美しい肌Vol.319

2013-08-15 17:40:08

カテゴリー:女性の美容と健康

バラの花53

写真は、バラの花です。

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美肌の野菜&果物(各論:わかめ)

 
 
わかめの正体

ワカメとはコンブ目チガイソ科ワカメ属の海藻です。

日本では北海道から九州にわたる日本各地、

世界では北部太平洋・西部太平洋の海の岩礁や

砂地に生育しています。ワカメは根、メカブ、中肋

(ちゅうろく)、葉の部分からなり、一般的に食用

として親しまれているのは葉の部分です。メカブは

酢の物やメカブトロロとして、中肋部分はクキワカメ

と呼ばれ、つくだ煮や漬け物に加工され

食べられています。

 
 
わかめの歴史

ワカメは太古から親しまれている海藻です。万葉集

などにも「め」または「めのは」の名でワカメが記載

されています。701年(大宝元年)、日本初の律令

制度である大宝律令で、ワカメが租税(賦役)対象

として定められました。927年(延長5年)の延喜式

(えんぎしき)には、現在の青森県から福岡県に

あたる地域からワカメが貢納(年貢を納めること)

させられていたことが記されています。

多くの地域からワカメが貢納品として認められ、

一般的な食品として利用されていたことが分かり

ます。平安時代には高級食材でしたが時代と

ともに食料の生産手段が発達すると、ワカメは

様々な料理に使われるようになりました。

乾燥させると長期保存ができることから、戦国時代

や江戸時代には軍事食や救荒食(きゅうこうしょく)

(飢饉の時に、飢えをしのぐ食事)などにも使われ

ました。1983年に日本ワカメ協会が、美味しい

新ワカメが市場に出回る時期にワカメの良さ

を日本全国に広めようと、5月5日をワカメの日

と定めました。子供の成長とワカメが大きく結びついて

いるとして、5月5日のこどもの日をワカメの日に選んだ

そうです。

 
 
わかめの雑学

ワカメは分類学的にはワカメ形とナンブワカメ形の2つ

に分けることができます。ワカメ形とは茎が短く胞子葉

が葉部と接近し、葉の切れ込みが浅く、主に房総半島

以南の海に分布する南方型を指します。

ナンブワカメ形とは茎が長く胞子葉が葉から離れて

でき、葉の切れ込みが深く、東北や北海道に分布する

北方型ワカメを指します。しかし、それぞれの分布に

明瞭な区分はありません。また、ワカメが生育する地域

が異なると、ワカメ自体も異なる特徴を持ちます。

そのため、ワカメには地方名がつけられた地方品種が

たくさんあります。例えば、

三陸ワカメ・鳴門(糸)ワカメ・三浦ワカメ・利尻ワカメ・

渡島ワカメ・佐渡ワカメ・能登ワカメ・越前ワカメ・

伊豆ワカメ・師崎ワカメ・三重(伊勢)ワカメ・島根(板)

ワカメ・対馬ワカメ・国東ワカメ・五島ワカメなどです。

ワカメは地方によって布(め)、和布、若布、和可米、

稚海藻、和海藻(読み方は全てワカメ)、海藻

(にぎめ)、めのは、おしきめなどと様々な呼び方

(和名)があり、その表記も様々でした。漢名は

「裙帯菜」(チュンタイツァイ)です。また、韓国では

「メギ」と呼ばれます。日本と並んでワカメの消費量

が多い韓国では、出産後の母親がワカメを食べると

血液が濃くなり母乳の出が良くなるといわれ、

出産祝いにワカメを贈る習慣があります。

海藻に含まれるヨウ素は油との相性が良いため

油揚げと一緒に調理したり、油で炒めることで体内

での吸収率が高まります。このことは、カロテンにも

当てはまり、油と一緒に摂取するとカロテンの

吸収率がアップします。また、酢と一緒に摂取する

と酢の効果でワカメに含まれる食物繊維が柔らかく

なり、フコイダンなどの成分が吸収されやすく

なります。ワカメには骨や歯を丈夫にする

カルシウムが含まれています。カルシウムが不足する

と骨密度が低下し、骨折しやすくなったり

骨粗しょう症を引き起こしやすくなります。

血行と血液の状態にも影響を与え、高血圧や

動脈硬化の原因にもなります。またカルシウムが不足

するとイライラしやすくなったり、肩こりや腰痛などの

症状が現れる場合もあります。近年の日本人は特に

カルシウムが不足しがちであるため、積極的に

カルシウムを摂取することが必要です。

ワカメには海藻特有のネバネバ成分のもとである

水溶性食物繊維のアルギン酸が含まれています。

アルギン酸にはカリウムとナトリウムのバランスを調節

する働きがあります。カリウムとナトリウムはともに体液

を構成する主要成分であり、それぞれが一定の濃度

に保たれていることで細胞の浸透圧が維持されて

います。日本人の食事は多くの塩分が含まれている

傾向にあるため、体内のナトリウム量が多くなりがち

であるといわれています。体内にナトリウムが蓄積

すると血圧の上昇につながります。カリウムには細胞内

のナトリウム量を調節し、余分なナトリウムを排泄する

働きがあります。アルギン酸はカリウムと結びついて

おり腸内でカリウムを放出することで、体内のナトリウム

が減少し、血圧の上昇を抑えることができます。

アルギン酸は他にもコレステロール値や中性脂肪値、

血糖値の上昇抑制にも効果を発揮します

 
 
