美しい肌Vol.57

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2013-03-31 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



ファイトケミカル各論(カロテノイド



→アスタキサンチン)



アスタキサンチンはカロテノイドと言われる



天然の色素の一種です。カロテノイドの種類



は大変多く600種類以上が知られています。



カロテノイドは緑黄色野菜の色が代表的で、



赤や黄色,オレンジ色をしています。



カロテノイドはアスタキサンチンの他、



リコピンやルティン,βカロテン,



ゼアキサンチンなどがあります。



アスタキサンチンはサケやイクラ,エビ,かに



などの赤~橙色の色素です。ヘマトコッカス藻



という藻類からアスタキサンチンを抽出すること



が可能になったためサプリメントや化粧水,



クリーム,美容液などの化粧品にアスタキサンチン



が添加されるようになりました。



アスタキサンチンはカロテノイドの中でも抗酸化力



が強く、特に紫外線に当たったときや細胞内の



ミトコンドリアでエネルギーを生成するときに



発生してしまう活性酸素「一重項酸素」の消去に



効果を発揮します。活性酸素(特に一重項酸素)



の消去能力はトマトの色素リコピンに次ぐ強さ



があります。本によっては、トマトのリコピンを



凌ぐ抗酸化力をもっていると書いてあるものも



あります。一重項酸素は肌が紫外線に当たった時



に発生する活性酸素です。肌に発生する活性酸素は



シミやシワ,たるみなどの原因になります。



アスタキサンチンを配合した化粧水やクリームなど



の化粧品で肌の抗酸化をするのは活性酸素対策



として有効でしょう。



アスタキサンチンは魚ではサケやタイ,キンメダイ,



鯉,イクラなど。甲殻類ではエビやかになどに多く



含まれています。エビやカニに含まれる



アスタキサンチンは生きているときはタンパク質と



結合しているため冴えない色をしていますが、



加熱するとタンパク質とアスタキサンチンが分離



して本来の鮮やかな赤色となります。



アスタキサンチンは加熱すると鮮やかな赤色になる



のが特徴です。マグロなどの赤身は加熱すると赤く



ならないのでアスタキサンチンではありません。



魚やエビ,かになどの甲殻類に含まれる



アスタキサンチンはもともと植物プランクトン



が作ったものです。それをオキアミが食べ、



他の魚がさらに食べることで食物連鎖により蓄積



されると考えられています。



アスタキサンチンは鮭の切り身(100g)に



約3mgはいっています。LDLコレステロールの



酸化防止には最低1日0.6mg。眼精疲労回復には



1日6mg程度が必要と考えられています。



アスタキサンチンは食べ物から摂取するのが自然



です。日常的にアスタキサンチンが簡便に取れる



食品としてはサケが一番ですね。オキアミやエビ、



カニを毎日食べるのは難しいと思います。ただ



サケを食べる時は、うす塩のものにして、塩分の



摂取量を少なくするという配慮が必要です。



アスタキサンチンは親油性ですので、油分と一緒に



摂ると吸収がよくなります。



アスタキサンチンなどのカロテノイドは単体で摂る



よりも、様々な種類を一緒に摂る方が効果的です。



カロテノイドではアスタキサンチンの他、リコピン



やβカロテン,ルティン,アントシアニンの他



ビタミンC,ビタミンE,亜鉛,銅,鉄,マンガン,



セレニウム,コエンザイムQ10などのビタミン・



ミネラル・補酵素などが同時に存在したときに最も



強い抗酸化力を発揮します。



今回は、ここまでとさせて頂きます。



鮭を避けないで!笑



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