美しい肌Vol.324

2013-08-20 17:30:43

カテゴリー:女性の美容と健康

バラの花30

写真は、バラの花です。

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美肌の野菜&果物(各論:モロヘイヤ)

 
 
モロヘイヤの正体

モロヘイヤについては、「王様の野菜」として

ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11516403781.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

モロヘイヤはエジプトやアラビア半島で古く

から食べられているシナノキ科に属する

緑黄色野菜の一種です。別名ツナソと呼ばれる

こともあります。エジプトでは5000年以上前

から一般に普及していたそうです。

高温、乾燥地帯でも育つことができる強い

生命力とその高い栄養価から、近年脚光を

浴びている野菜です。虫にも暑さにも強いため、

家庭菜園でも人気があります。エジプトで古く

から食べられているモロヘイヤは、アラビア語

で「王様の野菜」という意味の「ムルキーヤ」が

語源であるといわれています。かつて、どんな

薬も効かない程の重病を患ったエジプト王が、

モロヘイヤの葉を刻んでつくったスープを飲んだ

ところ病気が治ったという言い伝えから

「王様の野菜」と名づけられたそうです。

 
 
モロヘイヤの歴史

モロヘイヤは、古代からインドやエジプトを中心

とした中近東でも広く栽培され使われて

きました。 中近東地域が原産のモロヘイヤは、

クレオパトラにも愛された野菜といわれる程、

古くから食用として使われていました。日本

には1980年代に導入され、栄養価の高さに

注目が集まり広く知れ渡るようになりました。

では、モロヘイヤを愛したクレオパトラという人

は、どんな女性だったのでしょうか?

「クレオパトラ」の名はギリシア語で「父の栄光」

を意味します。歴史家プルタルコスは、

クレオパトラを、複数の外国語(エジプト語・

メディア語・エチオピア語・シリア語・パルティア語・

アラビア語・ヘブライ語など)に通じた知的な

女性と伝えています。ちなみにその容貌に

ついては、「彼女の美貌そのものはけっして

比類なきものではなく、見る人をはっとさせる

ものでもないと言われていた」と評しています。

彼女はたしかに魅力的な女性ではありました

が、それは容姿ではなく雰囲気や優雅で

穏やかな話し方からくるものであったとされて

います。美の基準は人・地域・時代などによって

異なるので注意が必要ですが、少なくとも

プルタルコスの評価では、あるいは当時の世間

一般の見方では、特段美しいというわけでは

なかったようです。プトレマイオス朝はギリシア人

の家系であったので彼女の容貌はギリシャ的

であり、格好もギリシア人風の服装である事が

多かったようです。むろんエジプトの女王でした

から、エジプト風の格好をすることもあったよう

です。同時代のクレオパトラの肖像としては、

ギリシア風の巻き毛スタイルとエジプト風の

オカッパスタイルの両方が残っています。なお

クレオパトラは、美容のためにモロヘイヤを

スープにして飲んでいたそうです。

 
 
