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診療マル秘裏話 Vol.504 平成25年8月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1) 肺気腫(COPD)再現モデルマウス
2)神経の再生を促す医療用チューブ

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】肺気腫モデルマウス

 
 
 
 
理化学研究所は,7月29日、
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
の症状増悪に似た状態を、
実験動物で簡単に再現する
方法を考案したと発表しま
した。肺気腫のモデルマウ
スにリポ多糖を1回投与す
るというものだそうです。

肺気腫モデルマウスは、
タンパク質分解酵素エラス
ターゼを気管内にスプレー
することで、約3週間でで
き上がります。さらに細菌
の内毒素であるリポ多糖を
1回投与することで、COPD
増悪モデルマウスを作製し
ました。

研究グループは、比較
対象として、健常マウスに
リポ多糖のみを投与した
炎症モデルマウスも作製し
ました。
炎症マウスでは、投与1日
後に肺に炎症細胞が集積し
たのに対し、増悪マウスで
は投与3日後により強い
集積のピークを示しました。
また、増悪マウスでは細胞
傷害性のCD8+Tリンパ球が
著増していました。 COPD
増悪に関連するとされるマ
トリックスメタロプロテア
ーゼ‐9活性も増加してい
ました。CTで観察すると、
増悪マウスでは気腫化がよ
り進行していました。

当研究は、理研-マック
スプランク連携研究センタ
ーシステム疾患糖鎖研究チ
ームの谷口直之氏ら、群馬
大学、慶應義塾大学、日本
医科大学との共同研究グル
ープによる成果ということ
です。COPD増悪のメカニズ
ム解明や治療薬の開発に
貢献すると説明しています。

COPDについて分かりやすく

解説した動画です。



 
 
 
 
 
 
旗手が肺気腫のため、
交代した。笑

 
 
 
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2】神経の再生を促す医療用チューブ

 
 
 
東洋紡は、損傷した神経
の再生を促す医療用チュー
ブ「ナーブリッジ」の海外
展開を目指しています。
神経の欠損部分にはめ込む
ことで神経をつなぎ機能を
回復させる医療機器で、
今月から国内医療機関での
使用が始まっていますが、
並行して欧米やアジア市場
への展開を見据えた事業化
調査(FS)に着手しまし
た。
米国食品医薬品局(FDA)
などへの承認申請の準備も
進めており、収益性が見込
めると判断すれば、各国で
順次申請に踏み切ります。

ナーブリッジは、ポリグ
リコール酸(PGA)でで
きたチューブの内側に日本
ハムが開発した医療用コラ
ーゲンを充填した医療機器
です。神経が欠損した部分
にはめ込むとコラーゲンを
足場に中枢側から神経が伸
び、末梢側とつながること
で機能が回復します。
チューブは、約3カ月で
体内に吸収されるため、
健常部位の末梢神経を採取
して使う自家神経移植より
患者さんの負担を軽減でき
ます。

今春に厚生労働省から、
製造販売承認を取得し、
保険適用が始まった今月か
ら国内の医療機関で使用さ
れています。当面は手や足
の神経損傷を中心に使い、
顔面などその他の部位へも
適応範囲を広げていく考え
ということです。

国内における普及に力を
入れる一方で、海外展開を
にらんだ動きも加速します。
国内では未承認の海外類似
品は20ミリメートルまで
の欠損に使用している例が
大半で、約50ミリメート
ルの欠損に対応できるナー
ブリッジの特性は競合優位
性の1つになると推測され
ています。 事業化調査と
同時にFDAや欧州各国へ
の申請準備を開始しており、
一定の収益性が見込めれば
海外展開に乗り出す見込み
だそうです。 1年以内を
めどに調査結果を踏まえて
判断します。

慶應義塾大学 生理学教室

岡野栄之先生の神経再生の

講義動画です。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
神経再生は、移植ではな
い異色の方法。笑

 
 
 
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編集後記

COPD(肺気腫)は、タバ
コの害による疾病と定義が
見直されました。今の所、
対症療法しかないこの病気
の治療がモデルマウスを使
って開発されれば、素晴ら
しい結果となりそうです。
今回は、その第一歩と考え
ることができます。 神経
再生は、非常に難しいと医
学生の頃に習いました。
それを5センチという長い
距離を再生するのは、本当
に画期的な技術と言ってよ
いと思います。更なる治療
の拡大でたくさん救われる
患者さんがでれば、幸いで
す。

各代で再生治療が拡大し
た。笑

 
 
 
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