美しい肌Vol.61

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2013-04-01 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



ファイトケミカル各論(長鎖アルキルフェノール誘導体



(辛味成分)→ジンゲロール)



生姜は、世界各地で太古の昔から料理の食材



や香辛料として、あるいは民間薬として使われて



きました。漢方では「生姜はあらゆる病気を防ぐ」



といわれ、咳止め、健胃、冷え性改善、血行促進、



解熱、吐き気止めなど、さまざまな薬効が示されて



います。実際、漢方薬の約7割に生姜が使われて



います。生姜の成分はそのほとんどが水分



ですが、50種類以上の香り成分と200種類以上の



辛味成分が含まれています。主な辛味成分は、



ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンなどです。



この中で体を温める作用が強いのはショウガオール



です。胃腸の循環をよくする働きがあり、体の芯から



温めます。ジンゲロールは生の生姜に多く含まれ、



殺菌作用を持っています。刺身などの薬味として



生姜を添えたり、お寿司と一緒にガリを食べるのは、



味や風味を楽しむだけでなく、この殺菌作用を利用



しているといえます。殺菌作用については、江戸時代



から知られていたようです。最近の研究では、体内の



活性酸素を除去する、エネルギー代謝をアップさせる、



免疫力を高める、花粉症を抑える、といった新しい



効能が次から次へと明らかになっています。現在、



生姜を摂取することで期待できる健康効果は20以上



にも及びます。



生姜は野菜の一部分に過ぎません。ふだん私たちが



食べているのは根の部分です。一年を通じて八百屋



さんで売られているベージュ色の生姜は、ひね生姜と



呼ばれます。そのほか、秋に収穫後すぐに出回る新生姜、



初夏に早掘りした葉付きの葉生姜などがあります。



このうち、ひね生姜には、ジンゲロール、



ショウガオールなどの薬効成分がもっとも多く



含まれています。辛み成分の主なものを見てゆくと



ジンゲロール:殺菌作用が強い。温めるとショウガオール



に変化する。



ショウガオール:胃腸の血行をよくしておなかを温める



作用が強い。



ジンゲロン:脂肪を分解する作用がある。ジンゲロールが



分解して作られる。



この三つの辛み成分の内、美容にもっとも寄与するのは、



ショウガオールです。美容に関するショウガオールの働きを



詳しく書きますと以下のようになります。



私たちの肌や体をさびつかせ、老化や病気を引き起こす



原因のひとつに活性酸素があります。活性酸素は、紫外線



やストレス、大気汚染、喫煙など、さまざまな要因に



よって作られます。それを除去するのに必要なのが、



ビタミンA・C・Eや、野菜や果物に含まれる



ファイトケミカルと呼ばれる抗酸化物質です。なかでも



ビタミンEは、若返りビタミンといわれ、抗酸化物質の中で



再生可能であり、とくに重要と考えられています。



生姜はこの活性酸素を除去する力が強いことが特徴です。



とくにショウガオールの活性酸素除去能力は、ビタミンE



の約3倍であることが明らかになっています。ショウガオールは、



生姜を加熱することで増える成分です。温めた生姜をとる



ことで、ショウガオールの割合が増えます。ショウガオールの



抗酸化作用によってシミやシワを予防し、美肌をキープする



ことが可能になります。今回はここまでとさせて頂きます。



生姜がないからしょうがない。笑



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