美しい肌Vol.328

2013-08-24 23:09:31

カテゴリー:女性の美容と健康

あさがお2

写真は、あさがおの花です。

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美肌の野菜&果物(各論:キヌア)

 
 
キヌアの正体

キヌア(キノア)とは、健康的なダイエットや

体調管理に適する、栄養バランスに優れた

南米産の食材です。必須アミノ酸をすべて

含み、また各種機能性もあることなどから

「完全食品」と呼ばれることもあるようです。

キヌアは双子葉類の1年草で通常1-2mに

成長します。幅広で、通常羽毛に覆われて、

粉っぽく、互生(互い違いに葉が出ること)

の整った葉をもっています。中央の木の

ような茎は種類によって枝分かれしたり

しなかったりし、またその色は緑、赤、紫と

様々です。穂は茎の頂部か脇から生えて

きます。緑のhypogynousの花は簡単な
花被をもち、一般的に雌雄両有で自家受粉

します。その果実は直径2mmほどで、色は

栽培品種によって白から赤または黒までと

幅広くなっています。キヌアは、キヌアが自生

していないアメリカやヨーロッパ、中国、日本

において非常に人気がでてきており、

作物価値も向上しています。2006年に

比べて2013年の早い時期ではキヌアの

価格は3倍になったということです。

2011年の平均価格は1トンあたり3,115

米ドル、最高で8,000米ドルとなっています。

これに対して小麦の価格は1トンあたり340

米ドルです。すごく高価な穀物であると

いえます。収穫後は、苦い味わいをもつ

サポニンを含む「ころも」を除去する行程が

必要です。キヌアは通常はお米と同様に

調理され、幅広い料理に使われます。

キヌアの葉はアマランサス(ヒユ科ヒユ属の

植物で、キヌアとともにインカ帝国で重要な

食料とされていました)と同様に葉野菜として

食べられますが、商用のキヌア葉は

入手困難です。

 
 
キヌアの歴史

キヌアは、アンデスの土地固有のものであり、

世界の他の地域では比較的知られていない

植物でした。さらにアンデス文化では非常に

重要なものでした。キヌアを聖なるものとした

インカ民は、キヌアを「chisaya mama」

あるいは「穀物の母」と呼んでいました。

初めて金の農具で種を蒔いたのはインカ皇帝

とされています。古くインカ帝国の人々の間で

主食として食べられていました。ペルーの

チチカカ湖周辺原産の植物で、紀元前5000年

には栽培化されていたという記録があります。

古代インカ帝国皇帝が栽培を推奨し、収穫物

すべてが皇帝のもとに集められ、その後分配

され、インカ帝国では重要な作物でした。

ボリビアなどに残るインカの遺跡にはキヌア

貯蔵のための倉庫も散見されています。

今から約500年前にインカの地がスペインに

征服される以前はアンデス山系の北端から

南端まで(コロンビア、エクアドル、ペルー、

ボリビア、チリ、アルゼンチン)広く栽培されて

いました。ところがスペイン人による南米の

征服中、スペインの征服者はキヌアを

「インディアンの食べ物」として軽蔑し、その

宗教的な儀式への用途から栽培を禁止しさえ

したということです。事実、スペイン人征服者

はキヌア栽培をしばらくの間忘れさせ、

インカ民に代わりに小麦を栽培することを強制

したようです。1970年代には、アメリカ科学

アカデミーがアマランス(ヒユ科ヒユ属の

植物で、キヌアとともにインカ帝国で重要な

食料とされていました)やキヌアを将来有望な

経済作物としてとりあげ、栽培・開発を奨励

しました。1993年と1996年には、アメリカ

航空宇宙局(NASA)が、キヌアの食品特性に

注目して、宇宙空間の長期間作業

(CELSS=Controlled Ecological Life
Support System)において、環境管理と
食糧供給に適した作物候補としてキヌアに

ついて検討し、発表しています。そのタンパク質

含量の多さ、取扱いの簡易さ、使途の広さ、

管理環境での収量率の高さからExcellent

(素晴らしい)と評価しています。

 
 
