最新号より300号前のメルマガ

2015-07-10 16:13:54

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.305 平成21年10月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1)  海馬の形成に、重要な役割を果たす遺伝子の発見
2) 地中海ダイエットが血管疾患の危険因子を減らす

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 海馬の形成に、重要な役割を果たす遺伝子の発見

 
 
 
 
記憶や学習を司る、大脳の
「海馬」の形成に重要な役割
を果たす遺伝子を、名古屋大
大学院 医学系研究科の高橋
雅英(たかはし・まさひで)
教授(分子病理学)らが特定
しました。9月24日付の米科
学誌ニューロンに発表しまし
た。

高橋教授らは「統合失調症
やてんかんなど、海馬の形成
異常との関連が疑われる神経・
精神疾患の発症メカニズム
解明や新たな治療法につなげ
たい」と話しています。

高橋教授らは、血管やガン
などの細胞を活発化させる
「ガーディン」という遺伝子
に着目しました。この遺伝子
がないマウスを作成したとこ
ろ、周りの新しい環境に興味
を示さないなど、神経症のよ
うな症状が現れました。

脳内を調べると、新たな
神経細胞の成長が阻害され、
海馬の「歯状回」と呼ばれる
構造が正常に形成されていな
いことが分かりました。

統合失調症は「DISC1」
という別の遺伝子の異常が
関連していることが既に判明
していますが、高橋教授らは、
正常な海馬の形成には、この
遺伝子とガーディンがともに
機能する必要があることも突
き止めました。

海馬と大脳皮質に関する動画

です。寝る子は、育つの真偽

にも言及しています。



 
 
 
 
 
 
飼い葉桶を設置するにも、
海馬が必要。笑

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
2】 地中海ダイエットが血管疾患の危険因子を減らす

 
 
 
 
健康食として評価の高い地
中海ダイエット(食事法)が、
2型糖尿病患者さんの薬物
療法開始を遅延させるだけで
なく、減量や心血管疾患の
危険因子(リスクファクター)
の低減をもたらすことが、イ
タリアの研究で明らかなりま
した。
4年間の非盲検観察研究の
結果、低脂肪食を遵守した2
型糖尿病患者さんでは70%が
糖尿病薬物療法を必要とした
のに対し、地中海ダイエット
を遵守した患者では44%にと
どまったということです。

研究執筆者でナポリ第二大
学内分泌学・代謝疾患教授の
Dario Giugliano 氏は「地中
海ダイエットによって、糖尿
病患者さんの3分の1が抗高血
糖の薬物療法を開始せずに済
む。地中海ダイエットは、
新規に2型糖尿病と診断され
た患者さんにとって安全で、
魅力的な食事法である」と述
べています。研究は、米医学
誌「Annals of Internal Med
icine(内科学)」9月号に
掲載されました。

日常の運動と食生活が、2
型糖尿病の予防と管理に最も
重要なことは明らかですが、
低脂肪食と低炭水化物食のど
ちらがより良いかについて、
比較した研究はほとんどあり
ません。

Giugliano 氏によると、地
中海ダイエットは果物やナッ
ツ類、豆類、シリアルといっ
た植物性の食物や魚類が多く、
一価不飽和脂肪の元であるオ
リーブオイルを多く用いるた
め健康に良いとされています。
また、適量のワイン摂取や赤
身肉などの摂取を抑える効果
もあります。こうした食事が、
血糖管理だけでなく、心血管
疾患リスクやガン(ガン)死亡
の減少という効果とも関連す
ることが報告されています。

研究では、2型糖尿病と
診断された患者を低脂肪食群
107 例と地中海ダイエット群
108 例に割り付けました。
研究は非盲検で、4年間の
経過を観察しました。
4年後、地中海ダイエット群
では低脂肪食群に比べ、糖尿
病薬物療法を開始した、患者
さんが26%少ないという結果
がでました。これは地中海ダ
イエット群で、薬物療法への
移行リスクが37%低減したこ
とに相当しました。

研究終了時には、地中海ダ
イエット群のボディー・マス・
インデックス(BMI、肥満
指数として用いられる)は、
1.2 ポイント低下しており、
低脂肪食群の0.9 ポイントよ
り改善していた。血中コレス
テロール値と血圧についても、
地中海ダイエット群では低脂
肪食群に比べ改善していまし
た。

この結果から、Giugliano
氏は「炭水化物の低摂取に加
えて、インスリン感受性への
効果が示唆され、2型糖尿病
患者へは地中海ダイエットが
推奨される」と話しています。

一方、米Scott &White特別
クリニック(テキサス州ラウ
ンドロック)の管理栄養士で
認定糖尿病教育者のCarolyn
Grubb氏は「何か1つの食生活
をあてはめるのではなく、す
べての糖尿病患者は栄養士に
相談し、食べ物の好みも勘案
したカスタマイズされた食事
計画を作ることが推奨される」
と話しています。結局のとこ
ろいくら地中海ダイエットと
いっても、パスタを沢山食べ
てしまったら、あまり効果は
ないでしょう。

地中海ダイエットの発見から

現実の地中海諸国の食生活

が描かれた動画です。(字幕)



 
 
 
 
 
 
 
炭水化物の低摂取は、史上、
至上命題です。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

海馬の形成に重要な役割を
果たす遺伝子が発見された事
は、素晴らしいと思います。
しかしながらノックアウトマ
ウスは残酷な実験法と言えま
しょう。特定の遺伝子を発現
しないように、遺伝子操作を
する方法だからです。もっと
奥深い情報を他の方法で探っ
ていただきたいと思います。
地中海ダイエットは、確か
に優れていますが、和食で、
主食を蕎麦にすれば、かなり
近い結果が出るのではないで
しょうか?

そばの蕎麦から離れたく
ない。笑

 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
************************

 
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント