美しい肌Vol.92

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2013-04-11 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の漢方(生薬各論:防風)



防風(ボウフウ)は、セリ科サポシュニコビア属



ボウフウの根茎です。産地は中国(黒龍江産の



ものが良質といわれています)。かつて日本産の



浜防風(ハマボウフウの根茎)で代用したことが



ありますが、これは別の植物です。



有効成分:フロクマリン類 – deltoin, bergapten,


psoralenなど


クロモン誘導体 – hamaudol, cimifugin,


5-0-methylvisamminolなど


ポリアセチレン類 – falcarindiolなど


多糖類 – saposhikovan, A, B, Cなど


薬理作用:抗炎症作用・血圧降下作用・中枢抑制作用



・抗潰瘍作用・免疫賦活作用など



効能:防風(ボウフウ)には、発汗作用、解熱作用、



鎮痛作用、利尿作用、抗ウイルス作用、抗菌・抗真菌



作用があり、関節や筋肉の痛み、去風、頭痛、下痢、



腹痛、皮膚疾患に効能があります。防風といえば、



防風通聖散が有名ですね。防風通聖散は、小林製薬



さんが、「ナイシトール」という商品名で売り出して



爆発的なセールスを記録しました。ネーミングの妙も



あるとは、思いますが、肥満を含むメタボリック症候群



の患者さんに対する分かりやすい、絶妙なアプローチが



あったからこそ爆発的なセールスになったのだと



思います。脱線はここまでとして、防風ですが、かぜを



防ぐという名前の通り、感冒に用いられます。



解熱鎮痛作用が強いため、関節や筋肉の痛みにも



用いられています。防風が生薬として入っている、



「疎経活血湯」では、この関節や筋肉の痛みが主な適応症



になっています。実際、当クリニックのリハビリに通って



いる患者さんで、漢方薬を希望される場合は、この



「疎経活血湯」をお勧めしています。浜防風は全く別の



植物で「防風」とは、関係がないそうです。神農本草経の



上品に分類されています。各種皮膚疾患に欠かせない



生薬といわれておりますので、健康な皮膚の方が使うと



美肌効果が期待できます。フロクマリン類には、外用で



使うと光線過敏性皮膚炎の副作用があります。このため、



アロマテラピーのエッセンシャルオイルからは、この成分



を抜いてあることがあるそうです。しかし、生薬として



内服している限りでは、そうした副作用は発生しません



のでご心配なさらないで下さい。



本日はここまでとさせて頂きます。



暴風を防風で防ぐことは、できません。笑



最後までお読み頂きありがとうございました。



女性の美容と健康についてのご相談は、



当クリニック皮膚科にて承ります。



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