美しい肌Vol.323

2013-08-19 22:23:42

カテゴリー:女性の美容と健康

バラの花31

写真は、バラの花です。

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美肌の野菜&果物(各論:アボカド)

 
 
アボカドの正体

アボカドについては、「森のバター」として、

ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11518224700.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。アボカドとは、

クスノキ科ワニナシ属の常緑高木のことで、

一般的にはその果実のことをいいます。

アボカドは日本では「アボガド」と誤って表記

されている場合がありますが、「アボカド」が

正式名称です。アボカドは、メキシコ並びに

中南米のスペイン語圏では別名「アグアカテ」

の名で呼ばれます。また日本では昭和40年代

頃まで「ワニナシ」と呼ばれていました。果実の

表皮が動物のワニの肌に似ていることから

このように命名されたといわれています。

アボカドはメキシコと中央アメリカが原産で、

低温に弱く主に熱帯、亜熱帯で生育します。

樹高は25mほどになり、5月頃に花を咲かせ、

濃い緑色の果実は11月~12月頃に収穫され

ます。アボカドは栄養価が高くヘルシーな果実

として、特に女性に人気があります。その用途

は様々で、サラダやハンバーガー、最近では

お寿司のネタとしても使われています。

アボカドにわさびしょう油をつけると「トロ」の

ような味わいになります。実際に回転ずしで

食べてみて、これは本当だったと感心して

しまいました。アボカドは「森のバター」

と呼ばれるほど脂質の多い植物で、その果肉には

約16%も含まれていますが、その脂質の主体は

ω-9系不飽和脂肪酸(オレイン酸)です。ちなみに

バターの主成分は、パルミチン酸、ミリスチン酸、

ステアリン酸などの飽和脂肪酸であり、オレイン酸

は、少量のみ含まれるため、このたとえは、少し

的外れと言えるでしょう。アボカドの不飽和脂肪酸

はコレステロールを下げたり、生活習慣病予防に

効果的です。

ω‐9系不飽和脂肪酸は、ω‐3系不飽和脂肪酸と

異なり、加熱してもその効果が変わることは、

ありません。

ちなみにω‐3系不飽和脂肪酸は、酸化や熱に

弱く、サラダのドレッシングに使う以外の用途が

乏しいのが、現実です。イタリア料理(地中海料理)

が、オリーブ油のω‐9系不飽和脂肪酸(オレイン酸)

を多用することで健康によい影響を与えていることも

証明されています。アボカドは、ω‐9系不飽和

脂肪酸と植物ステロールを多く含むため、別名

「食べる美容液」と呼ばれています。

 
 
 
アボカドの歴史

アボカドは5000年以上昔から栽培されている

といわれていますが、記録として残っているのは

13世紀頃で、当時のインカ王の墓からアボカド

の種が出土しています。16世紀頃にアメリカに

伝来し、ヨーロッパやオーストラリアなどに

伝わったといわれ、日本に入ってきたのは100年

ほど前といわれています。現在、日本国内で販売

されているアボカドのほとんどがメキシコや

ニュージーランド、チリなどからの輸入品で、

メキシコ産はほぼ通年、ニュージーランド産は

9月~12月頃に出回ります。また、国産アボカドは

和歌山県などで栽培されており、11月~2月頃に

ごくわずかですが出回ります。

 
 
アボカドの雑学

アボカドは形がきれいで果皮にハリとツヤがあり、

ヘタと果皮の間に隙間がないものが良品といわれて

います。数日後に食べる場合は果皮が緑色のもの

を、すぐに食べたい場合は黒みがかったものが

おすすめです。また、保存方法は熟したものなら

ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

2、3日は保存できますが、熟しすぎると果肉が

黒っぽくなって崩れてしまうため注意が必要です。

皮が緑色のものは未熟なので、20℃前後の場所

で追熟させます。温度が27℃以上になると

追熟障害が起こる場合があります。皮が

黒みがかり、握った時にやや弾力を感じれば

食べ頃のサインです。切ったアボカドは酸化を

防ぐため、レモン汁をかけてラップにくるんで保存

すると色を変えることなく保存できます。

ハス(Hass)日本に輸入されているアボカドの

ほとんどがハスで、スーパーなどで多く

見かけられます。そのほとんどはメキシコ産で、

果皮はざらざらとしており、未熟な場合は緑色、

熟すと黒っぽくなり、果肉は薄緑色をしています。

脂肪分を最も多く含み、コクのある味わいで、

しょう油やマヨネーズ、オリーブオイルなど様々

な調味料と相性の良い品種です。またハスの

成長促進剤などの農薬や化学肥料を使わず

栽培に手間をかけたアボカドは樹上時間が通常

のものと比較すると1~2ヵ月長く皮が黒みを

帯びてから収穫するため、よりおいしいアボカドに

なります。

ベーコン(Bacon)国内では11月頃から収穫

される早生種でサイズはハスより少し大きく、果皮

は濃い緑色をしているのが特徴です。また、果肉

はクリーム色で追熟しても色が変わらないため、

果肉の固さで追熟の具合を判断します。味や触感

はハスとあまり変わらず、なめらかな口当たりです。

アボカドには多くの脂肪分が含まれていますが、

そのほとんどがオリーブ油に多く含まれている

オレイン酸です。オレイン酸は他の脂肪酸と比較

すると酸化されにくい性質があり、体内の悪玉(LDL)

