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2017-07-12 00:02:44

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診療マル秘裏話   号外Vol.649 平成28年9月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)高脂肪食過剰摂取に伴う大腸慢性炎症で糖尿病
2)iPS 細胞から心筋先駆細胞を高純度で作製する

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 高脂肪食過剰摂取に伴う大腸慢性炎症で糖尿病

 
 
 
 
 
 
慶應義塾大学は8月10日、遺
伝子改変マウスを用いた、動物
実験で、高脂肪食の過剰摂取に
伴う大腸の慢性炎症が「インス
リン抵抗性」を引き起こし糖尿
病の発症につながることを明ら
かにしたと発表しました。この
研究は、同大学医学部内科学(
腎臓・内分泌・代謝) 教室の
川野義長助教、中江 淳特任准
教授、伊藤裕教授らの研究グル
ープによるものです。研究成果
は、「Cell Metabolism 」オン
ライン版に8月9日付けで掲載さ
れています。

2型糖尿病は、患者数が2000
万人にのぼり、網膜症や腎症と
いった合併症を引き起こし失明
や透析の原因となるだけでなく、
高血圧症、脂質異常症とともに
動脈硬化性疾患を誘発します。
発症する主な原因のひとつとし
て、肥満や高脂肪食の過剰摂取
に伴い、全身でのインスリンの
効きが悪くなる、「インスリン
抵抗性」という考え方が知られ
ていますが、肥満によりインス
リン抵抗性が起きる理由につい
ては今なお解明されていない点
が多いということです。

これまで、肥満に伴うインス
リン抵抗性発症には「内臓脂肪
の炎症」が重要であるとされて
きた一方、近年の研究報告から、
高脂肪食を摂取して肥満がおこ
る前から、腸管内において腸内
細菌叢のバランスが崩れること
がわかっています。 腸管は、
吸収や排泄する働きだけでなく、
免疫細胞の70%は腸管に集中し
ているという報告もあり、外界
から身を守るための免疫器官と
しても重要です。このことから、
高脂肪食による腸内細菌の変化
を受けて体内において腸の免疫
環境も大きく変化する事が想定
されていました。

研究グループはマウスに脂肪
分を60%含む高脂肪食を摂取さ
せることで、脂肪組織よりも先
に、免疫細胞のマクロファージ
の集積を促す蛋白質Ccl2(Chem
okine C-C motif ligand 2)の
産生が増加し、マクロファージ
が集積することで、大腸の慢性
炎症が、引き起こされることを
解明しました。更に、大腸腸管
上皮だけでCcl2が欠損するマウ
スを作製し、大腸の慢性炎症を
抑えると、インスリンの効きが
良くなり、血糖値の上昇が30%
程度低下することもわかったと
しています。

これらの結果から、ヒトにお
いても脂肪含量の多い高脂肪食
を摂食する場合、大腸のマクロ
ファージにより炎症が引き起こ
され糖尿病発症につながりうる
ことが明らかになり、大腸にお
けるCcl2の産生を抑制すること
が、肥満による2型糖尿病発症
を抑える新たな戦略になりうる
と考えられます。

研究グループは、今後、ヒト
大腸におけるCcl2の同定、およ
び具体的なCcl2産生の分子メカ
ニズム、腸管上皮からのCcl2の
産生・活性を抑制する化合物の
同定を解析していくことにより、
新規の糖尿病治療薬の開発を目
指すとしています。

糖尿病等の病気の予防に役立つ

食品についての動画です。



 
長官の腸管上皮を採取する。


 
 
 
 
 
 
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2】 iPS 細胞から心筋先駆細胞を高純度で作製する

 
 
 
 
 
人工多能性幹細胞(iPS 細胞
)を使って、心筋になる細胞(
心筋前駆細胞)を高い純度で作
り出す手法を大阪大などのチー
ムが開発し、17日発表しました。
成果は7月、米科学誌に掲載さ
れました。

iPS 細胞から作った心筋細胞
は、心臓病患者への移植治療に
利用が期待されますが他の種類
の細胞が混じらない高い品質の
心筋前駆細胞の作製は難しかっ
たということです。

チームは、心臓を形作る複数
の種類の細胞の中から心筋前駆
細胞だけを選別する目印となる
蛋白質を発見しており、「心臓
の再生医療に役立つ」としてい
ます。

マウスの心臓が、形作られる
過程でどのような蛋白質が関与
するのかを解析しました。

iPS細胞から移植可能な心筋

細胞が作られたというニュース

動画です。



 
 
餞別を選別した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
動物実験で、高脂肪食の過剰
摂取に伴う大腸の慢性炎症が「
インスリン抵抗性」を引き起こ
し糖尿病の発症につながること
が解明されたのは、偉大な業績
と言えましょう。 高脂肪食の
過剰摂取にならぬよう食事には
気をつけたいと思います。大腸
に限らず、脂肪組織の慢性炎症
が、様々な病気を引き起こす事
が知られています。慢性炎症を
抑えるためのあらゆる手段を講
じることを期待したいと思いま
す。
人工多能性幹細胞(iPS 細胞
)を使って、心筋になる細胞(
心筋前駆細胞)を高い純度で作
り出す手法が開発されたのは、
喜ぶべきことでしょう。心臓を
形作る複数の種類の細胞の中か
ら心筋前駆細胞だけを選別する
目印となる蛋白質を発見したの
も画期的と言えましょう。この
発見により、いつでも心筋先駆
細胞だけを抽出することが可能
となりました。

主砲を無力化する手法。笑

 
 
 
 
 
 
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