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2017-01-06 00:54:57

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診療マル秘裏話  号外Vol.488 平成28年3月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)血栓回収ステントも脳梗塞治療の選択肢として有望
2)ジカ熱予防ワクチン の大規模な臨床試験まで1年半

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 血栓回収ステントも脳梗塞治療の選択肢として有望

 
 
 
 
 
 
 
急性脳梗塞(AIS )に対する
標準治療は、組換え組織プラス
ミノーゲン・アクティベーター
(rtPA)の静脈内投与となってい
ますが新たに登場した血栓回収
ステントも、治療の選択肢とし
て有望です。2015年には、rtPA
とステントを併用した場合の有
効性と安全性を評価した無作為
化試験の結果が複数報告されま
したが、いずれも小規模だった
ことから、カナダMcGill大学の
Lahoud Touma氏らはメタアナリ
シスを行って、これらの併用が
90日後の機能的自立に役立つ事
を明らかにしました。詳細は、
JAMA Neurology誌電子版に2016
年1月25日に報告されました。
著者らは18歳以上のAIS 患者
を対象にrtPAのみの群とステン
ト併用群を比較した、無作為化
試験を抽出して系統的レビュー
とメタアナリシスを行い、ステ
ントを併用した場合の利益とリ
スクについて検討しました。
MEDLINE 、EMBASE、コクランラ
イブラリなどに2015年7月まで
に登録された研究の中から条件
を満たした5件の研究(全て20
15年に報告されたMR CLEAN、ES
CAPE、REVASCAT、SWIFT PRIME、
EXTEND-IA)を選出しました。
それらが登録していた計1287
人の患者さんの年齢は60代半ば
から70代前半で、男性の割合は
48-59%でした。
主要評価項目は、90日時点で
機能的に自立していた患者さん
(修正ランキンスケールのスコ
アが0-2。スコア0は症状無し、
スコア6は死亡)の割合に設定
しました。90日後までの総死亡、
頭蓋内出血、脳実質の血腫のリ
スクについても検討しました。
rtPAのみ群と比べると、ステ
ント+rtPA群の患者のほうが、
90日時点の機能的な自立達成率
が有意に高くなりました(相対
リスク1.72、95%信頼区間1.48
-1.99、リスク差0.19、0.13-0.
25)。同様に併用群では、90日
時点で修正ランキンスケールの
スコアが1小さい可能性も有意
に高いという結果でした(プー
ル解析したオッズ比は2.03、1.
65-2.50)。
一方で、90日後までの総死亡
には有意差は見られず(相対リ
スク0.82、0.60-1.1、リスク差
-0.04、-0.08-0.1)、頭蓋内出
血(相対リスク1.15、0.67-1.9
7、リスク差0.00、-0.02-0.03)、
脳実質の血腫(相対リスク1.18、
0.71-1.94、リスク差0.01、-0.
01-0.04 )についても、両群の
差は有意ではありませんでした。

頸動脈ステント治療について

解説している模式図の動画です。



 
有意差があった方が、優位に
立つ。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 ジカ熱予防ワクチン の大規模な臨床試験まで1年半

 
 
 
 
 
世界保健機関(WHO )のキー
ニー事務局長補は12日、ジュネ
ーブで記者会見し、ブラジル等
中南米を中心に拡大するジカ熱
について、予防ワクチンの大規
模な臨床試験の実施まで少なく
とも1年半かかるとの見通しを
示しました。

キーニー氏によると、世界の
約15の企業や団体がワクチンの
開発に取り組んみ、米国立衛生
研究所(NIH )とインドの企業
が先行中ということです。

妊婦の感染と新生児の小頭症
との関連について、キーニー氏
は会見で「関連の疑いは、ます
ます強まっている。(早ければ)
数週間で関連があるかどうかを
確認できる可能性がある」と述
べました。

ワクチン研究の最前線について

の動画です。



 
 
実子が、ワクチン開発を実施
する。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
急性脳梗塞(AIS )に対する
標準治療は、組換え組織プラス
ミノーゲン・アクティベーター
(rtPA)の静脈内投与となってい
ますが新たに登場した血栓回収
ステントも、治療の選択肢とし
て有望というのは、初めて知り
ました。 臨床に応用して患者
さんをより良く救って頂きたい
と思います。死亡率は、変らな
くても、90日時点の、機能的な、
自立達成率が有意に高くなった
のは、注目に値します。
ジカ熱は、性交渉でも感染が
認められると話題になっていま
す。小頭症のお子さんは、本当
に可哀そうです。一年半と言わ
ず早くワクチンを作って予防す
るか、新たな治療法を確立する
か、臨床と研究がタッグを組ん
で、救済して頂きたいと、切に
祈念致します。私が臨床試験を
実施しているなら、ウイルスに特効
的に効く、二酸化塩素を試して
みたいと思います。

新ワクチンで感染予防を呼ぼ
う!笑

 
 
 
 
 
 
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