美しい肌Vol.315

2013-08-11 21:48:13

カテゴリー:女性の美容と健康

桔梗2

写真は、桔梗の花です。

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美肌の野菜&果物(各論:明日葉)

 
 
明日葉の正体

 
明日葉については、以前のブログの、

ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11517538370.htmlで解説しました

が、さらに詳細な情報を加えてお届けします。

明日葉はセリ科の植物です。若葉を摘んでも

明日にはまた伸びている(実際には4~5日

要する)といわれる程成長が早く、生命力が

強いことから、明日葉と命名されました。

その生命力の強さから、古くから不老長寿の

妙薬とされていました。また、中国では薬用

として、枯れる前に掘り起こした明日葉の

根を朝鮮人参の代わりとして使っています。

明日葉は数少ない日本原産の野菜のひとつ

で、葉と茎を食べます。セリ科特有の香り

とほのかな苦味があります。その独特の風味

を生かして、鍋物やおひたし、天ぷらなど

様々な料理に使われます。明日葉は

房総半島から紀伊半島と伊豆諸島の

太平洋側などの暖かい地域に自生しています。

寒さに弱い野菜ですが、近年では品種改良

が盛んに行われ、寒い地域でも育つ明日葉

が開発されているそうです。

 
 
明日葉の歴史

中国の明朝時代に編集された薬草に関する事典

〔本草綱目〕にも記載されています。

日本では江戸中期の本草学者、貝原益軒による

〔大和本草〕 に、滋養強壮に良い薬草として記載

されています。江戸後期に完成された八丈島の

記録書〔八丈実記〕に、飢えをしのぎ、精力を増す

薬草として記載されています。救荒食であったと

考えられています。その他、漢方では循環器系、

消化器系の効果を期待して古くから使われており、

食用や乳牛の牧草として栽培されてきた歴史が

あるそうです。当帰と同じせり科シシウド属であり、

ヨーロッパ当帰と呼ばれるものは、明日葉に非常に

近いと考えられています。ちなみに、ヨーロッパ当帰

の歴史は、10世紀頃、ヨーロッパの各地で疫病

が流行し、そのため多くの人々が死にました。

そんなある夜、一人の修道士の夢の中に天使が

現れ、その天使は傍らの草を指して、その草の根

に邪悪な力から身を守る効果があることを教え

ました。人々は、そのお告げを信じて、その

植物の根を口にしました。すると、いつのまにか

疫病は消え去ったということです。この草は、

ラテン語やギリシャ語で「天使」を意味する

アンジェリカという名前で呼ばれるように

なりました。

明日葉の学名もAngelica keiskeiで、この
keiskeiは、明治初期の植物学者伊藤圭介から

つけられたそうです。

 
明日葉の雑学

明日葉は四季を通じて収穫できますが、新芽を

出す2月~4月が旬といわれています。

明日葉の葉が鮮やかな緑色をしていて、

みずみずしいものを選びます。茎は細めのもの

が柔らかく美味しい明日葉です。湿らせた

新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の

野菜室に立てて保存します。下茹でして水に

さらすと独特のにおいとアクがぬけて食べ

やすくなります。茹ですぎると明日葉に

含まれるビタミンCなどの栄養素が抜けて

しまうため注意しましょう。

肥満はあらゆる病気の原因であるといわれて

います。内臓脂肪が蓄積し内臓肥満になると、

アディポサイトカインが分泌異常を起こし、

高血糖や高血圧を併発するリスクが高まります。

明日葉特有のフラボノイドであるカルコンには、

内臓脂肪を減少させる働きがあることがマウス

を使用した実験により証明されています。

カルコンには、内臓脂肪を減少させることにより

善玉ホルモンであるアディポネクチンの分泌を

活発にする働きがあります。アディポネクチンは

インスリン感受性の亢進や動脈硬化の抑制、

抗炎症など様々な働きを持っていることから、

カルコンの摂取は血中コレステロールの減少に

つながると考えられています。

血中のコレステロールを減少させることにより、

動脈硬化のリスクが低下します。

また、日常生活で体内に発生する活性酸素は、

血中の脂質を酸化させるため動脈硬化の原因

となります。明日葉に含まれるβ-カロテンや

カルコンには強い抗酸化作用があり、血中の

脂肪の酸化を防ぎ血管を若々しく保ってくれる

ため、動脈硬化の予防に効果を発揮するそう

です。食塩の過剰な摂取などによりナトリウム

が血中に多く存在すると、体内で水分の移動

が正常に行われなくなり、高血圧を招いて

しまいます。明日葉に含まれるカリウムには、

余分なナトリウムを体外に排出する働きがある

ため、血圧を下げ高血圧を予防する効果が

期待できます。また、明日葉特有のフラボノイド

であるカルコンには内臓脂肪を減少させる作用

があるため、善玉ホルモンである

アディポネクチンの分泌が活発になります。

アディポネクチンが正常に働くことにより、

インスリン感受性が改善されます。この作用

により、高血圧を予防する効果が期待されます。

明日葉に含まれるカルコンには内臓脂肪を減少

させるほか、前駆脂肪細胞から成熟脂肪細胞

への分化を誘導する働きがあることが確認されて

います。この働きにより、善玉ホルモンである

アディポネクチンの分泌が活発になり、

