫色の小花を



つけます。



開花期に地上部を採取して、風通し



の良い場所で陰干しにして乾燥



します。



茎葉を乾燥したものを、薄荷



(はっか)といい、葉だけを集めて



乾燥させたものが薄荷葉



(はっかよう)でこれも生薬として



扱われます。



有効性分:メントール、ビネン、カンフェン、



リモネンなどの精油が含む薄荷葉



(はっかよう)は、中枢抑制、血管拡張



などの効果があり、芳香性健胃、



かぜの熱、頭痛、めまい、消化不良、



歯痛などに、粉末大さじ1杯くらいを、



熱湯を注いで、食前か食後に服用



します。



また、おなかが張り、気分の悪い場合



などにも粉末を同じく用います。



漢方では、とくに頭痛、目の充血、



のどの腫脹による疼痛(とうつう)など



の症状に適しています。



夏の熱射病による頭のふらつきや



発熱、口乾、尿の減少などの症状にも



適しています。



また、薄荷葉の配合した処方で、煎剤



(煎じ薬)とする場合には、薄荷葉(はっかよう)



は後から別に入れます。



虫さされなどには、生葉をもんで患部に



塗布すると、かゆみ止めになります。



ハッカの全草を、陰干しして、浴湯料



として疲労回復、腰痛、神経痛などに



用います。



ハッカの名前の由来は、漢読みの薄荷



(はっか)の音読みから和名が付けられ



ましたが、薄荷の語源自体は不明確です。



古くは、目が疲れたときに葉をもんで、



まぶたをなでたりしたことから、目草、



目張り草、という名前や、眠気覚ましに



用いたことから、目覚め草などという



名前もあります。



原産地は、アジア東部とされ、



薄荷油の原料植物として太古の昔から



栽培されていました。古くは、



「農業全書(のうぎょうぜんしょ・1697)」



に、ハッカの栽培の記述が存在します。



文化14年(1817年)には、岡山で盛んに



栽培されたとされ、その後、広島、山形、



北海道などと全国で栽培されて、昭和の



始めには、世界のハッカの生産量の



ほとんどは、メントールを多く含む日本産



でした。今回はここまでとさせて頂きます。



ハッカーが薄荷を発火させた。笑



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