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診療マル秘裏話 Vol.506 平成25年8月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1) 第2世代の、小腸カプセル内視鏡
2)ガンの転移を抑制する薬剤を開発

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】第2世代の、小腸カプセル内視鏡

 
 
 
 
オリンパスは、第2世代の
小腸カプセル内視鏡「エンド
カプセル 10システム」を
国内発売します。従来品に比
べて画質や視野角度、バッテ
リー駆動時間等の性能を大幅
に向上させました。販売開始
に向け準備を進めており、今
年度内に発売する。次世代品
を投入して、小腸カプセル内
視鏡市場でシェア首位のギブ
ン・イメージングを追い上げ
ます。 医療事業を統括する
田口晶弘専務執行役員は取材
に対し、「中長期的に現在の
世界シェア約10%を25%
まで高めていく」方針を明ら
かにしました。

新製品は直径11ミリメー
トル、長さ26ミリメートル
のカプセルと受信装置、アン
テナユニットで構成されてい
ます。内視鏡のカメラ部分で
あるイメージセンサーを従来
品のCCD(電荷結合素子)
からCMOS (相補型金属
酸化膜半導体)に変えたこと
で画質が大幅に向上しました。
視野角度も従来品の145
度から160度に広がり、広
範囲に明るい観察視野を確保
できます。 バッテリー駆動
時間も8時間から12時間に
大幅に延長しており、カプセ
ルが体内を通過するのに時間
がかかってしまった場合でも、
最後まで、撮影ができるそう
です。

患者さんの体に取り付ける
受信装置と、体内のカプセル
の通過状況を画像で確認でき
る、リアルタイムビュワーを
一体化したことで、従来品よ
りも高機能でありながら小型
化、軽量化が図られています。
読影用画像システムのソフト
ウェアも改良し、医師が効率
的に作業ができるようにしま
した。

エンドカプセル 10シス
テムは、欧州やアジアの一部
の国では今年2月から発売し
ています。日本では、7月に
厚生労働省から薬事承認を
取得しており、今年度末まで
に発売する見込みだそうです。
米国でもすでに承認取得して
おり、今秋から本格的に販売
を開始します。

小腸カプセル内視鏡の世界
市場は約150億円と推定さ
れています。カプセル内視鏡
を世界で先駆けて発売した
イスラエルのギブン・イメー
ジングが圧倒的なシェアを持
っています。 オリンパスは
ギブン社を追撃するため、
「今後北米などの市場でカプ
セル内視鏡の販売体制を強化
する」(田口専務)方針だそ
うです。

自走型次世代カプセル内視鏡

に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
小腸をみれる内視鏡ないし
!という言い訳は、通用しま
せん。笑

 
 
 
 
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2】ガンの転移を抑制する薬剤を開発

 
 
 
 
ガン研究所・ガン化学療法
センター(東京都江東区)の
藤田直也氏らは、ガンの転移
を抑制する薬剤を開発します。
ガン細胞が血小板の凝集能を
利用して転移するプロセスに
着目し血小板凝集作用を阻害
する抗体を創製しました。
抗体依存性細胞傷害(ADC
C)活性による抗腫瘍効果を
備える抗体医薬に加え、低分
子化合物の創製や、抗血栓症
治療薬としても開発を見込ん
でいます。製薬会社と連携し
臨床開発入りをめざしていま
す。

ガン細胞の転移は、原発巣
から離れて血管、リンパ管等
脈管内を移動し別の臓器組織
に侵入、増殖して生じます。
藤田氏らは、ガン細胞が血管
内を移動する際、血小板の持
つ血液凝固作用を利用して、
転移を促進するメカニズムに
着目しました。ガン細胞上で
血小板凝集を誘導する分子と
して「Aggrus(アグラ
ス)」(別称・ポドプラニン)
を同定し、血小板と相互作用
することによって血小板凝集
を誘導することを突き止めま
した。アグラス分子が血小板
凝集誘導活性を発揮して転移
が促進されるには、山梨大学
などが発見した血小板活性化
受容体「CLEC-2」との
直接結合が必要です。
研究チームは、アグラスと
CLEC-2の結合を阻害す
る中和抗体を作製し、活性が
認められる抗体として4つの
抗体を創製しました。

このうち「MS-1抗体」
は、抗体をあらかじめ投与し
ておくと血小板凝集が抑制さ
れることや、ADCC活性に
より抗腫瘍効果もあることを
確認しました。 これまでの
研究ではマウス抗体を使って
きましたが、臨床応用に向け
てキメラ抗体の作製に取り組
むということです。MS-1
抗体のハイブリドーマから
抗原を認識する可変領域(C
DR)を抽出し、ヒトIgG
と融合したキメラ抗体を使い
ます。さらに、低分子化合物
としても、開発をめざしてい
ます。

アグラス分子は肺扁平上皮
ガン、中皮腫などに多く発現
しており藤田氏は肺扁平上皮
ガンを対象にMS-1抗体の
臨床開発を進めたいと考えて
いるようです。肺ガン治療は、
非小細胞肺ガンなどでは新た
な分子標的治療薬が近年登場
していますが肺扁平上皮ガン
には同様の治療薬がまだない
状況です。
また、アスベストが原因で
増加している中皮腫でも開発
を進めたいと考えています。
「これまで10社ぐらい回っ
たが興味を持ってもらえなか
った」(藤田氏)といってい
ますが、製薬企業へ導出して
臨床開発を急ぎます。

血栓症治療への応用もめざ
しています。動脈硬化で増え
るプラーク中にアグラス分子
が高発現していることから、
血小板凝集に対する阻害薬と
しても期待できます。アグラ
ス分子の量に応じてアグラス
-CLEC-2経路を阻害す
る働きのため傷口の止血作用
などで生じる血小板凝集には
影響しないとそうです。

ガン転移のメカニズムを解析

する顕微鏡に関する動画です。



 
 
 
 
 
典医も転移を阻止できなか
った。笑

 
 
 
 
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編集後記

最初にカプセル内視鏡の大
きさを知った時、ちょっと飲
み込むのは、嚥下障害のある
人では、つらいかなという気
がしました。今回の改良型で
は、その点も含めて評価でき
るのではと考えています。
小腸の中央部は、上部消化管
内視鏡でも届かず、大腸内視
鏡でも届かないことから、私
の大学病院勤務時代には、全
く評価をつけるのが難しいと
言われてきました。 小腸の
出血を調べるのに、検査精度
の劣るシンチグラムしかなか
った時代でした。ガン治療の
難しいとされるところは転移
を起こすということに尽きま
す。転移さえ抑制されれば、
原発巣の治療に専念できるの
でかなり5年生存率も上昇す
るのではないかと期待してい
ます。

先年で専念するのに千年目
となった。笑

 
 
 
 
 
 
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