モロヘイヤの雑学

日本では群馬県での生産量が最も多く、次いで

三重県、沖縄県、佐賀県と続きます。モロヘイヤ

の旬は6月~8月ですが、ハウス栽培では

4月~10月が最盛期です。モロヘイヤの葉が

1枚1枚しっかりとついていて、先端までつやがあり

緑色が鮮やかなもの、茎が折れそうなぐらい

張っているものを選びます。クセがないため、

茹でておひたしや和え物などの和風の料理や

炒め物、天ぷらなどに幅広く使われます。

保存する場合は、葉を摘み水気を切ってポリ袋

などに入れ、冷蔵庫の野菜室へ入れます。

サッと茹でてラップに包んで冷凍することも

可能です。モロヘイヤには、多量のシュウ酸が

含まれます。シュウ酸は体内でカルシウムなど

と結合して、カルシウムの吸収率を低下させ

ます。また結石の原因となることもあるそうです。

そのため、過剰摂取には注意が必要です。

様々な野菜とともに、バランス良く食べることが

大切です。また、モロヘイヤの熟成した種子や

莢(さや)などにはストロファンチジンという強心剤

のような成分があります。この成分は、めまいや

嘔吐を起こすことがあり、平成8年長崎県で老化

したモロヘイヤを食べた牛3頭が死亡した例があり、

茎を食べてはいけないというようなことも言われて

います。しかし、食品安全委員会からのコメント

では、「収穫期の葉、茎、根の各部位並びに蕾

(つぼみ)発生期の葉、 茎、根、蕾の各部位には

含まれていません。一般の店頭で販売されている

モロヘイヤは、栽培管理されて若い茎や葉を出荷

していますので、商品に有害な成分は含まれて

いません。」とありますから、流通に出ている分は

安心して茎も食べられます。「葉っぱだけを摘んで

食べる」という表示かある場合もありますが、茎が

かためで食べにくい部分もあるためでしょう。私は、

かたい部分は切り落とし、柔らかめの茎は、

茹でて葉とともにいただいています。食べられる

部分は、無駄なくいただきましょう。ただ、家庭で

作られている場合は、収穫時に、特に種子や莢

(さや)は絶対に食べないように注意してください。

日常生活で体内に発生する活性酸素は、血中の

脂質を酸化させ動脈硬化の原因となります。

モロヘイヤに含まれるβ-カロテンやビタミンEには

体内の活性酸素を除去する働きがあり、血中の

脂質の酸化を防ぎ血管を若々しく保ってくれる

ため、動脈硬化の予防や改善に効果を発揮する

といわれています。また、モロヘイヤには

ポリフェノールの一種であるケルセチンが豊富に

含まれています。ケルセチンは強い抗酸化作用

を持つため、ビタミンCやビタミンEと共に動脈硬化

の予防や改善に働きかけます。さらに、モロヘイヤ

特有の粘り成分であるムチンには、余分な

コレステロールの吸収を抑え、血中の

コレステロール値の上昇を抑える効果があります。

これらの成分を豊富に含むモロヘイヤには、

動脈硬化を予防する効果があると考えられて

います。食塩の過剰な摂取などによりナトリウム

が血中に多く存在すると、体内で水分の移動

が正常に行われなくなり高血圧を招いてしまい

ます。モロヘイヤに含まれるカリウムには、余分

なナトリウムを体外に排出する働きがあるため、

血圧を下げ高血圧を予防してくれる効果が

期待されています。モロヘイヤの粘り成分である

ムチンには、糖の吸収を緩やかにすることにより、

血糖値の上昇を抑制する働きがあります。

そのため、糖尿病の予防に効果があるとされて

います。カルシウムは骨格や歯の発達に欠かせ

ない成分です。食物から摂取するカルシウムが

不足すると、血中カルシウム濃度を一定に保とう

と骨に含まれているカルシウムが血液中に溶け

出します。この状態が続くと、骨がスカスカで、

もろくなる骨粗しょう症が引き起こされます。また、

骨粗しょう症の予防にはビタミンKの摂取も重要

であるといわれています。ビタミンKには、摂取

したカルシウムを骨に沈着させる働きがあります。

モロヘイヤにはカルシウムやビタミンKが豊富に

含まれているため、日常的に摂取することにより

骨粗しょう症を予防する働きがあると考えられます。

しかしながら、ビタミンKは、血液凝固作用がある

ため、ワーファリンなどの抗凝固剤を内服している

方は、モロヘイヤの摂取は、禁じられています。

モロヘイヤには、ヘモグロビンの材料となる鉄に

加え、鉄の吸収を高めるビタミンCも豊富に

含まれているため、貧血の予防に効果的に働き

かけます。血液中の赤血球に含まれるヘモグロビン

の量が減少すると貧血になります。ヘモグロビン

は、呼吸をした際に肺に取り込まれた酸素を全身

の組織に供給する役割を果たしているため、

その量が減ると細胞に供給される酸素が不足

します。このため、顔が青白くなる、少し動いた

だけでも息切れがする、動悸が起こる、疲れやす

くなる、立ちくらみがするなどの症状が起こります。

モロヘイヤの粘り成分であるムチンは、胃液や

唾液にも含まれており粘膜の損傷を防いでいます。

そのため、胃壁を保護する働きを持っているムチン

を摂ることにより、胃炎や胃潰瘍を予防する効果が

期待できます。β-カロテンから変換されたビタミンA

は皮膚やのどなどの粘膜を正常に保つ働きがあり、

免疫力を高めるため、口内炎や風邪の予防に

効果的です。また、モロヘイヤに含まれるムチンには

粘膜を保護する働き、ビタミンCやビタミンEには風邪

などのウイルスの抵抗力を高める働きがあるため、

モロヘイヤは口内炎や風邪の予防に効果的である

といわれています。β-カロテンから変換された

ビタミンAは、目が網膜で光を感じる時に必要な

たんぱく質であるロドプシンの生成に必要とされる成分

で、夜盲症や眼精疲労の予防に効果が期待されて

います。

 
 
モロヘイヤの有効成分

モロヘイヤには、β-カロテンをはじめビタミンC、

カルシウム、カリウム、鉄などのビタミン類・

ミネラル類が豊富に含まれています。

β-カロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに

変換されるため、過剰症の心配がなく安心です。

特にカルシウムは野菜の中で100g中260mg

と、パセリの290mgに次ぐ含有量を誇ります。

他には、若返りのビタミンといわれているビタミンE

やビタミンK、粘りの成分であるムチンやマンナン

が豊富に含まれており、モロヘイヤは栄養の宝庫

ともいわれています。ムチンは糖類とたんぱく質

の複合体からなるネバネバとした粘性物質で、

ヤマイモやオクラなどの野菜に多く含まれている

成分です。胃液や唾液にも含まれている成分で、

粘膜の潤いを保ち、粘膜が傷つくことを防いでいます。

長時間の加熱を避け、手早く調理をすることに

よってビタミンCやムチンの働きが維持できます。

またβ-カロテンは、加熱したり、油と合わせた方が

吸収がよくなります。

 
 
モロヘイヤの美肌効果

モロヘイヤにはβ-カロテンが豊富に含まれます。

β-カロテンから変換されたビタミンAには皮膚や

粘膜を丈夫に保ってくれる働きがあるため、肌の

カサつきや肌荒れの改善に効果があります。

また、β-カロテンは紫外線によって発生した

活性酸素を除去する働きがあり、シミやそばかす

の原因となるメラニン色素の発生を抑制する効果

があります。他にも、モロヘイヤには若返りの

ビタミンといわれているビタミンEが含まれています。

さらに、豊富に含まれるビタミンCがコラーゲンの

生成を促進し肌のハリが保たれることにより、シワ

の予防や改善にも役立ちます。また、モロヘイヤ

にはポリフェノールの一種であるケルセチンが

豊富に含まれています。ケルセチンは強い

抗酸化作用を持つため、ビタミンCやビタミンEと

共に、お肌で抗酸化作用を示し、肌の老化を

食い止めると考えられています。このような様々な

栄養素の相乗効果により、モロヘイヤには美肌を

導く効果があるといわれています。

今回はここまでとさせて頂きます。

モロヘイヤは、臭い、もろ屁やではありません。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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