インスリン感受性を亢進させインスリンの働きを

正常にします。また、明日葉に含まれる成分が

体内でインスリンと同じ作用をすることが実験に

より証明されています。さらに、明日葉のカルコン

には成熟脂肪細胞におけるグルコースの取り込み

を促進し、血糖値を下げる作用があることも確認

されています。これらの作用により、明日葉に

豊富に含まれるカルコンには糖尿病の改善に

効果があると期待され、これを実証するため、

糖尿病を自然発症するマウスと明日葉由来の

カルコンを使っての実験が行われました。その結果、

カルコンの血糖値の上昇を抑える作用が認められ、

糖尿病の症状のひとつである多飲症状の改善も

みられました。明日葉に含まれるβ-カロテンから

変換されたビタミンAには、皮膚やのどなどの粘膜

を正常に保つ作用があります。さらに明日葉に

含まれているビタミンCやビタミンEには、免疫力を

高めてくれる作用があるため、明日葉は口内炎や

風邪の予防に効果的だそうです。

明日葉には良質な食物繊維に加え、自律神経を

調節し、ぜん動運動を促進してくれる働きがある

ビタミンB₁、食物繊維の働きを高めてくれる

ビタミンCが含まれているため、便秘の解消に効果

があると期待されています。現在、日本では

約780~1100万人の骨粗しょう症患者さんがいる

と推測されています。健康な骨の場合、新しい骨

の形成と古くなった骨の分解がバランス良く

行われています。このバランスが様々な原因で崩れ、

骨の分解が骨の形成を上回った時に骨粗しょう症

となり、ちょっとしたはずみで骨折などのけがを

しやすくなります。骨の形成は骨芽細胞で

行われています。骨形成たんぱく質-2(BMP-2)は、

骨髄中に存在する未分化細胞に働きかけ骨芽細胞

への分化を促進するたんぱく質です。明日葉を

摂取することにより、BMP-2の産生を促進する作用

があることが実験により確認されています。そのため、

明日葉には骨粗しょう症を予防する作用があると

されています。明日葉には、神経成長因子の産生

を促す作用があることが証明されています。

神経成長因子が増加することにより、神経細胞の

分化の促進や神経細胞の維持、脳神経の損傷

の修復、脳が老化した際に神経細胞の機能を回復

するといった作用が期待できます。そのため、

アルツハイマー型の認知症や糖尿病合併症などに

よる末梢神経障害の予防や治療に効果があると

考えられています。明日葉に含まれるクマリンと

ルテオリンには利尿作用があることがよく知られて

います。この働きにより、むくみが改善されます。

カリウムとの相乗作用もむくみの改善につながり

ます。医薬品との併用が良くないことがあります。

その具体例は、以下のようなものです。

オキサプロジン〔非ステロイド性抗炎症薬〕〔関節炎
にともなう疼痛、浮腫の緩和に処方される〕を
併用すると日光に対する皮膚の感受性を著しく亢進
させるそうです。オキサプロジンを摂取後、この作用
は数日間持続する為、その間は併用はしては
いけません、なおかつ直射日光は避けるようにします。
スルファメトキサーレ〔スルフォンアミド系抗生物質:
ST合剤〕 〔リュウマチ性関節炎、潰瘍性大腸炎、
クローン病に処方されます。炎症緩和作用もある〕
併用すると皮膚の感受性を著しく亢進させることが
分かっています。スルファメトキサーレは摂取後
数日間持続する為その間は併用はしてはいけ
ません。なおかつ直射日光は避けることが必要です。
 
 
明日葉の有効成分

明日葉には、β-カロテンやビタミンB群、ビタミンC、

ビタミンEをはじめ、カルシウムやカリウム、鉄などの

ミネラル類や食物繊維など、優れた働きを持つ

栄養素が豊富に含まれています。明日葉は

ビタミンB₁₂以外のほぼ全てのビタミンB群を含んで

います。中でも細胞の再生に関わり、健康な皮膚

や爪をつくるために欠かせないビタミンB₂が特に

多く含まれています。β-カロテンは体の中で必要な

分のみビタミンAに変換されるため、過剰症の

心配がなく安心して摂取することができます。

明日葉の葉や茎を切ったときに出てくる淡い黄色

の汁には、明日葉特有のポリフェノールの一種

であるフラボノイドのカルコンやクマリンが豊富に

含まれています。カルコンは非常に強い抗酸化力

を持つだけでなく、動脈硬化の予防や糖尿病の

予防など、様々な有効性が認められています。

 
 
 
明日葉の美肌効果

明日葉にはβ-カロテンが豊富に含まれています。

β-カロテンから変換されたビタミンAには皮膚や

粘膜を丈夫に保ってくれる働きがあるため、肌の

カサつきや肌荒れを改善する効果があると期待

されています。β-カロテンには紫外線によって

発生した活性酸素を無効化する働きがあり、

メラニン色素の発生を抑制する作用があります。

他にも、明日葉には若返りのビタミンと呼ばれて

いるビタミンEが含まれています。さらに、豊富に

含まれるビタミンCがコラーゲンの生成を促進し

肌のハリを保つことにより、シワの予防や改善にも

役立ちます。様々な栄養素の相乗効果により、

明日葉には美肌に導く効果があるとされています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

明日葉を食べて、明日バーに行く。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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