美しい肌Vol.317

2013-08-13 17:41:10

カテゴリー:女性の美容と健康

ガーベラ14

写真は、ガーベラの花です。

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

美肌の野菜&果物(各論:棗)

 
 
棗の正体

棗の生薬の大棗については、以前のブログの、

ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11507852910.htmlで解説しました

が、さらに詳細な情報を加えてお届けします。

高さ10mほどの落葉小高木で、特に黄土の乾燥地帯

でよく生育します。葉は長さ2~4cmの卵形で光沢が

あり、5~7月頃に黄緑色の小さな花をつけます。

果実は球形あるいは長さ2cmほどの長楕円形です。

秋に熟すと赤黒くなり、中には堅い両端の尖っ

た種子1個があります。ナツメの果実は未熟なうちは

淡緑色ですが熟すにつれて暗赤色になります。果実

を夜露にあて日にさらし干したものを紅棗(こうそう)、紅

棗を蒸してさらに干し、しわと黒味が帯びたものが大棗

(黒棗)とされています。大棗は生薬として、紅棗は

食用として市場に多く出回っています。

ナツメは市場では主にドライフルーツとして目にする

ことが多いですが、ナツメの果実が実る秋の季節には

生で食べることもでき、りんごのような食感と甘酸っぱい

味がします。また、「1日に3個食べれば歳をとらない」

といわれるほど高い栄養価を持っています。

ナツメの果実は薬用だけでなく食用としても注目されて

おり、中国や韓国などで縁起の良い食べ物として珍重

されています。韓国では薬膳料理として日本でもよく

知られるサムゲタンの材料に使われています。また、

ナツメとピーナッツを黒砂糖で調味したスープは、

慢性肝炎や肝硬変の病状を改善する治療薬膳の一つ

とされています。

日本や中国ではもちろんのこと、インドの伝統医学

アーユルヴェーダでも、ナツメの果実が治療に

使われています。

 
 
棗の歴史

大棗のもととなるナツメの果実は、中国で古くから桃や

李、杏、栗と共に「五果」として数えられ珍重されて

きました。

日本には奈良時代には伝わったとされており、日本に

現存する最古の和歌集である「万葉集」にも記載されて

います。ナツメは「桃、栗3年、杏は4年、梨は5年、棗

(なつめ)は、その年(とし)金になる」といわれて有利な

果物として珍重されて、多くの品種改良がなされて

います。

「延喜式(えんぎしき)・927年」にも乾棗(ほしなつめ)、

大棗(たいそう)の名が出ていて、その頃から薬用に

使われていたことがわかります。

ナツメの名前の由来は、夏に新芽がでるから夏芽

(ナツメ)だというという説と、お茶に使う抹茶入れの

ナツメに果実が似ているからという説があります。

抹茶入れの方が、棗の果実に似ているから、そう

呼ばれると書いてある文章もあります。ということは、

これは、鶏が先か卵が先かという議論でしょう。笑

本草和妙(ほんぞうわみょう/918)、和名抄

(わみょうしょう/932)で、オオナツメやナツメと

呼んでいました。漢名は、中国の古書には

「大なるを棗(そう)といい、小なるを棘(きょく・

サネブトナツメ酸棗(さんそう))」という記載があります。

このことからナツメは、果実が大きいから大棗

(たいそう)といわれてきたと推測されています。

 
 
 
棗の原産地と生産地

ナツメの原産地は南ヨーロッパ、または西南アジア

といわれています。現在では中国や韓国、台湾など

で盛んに生産されており、他にも南西ヨーロッパで

生産されています。日本では東北地方や関西地方、

中国地方などのごく一部の地域で生産されています。

 
 
棗の雑学

ナツメの葉には、甘味だけを消す特殊な作用があります。

ナツメの葉を口の中で1~2分程よく噛んで吐き出した後

に砂糖をなめると、甘味は感じられず砂の粒をなめている

ような感覚になります。

この作用は塩味や酸味など他の味覚に変化はなく、

甘味のみに働きます。これは、ナツメの葉に甘味受容体

だけをブロックする働きを持つ「ジジフィン」という成分が

含まれているためであると考えられています。棗に豊富に

含まれる葉酸は、赤血球をつくるために欠かせない成分

です。赤血球は、呼吸をした際に肺にとり込まれた酸素

を全身に運ぶ役割を果たしています。赤血球の量が減る

と、細胞に供給される酸素が不足するため、顔が青白く

なる、少し動いただけでも息切れがする、動悸が起こる、

疲れやすくなる、立ちくらみがするなどの貧血症状が

引き起こされます。葉酸が不足すると、赤血球の大きさが

大きくなります。この状態を大球性貧血とよび、巨赤芽球

性貧血と呼ぶこともあります。棗には、正常な赤血球を

作る働きを持つ葉酸が豊富に含まれているため、貧血の

予防・改善に適した果実です。

 
 
棗の有効成分

成分としてはミネラルが多く、棗酸、タンニン、

粘液質、タンパク質、脂肪、カルシウム、

ビタミンCなどを含みます。作用が激烈な薬物に

配合すると、性質をやわらげて消化機能(胃腸)

に対する負担が少なくなり、さらに食欲が増し、

消化が良くなる効果もあります。

トリテルペン – oleanolic acid, betulinic acid,
alphitolic acid, p-coumaric acidのエステル類、
ursolic acid など
サポニン – zizyphus saponin など
多糖類 – zizyphusarabinan など
その他 – malic acid, tartaric acid, cyclic AMP,
cyclic GMPなど
 
 
棗の美肌効果

棗には食物繊維が豊富に含まれており、腸内の

善玉菌を増やし、腸の調子を整える働きがあります。

また、強い粘性を持っており、腸内の有害物質を

吸着させて一緒に体外に排泄する働きもあります。

その他にも、棗に含まれるサポニンには腸を刺激

し便通を良くする働きがあります。これらの相乗効果

が期待できるデトックス効果から、美肌に導かれます。

また、棗に含まれる葉酸は、新陳代謝を促進する

作用があり、細胞の入れ変わりが、盛んになります。

その結果、皮膚や粘膜が強化され、美肌に導かれ

ます。また、女性の更年期障害や月経痛の改善にも

使われています。さらに、血流を促進し冷え性の

改善効果もあるので、この効果からも美肌に導かれる

と考えられます。今回は、ここまでとさせて頂きます。

棗は、夏に不満を持っています「夏め!」。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

当クリニックのホームページとフェイスブック

ページおよびメルマガ登録ページのURLは以下の通りです。

ホームページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/
フェイスブックページURL:www.facebook.com/Eitokukai

メルマガ登録ページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/min_zhaokurinikku/merumaga.html
 
 
 
 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント