美しい肌Vol.124

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2013-04-22 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:トウモロコシ)



とうもろこしは小麦や稲と共に世界三大作物の一角



を担っています。とうもろこしの主成分はでんぷん



で、その他の栄養素であるたんぱく質、脂質、糖質



をバランスよく成分として含んでいます。



 とうもろこしの黄色い部分に含まれる色素成分は、



ゼアキサンチンと呼ばれる成分(ファイトケミカル)



で、抗酸化物質でもあります。肝臓ガンの発ガン防止効果



があるといわれています。ゼアキサンチンは、以前お話



したルテイン(ほうれん草に多く含まれる)の構造異性体です。



 とうもろこしには、いも類よりも多い食物繊維が



含まれていて、脂質の吸収を抑えて、便秘の予防・



改善、大腸ガンの予防、コレステロール値の吸収抑制



に効果があります。



 ほかに、疲労回復にも効果があるビタミンB群や、



塩分を体外に排出して血圧の上昇を抑えるカリウム、



老化防止に役立つビタミンEの供給源としても期待できる



食品です。とうもろこしの中でも日本で栽培されている



品種は、スウィートコーンと呼ばれるもので、実の根元の



胚芽部分にリノール酸が豊富に含まれています。黄色い



品種のとうもろこしにはβ-カロテンも含まれています。



もうひとつメタボリックシンドロームを改善する働きの



あるファイトケミカルがオスモチンです。オスモチンは



とうもろこしに多く含まれる植物由来のタンパク質です。



植物が外敵から身を守るために作られる成分でもあります。



オスモチンは最近、優良な作用が、多々明らかになって



います。その一つがメタボリックシンドロームの



メカニズムに深い関わりを持つアディポネクチンの



受容体を刺激することです。



アディポネクチンは内臓脂肪の細胞から分泌される物質で、



脂肪細胞が巨大化すると分泌量が減ってきます。すると、



糖代謝異常、脂質異常、高血圧が起こり、メタボリック・



シンドロームが進行します。ところがトウモロコシ



などの食物によってオスモチンを摂取すると、それが



アディポネクチン受容体に結合して、アディポネクチンの



作用を生み出し、メタボリックシンドロームの進行を



抑えることができます。さらにオスモチンが



すでに肥満していてアディポネクチンの分泌量が増えない



人や、体質的にアディポネクチンを増やすことができない



人でも、アディポネクチンのかわりに同じように働いてくれ



ます。まさに、肥満している人にとって、効率的に



メタボリック・シンドロームの進行をストップしてくれます。



おもにビタミンEの抗老化作用、抗酸化作用とオスモチン



の脂質代謝改善作用、ゼアキサンチンの抗酸化作用、



食物繊維の整腸作用が相まって美肌効果に拍車をかけるもの



と考えられます。したがってトウモロコシは、少量でも



継続して摂取することが必要です。今回はここまでとさせて



頂きます。廊下を走って老化が進む。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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