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2015-07-06 16:02:01

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診療マル秘裏話 号外Vol.125 平成27年1月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)グリオーマと呼ばれる悪性の脳腫瘍の手術時に貼る薬
2)脳卒中を予防するための、画期的な新薬(抗凝固薬)

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】グリオーマと呼ばれる悪性の脳腫瘍の手術時に貼る薬

 
 
 
 
グリオーマと呼ばれる悪性の
脳腫瘍ですが、非常に予後悪い
ガンです。 手術でできる限り
ガンを切除することが基本的な
治療法となりますが、周囲の脳
組織に浸潤したガンを取りきる
ことは難しいとされています。

「手術の後に放射線と抗ガン
剤治療を同時に行うのですが、
手術の傷痕がきれいになってか
らでないと放射線は当てられな
い。悪性度の高い脳腫瘍の場合、
手術の傷痕が治るのを待つ間に
再発してしまうこともあるんで
す」(立川病院脳神経外科部長・
矢崎貴仁氏)といった具合です。

再発した場合、さらに状況は、
厳しいものとなる。もう手の施
しようがない―医師からそう告
げられ、患者はあきらめるしか
ありませんでした。この、手術
から放射線治療までの「空白の
時間」が、患者の命を奪ってき
ました。

だが昨年、この「空白の時間」
を埋める画期的な新薬が登場し
ました。 「カルムスチン」が
それです。

「手術で腫瘍を取ったところ
に、貼り付けて置くシールのよ
うな抗ガン剤です。貼ったあと、
薬の成分が徐々に染み出して、
ガン細胞に直接作用する。放射
線治療までの間に再発するのを
抑えられるのです。実際、これ
を使うことで患者さんの予後は
よくなっていると感じています」
前述の矢崎氏談。

じつはこの薬は、テレビ朝日
系の人気医療ドラマ『ドクター
X』にも登場しています。天才
外科医・大門未知子でさえも
「取りきれない」と判断した
悪性脳腫瘍の男性患者に、カル
ムスチンを使用し、見事、彼の
命を救ったのです。 ドラマの
世界だけでなく現実にも、この
新薬によって命を長らえた患者
さんが多数存在しています。

腹腔鏡手術、ロボット手術、
陽子線治療といった機械を使っ
た治療だけでなく、「薬」の
分野でも、ガン治療は飛躍的な
進歩を遂げています。

「近い将来、早期のガンであ
れば、手術をせずに薬だけで治
せるようになると思います」

虎の門病院臨床腫瘍科部長の
高野利実氏はこのように話して
います。カルムスチンのように
使い方が新しいだけでなく、新
たな成分の開発によって、「よ
く効く」薬が次々と開発されて
いるからです。

「新たに出ているガンの治療
薬は、ほとんどが分子標的薬で
す。これは、ガンの増殖や転移
に関わる分子に『標的』を絞っ
て、ガンを叩くもの。これによ
って、これまでは、薬の効果が
期待できなかったガンでも、う
まく抑えられるようになってき
ているのです」と高野利実氏は、
述べています。ただし分子標的
薬は、非常に高価であり、治療
効果が良くても患者さんが購入
できない場合もありますので、
ご注意下さい。

グリオーマの少女の悲しい物語

です。



 
 
 
 
 
 
 
 
高価な薬で内服の効果がでた
が、内服の意欲が降下した。笑

 
 
 
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2】脳卒中を予防するための、画期的な新薬(抗凝固薬)

 
 
 
 
現在でも日本人の死因の第3
位となっている脳卒中ですが、
毎年、約13万人もの人が命を落
としています。 この脳卒中を
予防するために、画期的な新薬
が登場しました。

エドキサバン、リバーロキサ
バン、アピキサバン―等「新規
経口抗凝固薬」と呼ばれる血液
を固まりにくくする薬です。不
整脈の一種である、心房細動の
患者さんは、心臓で血栓ができ
やすく、それが脳に流れて脳梗
塞を起こしやすいのですが、そ
れを防ぐために使われます。

「脳梗塞の予防には、ワーフ
ァリンという薬が古くから用い
られていますが、処方するには、
月に1度の血液検査が必須で、
検査結果によって薬の量を調整
しなければならない。ビタミン
Kを含む納豆などを食べてはい
けないという食事の制約もある。
その点これらの新薬は血液検査
も食事制限も必要なく、飲む量
は1日1~2回と決まっていて使
いやすい。とくにリバーロキサ
バンやアピキサバンは、脳出血
を起こしにくいというデータが
出ています。従来の薬の欠点が
すべてカバーされているのです」
立川病院脳神経外科部長・矢崎
貴仁氏談。

抗凝固薬の講義動画です。



 
 
 
 
 
 
新薬の制約は、製薬会社が定
めた。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

1年でも長生きすれば、その
間に新薬が開発され、不治の病
とされていたものが「治る」可
能性も出てくる。医学の進歩と
はそういうものです。間に合わ
なかった人は、残念と言わざる
を得ない状況があります。カル
ムスチンの販売は、2013年の1
月ですから、比較的新しい薬で
添付文書には、カルムスチンを
留置しても、再発した例があっ
たことが記載されていました。
従来の抗凝固薬の欠点がすべ
てカバーされているといっても
薬価については、ワーファリン
が圧倒的に安い訳で、患者さん
の懐具合を考えた時、患者さん
と充分話し合わないといけない
ことが分かっています。欠点の
ない薬は、存在しないのでその
点を充分考慮する必要があると
私は、考えています。

薬科に進むなら、薬価は、
大事です。笑

 
 
 
 
 
 
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