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2017-07-14 00:13:24

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診療マル秘裏話   号外Vol.651 平成28年9月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ガン細胞を守る仕組みの破壊が動物実験で成功
2)企業がiPS 細胞を役立て活用する動きが広がる

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン細胞を守る仕組みの破壊が動物実験で成功

 
 
 
 
 
 
ガン細胞を免疫の攻撃から守
っている仕組みを壊し、ガンを
治す動物実験に成功したと小林
久隆・米国立衛生研究所(NI
H)主任研究員らの研究チーム
が17日付の米医学誌サイエン
ス・トランスレーショナル・メ
ディシンに発表しました。1カ
所のガンを治療すれば、遠くに
転移したガンも消える効果があ
ることが確認され、チームは「
全身のガンを容易に治療できる
可能性がある。3年程度で治験
(臨床試験)を始めたい」と話
しています。

ガンが生体で増殖し続けるの
は、ガンの周りに、「制御性T
細胞」という細胞が集まり異物
を攻撃する免疫細胞の活動にブ
レーキをかけて守っているため
です。

チームは、制御性T細胞に結
びつく性質を持つ「抗体」に、
特定の波長の近赤外光を当てる
と化学反応を起こす化学物質を
付け、肺ガン、大腸ガン、甲状
腺ガンをそれぞれ発症させた計
70匹のマウスに注射しました。
体外から近赤外光を当てた結果、
約1日で全てのマウスでガンが
消えました。光を当てた約10
分後には制御性T細胞が大幅に
減り、免疫細胞「リンパ球」の
ブレーキが外れてガンへの攻撃
が、始まったためとみられてい
ます。

さらに、1匹のマウスに同じ
種類のガンを、同時に4カ所で
発症させ、そのうち1カ所に光
を当てたところ、全てのガンが
消えました。光を当てた場所で
ガンへの攻撃力を得たリンパ球
が、血液に乗って全身を巡り、
ガンを壊したと考えられます。

生体内の免疫機能が活発にな
ると、自らの組織や臓器を攻撃
する「自己免疫反応」が起きて
障害が出る恐れがあります。肺
ガンなどの治療に使われる免疫
の仕組みを利用した最新のガン
治療薬では、自己免疫反応によ
る副作用が報告されています。
研究チームが異なる種類のガン
を発症させたマウスで実験した
結果、光を当てたガンだけが小
さくなり、臓器にも異常はあり
ませんでした。今回の方法は、
光を当てた場所のガンを攻撃す
るリンパ球のブレーキだけが外
れ、他の組織や臓器は攻撃しな
いことが確認されました。

小林さんは「転移があっても
効果的に治療できる方法になる
と期待できる」と話しています。

この治療法のニュース動画です。



 
 
事故のあと、自己免疫反応が
始まる。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 企業がiPS 細胞を役立て活用する動きが広がる

 
 
 
 
 
 
企業がiPS細胞を活用する
動きが広がっています。大日本
住友製薬は、高橋政代・理化学
研究所プロジェクトリーダーら
と連携し、目の難病を治療する
製品の開発に、取り組みます。
溶液にiPS細胞から作る目の
細胞を混ぜた移植用の製品です。

アステラス製薬は京大iPS
細胞研究所と、iPS細胞で作
った腎臓のもとになる細胞を、
マウスに移植するなどして腎不
全を治療する研究を、行ってい
ます。

ベンチャー企業のメガカリオ
ンは、iPS細胞を使い、止血
作用のある血小板製剤の製品化
を目指しています。輸血に頼ら
ず、大量の製品を作ることがで
きます。私は、血液内科の大学
病院勤務時代に、最も苦労した
のは、輸血用の血小板の確保で
す。特に、頻回の輸血で、抗血
小板抗体が出来てしまった患者
さんではHLA が合致する血小板
でなければならず、ドナーの方
の気分次第で得られるか否かが
決まっていました。iPS細胞
を使い、止血作用のある血小板
製剤の製品化が可能となれば、
そのような苦労はしなくてよく
なるわけです。

こうした前例がない再生医療
製品を一早く患者さんに届け、
産業の育成も図るため国は2014
年、再生医療製品の「早期承認
制度」を導入しました。安全性
が確認され、効果が推定されれ
ば条件付きで承認し、患者さん
が使えるようにする仕組みで、
企業の収益を確保しやすくしま
した。シート状に加工した脚の
筋肉の細胞を心臓病患者の心臓
に貼って治療する製品が15年、
同制度の初適用となり承認され
ました。

山中所長が12年にノーベル
賞を受賞したのを機にして再生
医療を進めるための政府の関連
予算も拡大し、16年度当初は
148億円が計上されています。

iPS細胞は新薬開発にも役
立ちます。山中所長は「今まで
の薬開発では、先に試したネズ
ミにはよく効いたのに、人間に
は効かない薬も多かった。患者
由来のiPS細胞を使って病気
の状態を再現すれば、ネズミに
は効かなくても、人間によく効
く薬を効率的に探し出せる」と
いうことです。武田薬品工業は
京大iPS細胞研究所と、神経
難病等の治療に有効な薬の研究
を始めました。

また、iPS細胞から作った
臓器の細胞に薬を投与して、副
作用をチェックできます。厚生
労働省を中心に検査法を開発中
です。

バイオベンチャーのiPS細胞の

製品開発についての動画です。



 
 
 
再現シーンを、際限なく再生
する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ガン細胞を免疫の攻撃から守
っている仕組みを壊し、ガンを
治す動物実験に成功したのは、
偉大な業績です。しかも一か所
の治療で、転移したガンの部位
も全て治療できるのですから、
人間の免疫の力の大きさを感じ
ざるを得ません。それと同時に
ガン細胞が巧みに制御性T細胞
を集めて、免疫の力を削ぎ、己
に対する攻撃をやめさせている
かについても感心せざるを得ま
せん。自己免疫性疾患を起こさ
ずに、この効果ですから本当に
すごい手法としか言いようがあ
りません。ただマウスの場合に
うまく行っても、ヒトの場合に
うまく行かない可能性もある事
を考えておかねば、なりません。
企業がiPS細胞を活用する
動きが広がっているのは、好ま
しいことだと私は、考えていま
す。iPS細胞は、再生医療に
だけ使われるのではないという
ことが、浸透している証拠とい
えましょう。再生医療を進める
ための政府の関連予算も拡大し、
16年度当初は、148億円が
計上されているというのは、正
に国家戦略と言えるのではない
でしょうか?医療技術が、患者
さんに益々優しくなる様な気が
してきました。

再生医療が最盛となる。笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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