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2017-01-11 00:04:14

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診療マル秘裏話  号外Vol.492 平成28年3月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)NF-κBデコイオリゴDNA使用のアトピー性皮膚炎治療薬
2)体内時計を司る新蛋白質を発見し機能解析した

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 NF-κBデコイオリゴDNA使用のアトピー性皮膚炎治療薬

 
 
 
 
アンジェスMG株式会社は2月
16日、同社の開発品で核酸医薬
であるNF-κB デコイオリゴDNA
を用いたアトピー性皮膚炎治療
薬(軟膏製剤)について、国内
で実施していた第3相臨床試験
における最後の症例の観察期間
(投与後に症状の変化を観察す
る期間)が終了し、試験が実質
的に完了した事を発表しました。
同社によると、今回の試験は、
顔面に中等症以上の皮疹を有す
るアトピー性皮膚炎患者 約200
例を対象として、同剤の有効性
と安全性を確認する、プラセボ
対照二重盲検ランダム 化比較試験
です。2015年3月より被験者へ
の投与を実施しており、今回、
全症例の観察期間が終了しまし
た。今後は、各症例のデータを
回収し、解析を行います。
良好な結果が得られた場合に
は、国内で中等症以上の顔面の
アトピー性皮膚炎を適応症とし
て2016年中に承認申請を行いた
いとしています。
NF-κBは、炎症や免疫が活性
化する時、活性酸素などによる
酸化ストレスなどの刺激が外部
から与えられた時に細胞が炎症
反応や免疫反応を惹起させるた
め、活性化する主要な転写因子
です。実際に、NF-κBの活性化
は、アトピー性皮膚炎、乾癬、
関節リウマチなど異常な炎症や
免疫関連の疾患を引き起こし、
病態を悪化させることが指摘さ
れています。
また、遺伝子は、転写因子が
染色体DNA に直接結合すること
で発現しますが、デコイオリゴ
は、その染色体DNA の転写因子
結合部位と同じDNA 配列を含む
二重鎖の短い核酸で体内に投与
すると転写因子が染色体DNA に
結合することを阻害して遺伝子
の働きを抑えます。
同剤に使用されているNF-κB
デコイオリゴDNAはNF-κB 結合
部位のDNA 配列をもつデコイオ
リゴであり、転写因子そのもの
を標的とすることから、既存の
薬剤と比較して特異性、標的分
子に対して確実に効果が発揮さ
れるなど有効性の面で治療薬と
して優位性があると考えられて
います。また、副作用の面でも
軽減する事が期待されています。
なお、同社はアトピー性皮膚
炎を含む皮膚疾患を対象とした
NF-κBデコイオリゴDNA の独占
的販売権に関して、塩野義製薬
と契約しています。

アトピー性皮膚炎の治療について

通常の治療について解説している

動画です。



 
 
八基の原発が電力供給に威力
を発揮する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 体内時計を司る新蛋白質を発見し機能解析した

 
 
 
体内時計をつかさどる新たな
蛋白質を、京都大薬学研究科の
岡村均教授や土居雅夫准教授の
グループが見つけました。新し
いタイプの睡眠薬の開発におけ
るターゲットになり得るといい、
英科学誌ネイチャー・コミュニ
ケーションズで17日、発表し
ました。
体内時計は、脳の奥にある視
交叉(しこうさ)上核(SCN)
が中枢の役割を担っています。
グループは、SCNにのみ、
局所的に存在し、かつ、細胞の
表面にあって薬剤が効きやすい
膜蛋白質を網羅的に探し、Gp
r176という蛋白質を見つけ
ました。
Gpr176の働きをなくし
たマウスは、既に見つかってい
る時計遺伝子の働きのリズムが
乱れたことから体内時計の調律
機能があることが分かりました。
Gpr176が活性化すると、
脳内の状態が「夜型」になる事
からGpr176の働きを活発
にする薬剤は睡眠薬として期待
できるということです。
既存の睡眠薬は脳全体の活動
を低下させるタイプが多く、副
作用も懸念されています。岡村
教授は「Gpr176を標的に
することで、体内時計の調節に
のみ特化した、安全な睡眠薬が
期待できる。候補物質を探して
いきたい」と話しています。

睡眠と体内時計の関係について

の動画です。



 
町立体育館のピアノの調律。


 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
ツムラは、医療ニーズの高い
領域において新薬治療で難渋し
ている疾患で、医療用漢方製剤
が特異的に効果を発揮する疾患
に的を絞り、エビデンスを確立
する「育薬」を推進、六君子湯
を含む5つの処方を中心に、臨
床的エビデンスの確立に加え、
副作用発現頻度調査等の安全性
データの構築、主要成分レベル
でのADMEの解明を進めていると
いうのは、素晴らしい着眼点と
言えましょう。西洋医学が不得
手とする分野で漢方薬のシェア
ー拡大というのは、漢方薬販売
の戦略的にも理に叶っていると
思われます。
小児ガンの約3割を占める、
とされる血液ガン「急性リンパ
性白血病」の抗ガン剤の治療で、
副作用が起きやすい遺伝子変異
を特定できたのは、素晴らしい
業績と言えましょう。おまけに
大人の潰瘍性大腸炎の副作用の
防止に繋がるなら一石二鳥と言
えましょう。

帽子の落下防止策。笑

 
 
 
 
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