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2013-08-16 13:03:08

カテゴリー:ブログ

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診療マル秘裏話 Vol.406 平成23年9月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次

1) 関節リウマチの発症に関与する細胞内タンパク質
2) 悪性度が高いスキルス胃ガンを再現したマウスの作成

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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 関節リウマチの発症に関与する細胞内タンパク質

免疫機能が過剰に働いて手足の関節に炎症や骨の破壊などが
起こる関節リウマチの発症に、細胞内の「Ahr」という
タンパク質が関与することを大阪大や慶応大、国立環境研究所
(茨城県)などのチームがマウスで解明しました。成果は
米科学アカデミー紀要電子版に掲載されました。

大阪大の岸本忠三(きしもと・ただみつ)教授(免疫学)は
「Ahrの働きを抑える薬剤をつくれれば、関節リウマチの
治療薬となるかもしれない」と話しています。

関節リウマチでは、リンパ球の一種「Th17細胞」が増え、
過剰に働いています。

チームは、関節リウマチのような症状を強制的に発症させ
られる手法をマウスに使い、解析しました。

Ahrを働かなくしたマウスではTh17細胞の数が減少し、
関節リウマチを起こそうとしても発症しませんでした。
このためチームはAhrが多くつくられることで、Th17
細胞が増えて発症すると推測しています。

Ahrが多くつくられる原因としては、さまざまな免疫細胞
が出す指令が過剰になることが考えられるということです。
Ahrは哺乳類や爬虫(はちゅう)類の細胞に存在しますが、
詳しい機能は分かっていませんでした。

箇条書きが過剰。笑

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2】 悪性度が高いスキルス胃ガンを再現したマウスの作成

悪性度が高いスキルス胃ガンを再現したマウスを、湯浅保仁・
東京医科歯科大教授(分子腫瘍医学)らのチームが世界で初めて
作成し、国際科学誌ガット(8月26日付電子版)に発表し
ました。発症の仕組みの解明、予防や治療法開発に役立つ可能性
があります。

チームは、スキルス胃ガンの人に多くみられる遺伝子の異常に
注目しました。「Eカドヘリン」と「p53」と呼ばれる、
ガン抑制にかかわる二つの遺伝子が胃壁で働かないマウスを
作ると、生まれて1年後にはすべてのマウスが胃ガンを発症
しました。ガンは、人のスキルス胃ガンとそっくりの胃壁が
厚く、硬くなる特徴を持ち、遺伝子の働き方もよく似ていました。

スキルス胃ガンは、腫瘍を作らず胃壁に広がります。発見が
難しいうえ、転移しやすいため治療が困難です。日本人の
胃ガンの約2割を占め、若い人の発症が多いといわれています。

湯浅教授は「このマウスを使って、スキルス胃ガンの仕組み
を解明し、治療法の開発につなげたい」と話しています。

異壁の胃壁。笑

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編集後記

慢性関節リュウマチの治療は、TNF-αに対する抗体が
できてから進歩したと言われています。しかし、抗体
製剤には、多くの副作用があり、中断しなければならない
ことも多いようです。根本の遺伝子である、「Ahr」
がコントロールできれば、リンパ球の一種「Th17細胞」
も増えることが無くなり治癒の方向に向かうのではないで
しょうか?ただ早く病気を発見して介入しないと関節の
破壊が進んでからでは、患者さんの満足度を得ることは
難しいでしょう。スキルス胃ガンの治療の難しいことは
今も昔も変わっていないと思います。モデルマウスを
使っての新治療法の発見が待たれます。

関節技が間接的に効いた。笑

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