美しい肌Vol.316

2013-08-12 21:54:59

カテゴリー:女性の美容と健康

バラの花31

写真は、バラの花です。

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美肌の野菜&果物(各論:粟)

 
 
粟の正体

粟とは、イネ科エノコログサ属に属する多年草の一種

で、雑穀類に分類されます。また、五穀(五種の主要

な穀物を指し、米・麦・粟・豆・きびまたはひえのこと)

のひとつとしても知られています。

粟は学名をSetaria itallicaといいます。粟という名前
は、五穀の中でも味が「淡い」ということから命名された

そうです。粟は1~2mの高さにまで成長し、穂は黄色

に熟してたれ下がります。温暖で乾燥した風土を好み、

生育期間は3~5ヵ月と短いため、高地や高緯度地域

でも栽培することが可能です。

東アジアが原産で粟の原型は道端や農地で見かける

エノコログサ(俗名:ネコジャラシ)と推定されています。

エノコログサは東部アジアやシベリアやヨーロッパ、

アメリカ北部まで広く自生していて、栽培粟とよく交雑

します。粟は、非常に栄養価が高く、精白米と比較

すると食物繊維は約7倍、マグネシウムは約5倍、鉄は

約6倍、カリウムは約3倍もの量が含まれているため、

精白米にひえやきびなどと混ぜて炊くと栄養価が

上がるうえ、低カロリーであることからダイエット食品

としても知られています。

 
 
粟の歴史

粟の歴史は非常に古く、中国では黄河文明以来の主食

であったといわれています。また、中国青海省の喇家遺跡

(らつかいせき、ラーチアいせき:中国青海省

民和回族土族自治県官亭鎮にある新石器時代の遺跡)

から、約4000年前の粟でつくった麺が見つかっており、

これは世界最古の麺といわれています。

アメリカでは1849年より栽培が奨励され、20世紀には

アメリカの雑穀の90%を占めたほどです。

日本へは朝鮮を経て渡来し、縄文時代にはすでに栽培

されていたといわれています。粟はひえと並んで

日本最古の作物といわれており稲作伝来以前の主食

であったと考えられています。

 
 
粟の雑学

日本では2000以上の品種があったといわれています

が、同名異品種や異名同品種もかなりあり、未整理の

状態となっており、その多くが現在では絶滅している

と推定されています。

粟の主な品種は岩手県でつくられる大槌10、西根31、

虎の尾、支那大粟、あわ信濃1号、あわ信濃2号などが

あります。粟は粒の質からうるち粟ともち粟に

分類されます。米と混ぜて粟飯とする場合はうるち粟が

適しており、団子や餅、菓子などにする場合はもち粟が

適しています。あわは5~6回ほど研ぎ洗いし、ひと晩

浸水してアクをとります。ひと晩浸水した粟に1.6倍量の

水と少々の塩を加え炊飯し、炊きあがったら10~20分

ほど蒸らして食べます。また、精白米と混ぜて炊飯する

場合は、1~2割の粟を混ぜると雑穀としてのコクが出て

おいしく食べられます。粟は鉄を多く含んでいます。鉄

は必須ミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンを構成

する成分として、全身に酸素を運ぶという重要な役割を

持っています。特に成長期の子供や、妊娠中の女性、

閉経前の女性は鉄が多く必要とされます。

鉄が不足するとヘモグロビンがうまく作られません。それに

よって体が酸素不足(酸欠)の状態となり、頭痛やめまい、

倦怠感といった症状が現れます。この場合のめまいは、

非回転性のめまいで、ふらつく感じのものを指します。

粟には鉄が多く含まれるため、貧血を予防する効果が

あるといえます。動脈硬化とは、動脈内壁に

コレステロールや脂質がたまって弾力性や柔軟性が

なくなった状態のことです。血液がうまく流れなくなること

で心臓や血管などの様々な病気の原因となるもののこと

です。善玉(HDL)コレステロールは、血管内壁(末梢)

に付着して動脈硬化を引き起こすコレステロールを肝臓

(中枢)まで運ぶ作用があります。粟には、善玉(HDL)

コレステロールを増やす働きがあるため、動脈硬化を

予防する作用があるといえます。

善玉(HDL)コレステロールを増やす作用のある食べ物

として知られているのは、ω-3系の不飽和脂肪酸を多く

含む青魚や、くるみなどのナッツ類です。

 
 
粟の有効成分

粟には食物繊維が豊富に含まれています。そのため、

便秘を解消し、腸内環境を整える働きがあります。

また、鉄も豊富に含まれ、貧血が予防されます。

それ以外にもビタミンB1、ビタミンEや、カリウムや

マグネシウムなどのミネラル類を含んでいるため、

通常の精白米よりも栄養価が高く、近年雑穀米の一種

として脚光を浴びています。粟は漢方にも使われて

おり、健胃作用があることが知られています。

 
 
粟の美肌効果

粟には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は

「人間の消化酵素で消化されない食事中の難消化性

成分の総体」と定義されており、第6の栄養素としても

知られています。体内に入ると水分を抱え込み膨らんで、

体内に溜まった老廃物を体外へ排出する役割があります。

また、腸を刺激し、ぜん動運動(腸に入ってきた食べ物を

排泄するために、内容物を移動させる腸の運動)を促す

ため、便秘の解消にも有効です。粟は食物繊維を豊富

に含んでいるため、便秘を解消し、腸内環境を整える効果

があります。この効果は、デトックス効果とも呼ばれ、

有害物質(老廃物など)を体外に排出することで美肌へと

導かれます。粟に含まれるパントテン酸は紫外線対策に

有効とされ、ポリフェノール(粟の黄色は、ポリフェノールの

色だそうです)や若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEには

強力な抗酸化作用があることから皮膚の美白効果が期待

されています。皮膚の新陳代謝を促すミネラルである亜鉛

が多く含まれることから、余分な角質が除かれ、毛穴の

トラブルが予防されると考えられています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

味の淡い粟を、淡路島で食べた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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