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2017-07-04 00:41:02

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診療マル秘裏話   号外Vol.642 平成28年8月31日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)熱帯感染症等が対象の、新遺伝子検査システム開発
2)大動脈瘤は、血管壁の脂肪細胞が増加で易破裂

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 熱帯感染症等が対象の、新遺伝子検査システム開発

 
 
 
 
 
 
東芝メディカルシステムズ株
式会社と長崎大学は8月3日、熱
帯感染症や新興・再興感染症を
対象とした新たな遺伝子検査シ
ステム開発についての共同研究
契約を締結するとともに、同大
学熱帯医学研究所内に「東芝メ
ディカルMSラボ(Molecular So
lution Laboratory )」を設置
し、共同研究を開始すると発表
しました。近年、グローバル化
の進展により、デング熱やジカ
熱など途上国の病気ととらえら
れていた、熱帯感染症や新興・
再興感染症が、発生国だけにと
どまらず国境を超えた問題とし
て、公衆衛生だけでなく、世界
経済にも大きな脅威となってい
ます。
熱帯感染症などの制圧には、
早期診断が重要であり、遺伝子
検査は原理的に高感度に検出で
きるという特徴から、将来的な
普及が期待されています。しか
しながら、複雑な前処理手順を
安全に行うには、検査者に一定
の熟練度が要求されるため検査
時間全体の短縮(迅速)や手順
の簡易化(簡単)による非熟練
検査者への二次感染防止(安全)
に課題が残っています。
長崎大学は、グローバルに教育・
研究展開し、熱帯感染症や新興・
再興感染症に関する研究で多く
の成果を重ね、感染症の制圧に
向けて大きな役割を担い、最先
端の研究を進めています。一方、
東芝メディカルは、遺伝子検査
システムを用いた、家畜感染症
検出キットやコメ品種識別キッ
トを製品化しています。さらに
長崎大学と連携し、2015年には
判定時間が約11.2分と従来シス
テムに比べて1/6程度に短縮で
きる「エボラ出血熱迅速検査シ
ステム」を実用化しギニア政府
に、供与した実績があります。
また、世界的な課題となってい
るジカ熱対策のため、ジカウイ
ルスの迅速検査システム開発で
も連携しています。熱帯感染症
や新興・再興感染症の診断では、
感染拡大の早期対応のため検査
の迅速性が、重要になります。
遺伝子検査では「抽出」「増幅」
「検出」という3つのステップ
が必要となりますが、現在使用
されている検査システムは後半
の「増幅」「検出」だけを自動
化、迅速化したものが主流であ
り、前処理となる「抽出」では
複雑な手順を手作業で行ってい
ます。このため余分な時間がか
かり、迅速検査の優位性を十分
に生かせていません。また、「
抽出」作業では、実検体を扱う
ため非熟練検査者への二次感染
が懸念されています。
これらの課題を解決するために、
長崎大学と東芝メディカルは、
連携を強化し自動抽出システム
を開発しました。 途上国への
支援を想定し、「抽出」「増幅」
「検出」が、誰でも、どこでも、
簡単で安全に行うことができる
遺伝子検査システムの開発を進
めていきたいとしています。
なお今回の共同研究契約の開発
期間は、2016年8月から2年間の
予定だそうです。

ジカウイルス感染症は、成人の

脳にも特定の部位で影響を及ぼ

す可能性があるという動画です。



 
基幹の開発機関が期間を限定
する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 大動脈瘤は、血管壁の脂肪細胞が増加で易破裂

 
 
 
 
 
 
腹部にできた大動脈瘤は血管
壁で脂肪細胞が増えると破裂し
やすくなることを近畿大の財満
信宏准教授(食品科学)のチー
ムが解明し、英科学誌電子版に
8日発表しました。

動物実験で、エイコサペンタ
エン酸(EPA )を、豊富に含む
魚油を与えると、破裂リスクが
低下することも判明しています。
治療薬の開発や、破裂の予見、
予防に役立つ可能性があるとい
うことです。

腹部の大動脈がこぶ状に大き
くなると破裂し死亡することが
ありますが、破裂に至るメカニ
ズムはよく分かっていませんで
した。自覚症状がほとんどなく
偶然見つかることも多く大きさ
によっては、手術が必要になり
ます。

腹部大動脈瘤について解説して

いる動画です。



 
古武士の、拳の技を披露した、
老人が、こぶしの効いた演歌を
歌った。笑

 
 
 
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編集後記

 
熱帯感染症や新興・再興感染
症を対象とした、新たな遺伝子
検査システム開発に、ついての
共同研究契約を締結するととも
に、長崎大学熱帯医学研究所内
に「東芝メディカルMSラボ(Mo
lecular Solution Laboratory
)」 を設置し共同研究を開始
することが発表されたのは喜ば
しいことです。熱帯医学という
のは、マラリアなどの寄生虫の
病気やエボラ出血熱のような、
ウイルス疾患を扱う領域の学問
です。しかし日本でマラリアが
大量発生したという話は、ほと
んど聞かなかったために外国の
話と医療関係者もたかをくくっ
ていた可能性があります。とこ
ろが、マラリアを媒介する蚊の
輸入が航空機の発達で起こって
きたり、ジカ熱の良く分からな
い感染経路が話題に上ったりす
る内に、やっと危機感が生じて
きた最中に、こうした共同研究
が行われることが発表されたの
は、実にタイムリーと言えまし
ょう。
腹部にできた大動脈瘤は血管
壁で脂肪細胞が増えると破裂し
やすくなることを解明したのは、
偉大な業績です。今迄、大動脈
瘤の破裂は、原因不明とされて
きたからです。その上、エイコ
サペンタエン酸(EPA )を豊富
に含む魚油を与えると、破裂リ
スクが低下することが分かった
のは、対策まで一気に判明とい
うことで素晴らしい発見と言う
他ありません。発見された時の
大きさが小さいとすぐ手術とな
らなかった事例を経験したこと
があります。そういう事例でも
エイコサペンタエン酸(EPA )
を豊富に含む魚油の摂取は必要
と考えられます。エイコサペン
タエン酸は、実は、薬になって
います。適応拡大が早期になさ
れることを、期待したいと思い
ます。

辞令が出てから、それが撤回
された事例。笑

 
 
 
 
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