キヌアの雑学

タンパク質を多く含みます。キヌアのタンパク質は

牛乳に似たバランスで、米やヒエ・アワ、小麦に

比べて多く含みます。キヌアはまた低いグリセリン

インデックス値をもつ複合糖質となっており、

低GI値である食材と言えます。単品でいきなり

痩せるわけではありませんが、他の健康的な食材

と組み合わせれば健全なダイエットに貢献する

ものとも言えます。1993年のNASAの専門誌は

次のように述べています。「1つの食材が、人間に

とって必要な全ての栄養素を提供することは

不可能だが、キヌアは植物界、動物界において

何よりもそれに近いものである」。また2013年は

国連が制定した「国際キヌア年」であり世界的な

認知度の拡大が見込まれています。北米での

人気には及ばないものの日本国内でも徐々に

その知名度は向上しつつあると言えます。キヌア

の栽培地域は南米のボリビア、ペルーが主要で、

特にボリビアのウユニ塩湖周辺で盛んです。

塩湖周辺のキヌアは特にミネラルを多く含みます。

キヌアは少量がアメリカで生産されているものの、

主流は南米で、欧米や日本向けに輸出されて

います。キヌアの日本での知名度はまだ低い

ですが、欧米では関連の加工商品も販売される

など健康食品としての確かな地位を獲得しつつ

あります。フランスではキヌア入りのパスタ、スイス

ではチョコレートなどが販売されています。

地元南米ではスープにいれたり粉に挽いてパン

のようにして食べます。キヌアを煮ると胚芽が開き、

見た目のかわいらしいキヌアの芽が出てきます。

生産地のスープにはキヌアが入れられることも

あるようです。キヌアの料理法はとても簡単な

上に、プチプチとした食感が既存の料理に

新しいアクセントを加えてくれます。強烈な

アルカリ性ではないものの、キヌアのそれはマコモ

やアマランサス、芽が出た穀物などに匹敵します。

乾燥したキヌアの¼カップで、172カロリーしか

ありません。非常に低カロリーの穀物といえます。

キヌアは麦や穀物とは無関係なため、グルテン

フリーです。キヌアは低いグリセリンインデックス値

をもつ複合糖質です。これは非常に重要なことで、

大量に摂取しても、他の精製された穀物(たとえば、

白米、食パンなど)に比べて、血糖値の上昇が

非常にゆるやかということです。平成15年までに

山梨県において栽培が可能であることが明らかに

なっています、NL6系統(Sea-level type)が
あります。以下山梨県総合農業試験場の研究

成果です。山梨におけるキヌア栽培において、

播種時期は、標高300m程度の平坦地では

4月上旬から中旬頃、標高900m程度の高冷地

では4月中旬から下旬頃であると考えられました。

また栽植密度は30-90株/m2の範囲で収量

および子実品質などに影響を及ぼさないことが

示唆されました。成熟期間は約3-4ヵ月、草丈は

80cm-100cmでした。葉と穂には、多くの

アブラムシ類とカメムシ類が観察されました。

収穫後のキヌア子実の一般成分はボリビア産や

ペルー産と差はありませんでしたが、ミネラル含量

は高かったそうです。キヌアを山梨県で栽培する

場合、4~5月に播種すると7~8月に、8月に播種

すると10~11月にそれぞれ収穫できます。

窒素基肥量は8kg/10aが適し、子実収量は

200kg/10a程度、栽培に要する労働時間は

約30時間/10aです。

 
 
キヌアの有効成分

キヌアの特徴としてはまずその栄養価の高さ

があげられます。キヌアは通常の精白米と

比べ低い炭水化物(糖質)で、同等の

エネルギーに対して、2倍のタンパク質、

5倍の良質な脂質、8倍の食物繊維、

6倍のカリウム、10倍のカルシウム、7倍の

マグネシウム、7倍のリン、8倍の鉄、を

含みます。キヌアはまた、体内で合成できず

栄養分として摂取しなければならない

必須アミノ酸のバランス(アミノ酸スコア85)

も牛乳に匹敵するほど良質です。キヌアの

タンパク質は必須、準必須アミノ酸を

まんべんなく含み、ほとんどのアミノ酸が

他の穀物よりも豊富です。各アミノ酸を

バランスよく含み、アミノ酸スコアは牛乳の

カゼインに相当する高い値を示しました。

ビタミンB2を大量に含んでいます。

 
 
キヌアの美肌効果

キヌアはさらにフィトエストロゲン

という女性ホルモンと同じような働きをする成分

を含みます。多量に摂取することは避けるべき

ですが、栄養バランスに優れた食品ということ

で、自分や家族の健康に気を遣う女性の味方

であると言えます。フィトエストロゲンは、サプリ

などで大量に摂取すると副作用もありますが、

キヌア程度の微量を継続的に摂るぶんには

問題はなさそうです。肌と深いかかわりを持って

いるビタミンB2は、脂質を分解(代謝)することで、

にきびの原因である、脂っぽい肌を防ぎます。

肌の新陳代謝にも深く関わっているため、美肌

には欠かせない栄養素です。体を構成する細胞

の新陳代謝を助けているのがビタミンB2です。

「美容ビタミン」とも呼ばれており健康な肌や髪、

爪を作り成長を促します。そのビタミンB2をキヌア

は、たくさん含んでいるため、美肌へと導かれ

ます。低カロリー、低GI値という点も美肌に

導かれる大きな要素です。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

絹の袋に入っているキヌア。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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