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2017-07-08 00:10:14

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診療マル秘裏話   号外Vol.646 平成28年9月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)相模原市の障害者施設の殺傷事件の再発防止策
2)経口βサイト切断酵素(BACE)阻害剤の臨床試験

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 相模原市の障害者施設の殺傷事件の再発防止策

 
 
 
 
 
 
相模原市の障害者施設での、
殺傷事件を受け、厚生労働省は
10日、再発防止策の検討に、
着手しました。 最大の焦点は
措置入院のあり方をどうするか
です。ただ、専門家は「医師の
診察で他人に害を及ぼす恐れを
完璧に、判断するのは困難」と
指摘しています。 隔離・収容
政策への回帰を危惧しています。
「事件が二度と起こらないよう
差別や偏見のない社会をめざし、
再発防止策として提案していく
ことが重要だ。」と検証・再発
防止検討チームの初会合で塩崎
恭久厚労相は強調しました。
植松聖(さとし)容疑者(26
)は職場の障害者施設で「障害
者は安楽死させたほうがよい」
などと発言しました。 2月に
緊急で措置入院が決まりました
が12日後に退院しています。
その後、凶行に及びましたが、
行政は、フォローしておらず、
薬物依存や精神科医療の専門家
ら9人で構成するチームはまず、
こうした経緯に問題がなかった
か検証します。
その上で、措置入院の解除後も
ケアを続ける仕組みの導入や、
行政や警察などの情報共有のあ
り方について議論し、今秋にも
再発防止策としてまとめます。
この日は、植松容疑者のカルテ
等から、第三者の精神保健指定
医13人が今回の措置入院や解除
の判断について評価した文書を
議論しました。会合では、「(
植松容疑者は)脅迫状を出した
が、他害行為を起こしていない
中で、精神科救急として何がで
きたか冷静に議論する必要があ
る」「措置解除後のフォローで
は、薬物の影響もあった患者と
いうことを踏まえる必要がある」
などの意見が、出たということ
です。
措置入院は、精神保健福祉法
に基づいて都道府県知事や政令
指定市長が本人の同意なしに決
められ、対象者は増えています。
厚労省によると、2014年度
は6861人で10年前の約1.
36倍になった一方で、平均入院
日数は同じ期間に半減していま
す。厚労省は「入院医療中心か
ら地域生活中心へ」を掲げてお
り、「早く地域に帰そうという
努力が反映された可能性がある」
とみています。
入院や退院させるかどうかは、
実際は、精神保健指定医が
1)精神障害かどうか
2)本人や他人を傷つける「自傷
他害」の恐れがあるか-を判断
して決めています。指定医とし
て、約7年間で300件以上の
判断に、携わってきた上野秀樹
医師の場合、1)については国際
的な診断基準に基づき、該当す
る項目からどの精神障害なのか
を診断します。
2)は本人の状態や話から入退院
を総合的に判断したということ
です。数十分かけて病院や警察
署で診察を行いますが、明確な
基準はなく「自傷他害の恐れを
100%正確に判断するのは難しい。
上手に演技されれば分からない」
と限界を認めています。
退院すれば、行政が関わる仕組
みはありません。この点が検討
チームによる議論の主題になり
そうですが、精神障害者の自由
を制約することを、上野医師は
危惧しています。「精神障害者
と犯罪を短絡的に結びつける事
が最も多い誤解です。危険だか
ら監視や排除をしようとの偏見
は連綿とあります。再発防止策
が社会からの排除の方向に進め
ば、時計を逆戻りさせることに
なる」と言っています。

このニュースのニュース動画

です。(発生後半年経過)



 
 
器具の扱いを危惧する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 経口βサイト切断酵素(BACE) 阻害剤の臨床試験

 
 
 
 
 
エーザイ株式会社は8月9日、
米国のバイオジェン・インク社
と共同で開発中の経口βサイト
切断酵素(BACE)阻害剤「E260
9」について、FDAとのミーティ
ングで、早期アルツハイマー型
認知症(AD)を対象とした臨床
第3相試験を開始するのに十分
なデータが得られたことが確認
されたと発表しました。同試験
は2016年度中に開始予定だそう
です。
E2609 はアミロイド前駆体蛋白
質のβサイト切断酵素であるBA
CEを阻害することで、βアミロ
イド(Aβ)を減少させます。A
βの脳内の沈着はADの病因のひ
とつと考えられており、Aβ を
減少させることにより、病態の
進行を抑制する疾患修飾作用が
期待されています。
FDAとの臨床第2相試験(202
試験)に関する,End-of-Phase2
ミーティング(EOP2ミーティン
グ)において、臨床第3相試験
開始に向けた十分な非臨床並び
に臨床試験データが得られてい
ることが確認され、今後実施す
る2つの臨床第3相試験プロトコ
ールデザインの概要について、
了承されました。
臨床第3相試験は早期AD患者
さんを対象としたプラセボ対照
試験とし、実薬群は50mg/日の1
用量です。また、主要評価項目
として投与期間24か月における
臨床的認知症重症度判定尺度(
Clinical Dementia Rating Sum
of Boxes:CDR-SB)を用いる事、
安全性の観点からは通常のモニ
タリングを実施することについ
ても確認されました。
202試験は、PETを用いたスク
リーニングによってβアミロイ
ド(Aβ) の蓄積が確認された
軽度症候性前期認知症(Prodro
mal AD)を含む早期AD~中等度
AD患者を対象とした多施設共同、
無作為化、二重盲検、プラセボ
対照並行群間比較試験で、E260
9の安全性とAβ総量(Aβ1-xレ
ベル)の変化を評価しました。
EOP2ミーティングに,提出した
解析結果では、5、15、50mg/日
の3つの投与群全ての投与量群
において良好な安全性が示唆さ
れると共に、用量依存的な血漿
中及び脳脊髄液中 におけるAβ
総量の減少が示されたとしてい
ます。
両社は、今回のFDAとのEOP2
ミーティングにおける議論を受
けて、今後、日本・欧州の各当
局とも同様の協議を進め、臨床
第3相試験をグローバルな多施
設共同試験として実施する予定
としています。

アルツハイマー認知症の新薬の

開発について解説している動画

です。



 
 
競技の判定で協議する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
相模原市の障害者施設での、
殺傷事件を受け、厚生労働省が、
再発防止策の検討に、着手した
のは、喜ばしい限りです。あの
ような凶悪事件の再発防止策で
あれば、時間とお金がかかるの
は、仕方がないことだと推測し
ています。措置入院そのものを
変えることは、難しく凶行に至
る確かな証拠がなければ、警察
も動いてくれません。 そこで
措置入院から退院する時に監視
を付けるということが必要にな
ってきます。精神疾患の入院の
日数を削っておきながら、万全
の対策をとれというのは、虫が
良すぎるのではないでしょうか

早期アルツハイマー型認知症
(AD)を対象とした臨床第3相
試験を開始するのに十分なデー
タが得られたことは、喜ばしい
限りです。現在、認知症の薬剤
は、進行をゆっくりにする程度
の効果しかなく、対症療法しか
ありませんでした。アミロイド
βが作られなくなるなら、根本
治療に近いと言えるのではない
でしょうか?第三相の臨床試験
も、副作用が出ることなく成功
の内に終わることを祈念してい
ます。

左様な副作用は、想定外でし
た。笑

 
 
 
 
 
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