コレステロールを下げる作用があります。

β-シトステロールの構造はコレステロールに良く似て

いますが、コレステロールの吸収を阻害してくれる作用

があります。このほか、ホルモンの働きに関わる作用を

持つことから、女性のPMS、更年期症状、男性の薄毛、

前立腺肥大の予防改善、炎症を抑えるためにも有効

であるとの報告が多数あります。アボカドは、果物の

内で最も多くのβ-シトステロールを含有していること

が分かっています。

コレステロールは酸化することで血管内部に付着

して血管を詰まらせ、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞

などの原因となります。アボカドにはオレイン酸

と植物ステロール(βーシトステロール)が豊富に

ふくまれるため、コレステロールを下げる作用がある

といえます。

高血圧の原因は塩分の過剰摂取による体内の

ナトリウム量の増加が挙げられます。ナトリウムは

カリウムとバランスをとり、細胞を正常に機能させて

いますが、ナトリウムが増えるとそのバランスが乱れ、

血圧が上がってしまいます。アボカドにはカリウム

が豊富に含まれているため、塩分の過剰摂取

による高血圧には効果的です。アボカドは

生活習慣病を予防する効果を持ちます。

生活習慣病とは、病気の発症に日頃の生活習慣

が深く関わっているとされる病気の総称です。

糖尿病、脳卒中、脂質異常症、心臓病、高血圧、

肥満などが挙げられます。アボカドには豊富な

不飽和脂肪酸やビタミン、ミネラル類が含まれて

おり、脂質異常症を予防・改善したり、高血圧や

肥満などを防ぎます。高カロリー果物ランキング

では、一位ナツメヤシ(281Kカロリー)、二位アボカド、

(190Kカロリー)三位バナナ(95Kカロリー)の順

でした。高カロリー果物でもその組成は、全くことなり

ます。ナツメヤシでは、炭水化物が、71.3%を占め、

逆にアボカドでは、脂質が18.7%タンパク質が2.5%

と果物の中で脂質、タンパク質ともトップを占めて

います。

 
 
アボカドの有効成分

アボカドは世界一栄養価の高い果実として

ギネスブックにも掲載されています。

ビタミンE、C、B6をはじめとする各種ビタミン

や鉄やカリウムなどのミネラル類も豊富に

含みます。また、不飽和脂肪酸(オレイン酸)

を多く含むため、血流を改善したり、

コレステロール値を下げたりするのに効果的

です。それ以外にも食物繊維を豊富に含む

ため便秘を予防したり、高エネルギーである

ことから夏バテ予防にも効果的です。

それ以外にも、コエンザイムQ10や

グルタチオンなどが知られています。

 
 
アボカドの美肌効果

アボカドには食物繊維が豊富に含まれている

ため便秘を予防する効果があります。食物繊維

は水分を吸収して膨張し、腸内の不要なものを

吸着して外に排出する働きがあります。また、

腸のぜん動運動を促進するため排泄を促します。

便秘は腸内の老廃物が腐敗することで肌荒れ

や体調不良などを招いてしまいます。アボカド

には腸内の掃除役である食物繊維が豊富に

含まれているため、便秘を予防し、さらには

腸内環境を整える作用があります。この食物繊維

によるデトックス効果だけでも美肌に導かれます。

アボカドに含まれる豊富なビタミンCには、

コラーゲンの生成を促しハリ・弾力をアップさせる

働きや、美白作用でシミを予防する働きがあります。

このためうるおいのある若々しい美肌を保つ効果

が期待できます。若返りのビタミンと呼ばれる

ビタミンEには強力な抗酸化作用があり、細胞の

老化を防ぎシワを予防する働きがあります。

ビタミンEとCの相乗効果も期待できます。

コエンザイムQ10ですが、もとは心臓病のお薬

として開発されたそうです。強い抗酸化作用があり、

シミ・しわ・乾燥・肌荒れといった肌トラブルから

お肌を守ります。またビタミンB6は、タンパク質

の代謝にかかわるビタミンです。タンパク質が

有効に使われるようになると、健康な肌や髪が

作られるようになります。皮脂の分泌にも

かかわっていますので、ニキビや吹き出物の予防

にもなります。グルタチオンには、シミ・ソバカスの

原因となるメラニン色素の生成を促す

チロシナーゼの働きを防ぐ作用があります。

身体の中から美肌を支えてくれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

森のバターを食べると、ばたーと倒れることが

なくなりました。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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