わかめの有効成分

ワカメには高血圧や糖尿病などの予防に効果を発揮

する水溶性食物繊維であるアルギン酸が含まれて

います。アルギン酸が体内の余分な塩分を体外に

排出することで、血圧や血糖値の上昇が抑えられます。

食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2つ

に分けられます。

不溶性食物繊維とは水に溶けない食物繊維で、

腸のぜん動を刺激して、腸内に溜まった有害物質の排出

を促す作用があります。肥満や便秘の解消、腸の病気

予防などに効果があります。水溶性食物繊維とは

水に溶ける食物繊維で、腸内で水分を含みヌルヌルとした

ゲル状となり、有害な成分を吸着して排出させます。

糖尿病や動脈硬化、高血圧の予防に効果があります。

ワカメに含まれるミネラルのひとつであるヨウ素には、

新陳代謝に必要な甲状腺ホルモンの働きを正常に、

保ちます。ヨウ素が不足すると甲状腺が肥大して

甲状腺そのものの機能が低下し甲状腺腫になる

可能性があります。有名なレオナルドダビンチの名画

「モナリザ」のモデルもヨウ素の不足による甲状腺腫で

あったと推測されています。日本人は海産物の摂取量

が多いため心配する必要はないとされていますが

ヨウ素の過剰摂取も甲状腺ホルモンの合成を妨げて

甲状腺腫を引き起こすため、過剰摂取にも注意が必要

です。ワカメには他にも、活性酸素の発生を防ぐカロテン

や、骨や歯を丈夫にするカルシウム、水溶性食物繊維

でネバネバ成分のもとであるフコイダンなどが含まれます。

フコイダンには血圧抑制や肝機能向上、コレステロール

の調整、抗アレルギー作用などの効果が期待できます。

 
 
 
わかめの美肌効果

ワカメに含まれるミネラルのひとつであるヨウ素が、

新陳代謝に必要な甲状腺ホルモンの働きを正常

にします。ヨウ素は甲状腺ホルモンである

トリヨードサイロニンとサイロキシンをつくるために

必要な成分です。甲状腺ホルモンは交感神経を

刺激してたんぱく質や脂質、糖質の代謝を高める

ため、基礎代謝が向上します。

私たちの体は60兆個もの細胞からできており、

髪や爪、肌もそのうちのひとつです。新陳代謝が

活発になるため、髪や爪、肌を美しく保つことが

できます。ワカメは、海草類の中でも一番多く

カロテンが含まれています。カロテンは、

プロビタミンとも言われ、その3分の1が体内で

ビタミンAに変わります。ビタミンAが不足すると、

肌がガサガサしたり、ニキビや吹き出物ができ

やすくなります。ビタミンAを摂取することで、肌荒れ

やニキビなどの肌のトラブルを防ぐことができる

のです。さらに、カロテン由来のビタミンAは、

必要な分だけ、カロテンから転換されるので、

ビタミンA過剰症になることは、ありません。

わかめを摂る時は、ビタミンCを一緒に摂りましょう。

レモン汁を加えたり、イチゴなどのフルーツをのせて、

同時にビタミンCを取ると、より効果的です。

ビタミンCの美肌効果だけでなく、ワカメに含まれる

カリウムやカルシウムの吸収がグンとアップします。

ミネラルの吸収率をアップするビタミンCについては、

以下の文章を参照して下さい。

ミネラルの吸収率を上げる成分の主なものは,

ビタミンCです。ビタミンCは,カルシウムや鉄などが

吸収されやすくなるようにしてくれます。

カルシウムの吸収率は,牛乳や乳製品で

40~50パーセント,小魚で30%ト,

野菜で20パーセントとされています。

また鉄の場合も,動物性食品のヘム鉄は25%,

植物性食品の非ヘム鉄は5パーセント程度です。

ですから,野菜に含まれるミネラルを摂るときは,

ビタミンCを合わせるのが効果的です。乳製品で

カルシウムの吸収がアップするのは、カゼインという

タンパク質の仕業です。ただし、日本人は、乳糖

分解酵素の活性が低い人が多く、乳製品をたくさん

食べると、乳糖不耐症といって、下痢などの症状を

起こすことがあります。十分注意して頂きたいと思い

ます。また牛などの反芻動物は、体内で少量のトランス

脂肪酸を作り出すことが知られています。そのため

たくさん乳製品を摂ると油の害が出てくる、おそれも

あります。少し脱線しました。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

わかめを食べて、若めにみられる。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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