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2017-01-02 00:25:32

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診療マル秘裏話  号外Vol.484 平成28年3月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)大腿骨頭壊死症にbFGF含有ゼラチンゲル壊死部投与
2)歩きスマホ中の脳活動はスマホ操作と歩行に別々関与

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 大腿骨頭壊死症にbFGF含有ゼラチンゲル壊死部投与

 
 
 
 
 
京都大学は2月2日、難病であ
る特発性大腿骨頭壊死症におい
て、塩基性線維芽細胞増殖因子
(bFGF)含有ゼラチンゲルを、
壊死部に投与し、骨再生を促す
臨床試験10例の良好結果を発表
しました。この研究は、同大学
医学部附属病院整形外科の松田
秀一教授と黒田隆助教らのグル
ープによるものです。研究成果
は、国際誌「International
Orthopaedics」に、掲載されま
した。
同大学によると、特発性大腿
骨頭壊死症は、骨頭の壊死部が
圧潰すると、歩行困難となり、
ADL が著しく障害される股関節
の難治性疾患です。背景因子と
して、SLE (全身性エリテマト
ーゼス)などの膠原病の治療で
ステロイド治療を受けた人や、
アルコール多飲歴のある人に生
じやすく、20~30代の若い世代
が多く含まれます。骨頭が圧潰
した場合、若年者でも人工股関
節の手術が行われていますが、
耐用年数や感染、脱臼リスク等
の問題点があり、再生医療に大
きな期待がかかっていました。
これまで同大学整形外科では、
大腿骨頭壊死症の動物モデル作製、
bFGFゼラチンハイドロゲルを用
いたドラッグデリバリーシステ
ムの構築、動物モデルでのbFGF
による壊死部の骨再生等の基礎
研究を行ってきました。研究グ
ループは、その成果をもとにト
ランスレーショナルリサーチと
して、2013年3月より、bFGFを
経皮的に壊死部に投与する臨床
試験10例を行い、短期ではある
ものの、良好な結果を得たとし
ています。
2016年1月28日からは、日本
医療研究開発機構(AMED)での
研究資金を用いて、多施設共同
医師主導治験「特発性大腿骨頭
壊死症におけるbFGF含有ゼラチ
ンハイドロゲルによる、壊死骨
再生治療の開発」を実施しまし
た。この医師主導治験は、同大
学医学部附属病院臨床研究総合
センター(iACT)を中心とした
4大学の共同チーム(岐阜大学、
東京大学、大阪大学、京都大学)
が骨頭圧潰前の64人の患者さん
を対象として、有効性と安全性
を検証し早期の臨床応用、標準
的治療となることを目指してい
るものです。
この治験によりbFGF含有ゼラ
チンゲルの投与による有効性が
示されれば特発性大腿骨頭壊死
症で悩んでいる多くの患者さん
の治療に役立ち、また、多くの
施設で実施、普及されることが
期待されます。

骨再生がうまくいかない場合は、

通常股関節全置換術が行われ

ます。



 
 
大腿骨頭壊死に関する文献を
骨董品扱いした。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 歩きスマホ中の脳活動はスマホ操作と歩行に別々関与

 
 
 
 
 
 
東北大学は、2月3日、同大学
病院肢体不自由リハビリテーシ
ョン科の竹内直行院内講師らの
グループが歩きスマホ中の左右
の脳活動はスマホ操作と歩行へ
の注意に別々に関与している事
を明らかにしたと発表しました。
これは、歩きスマホ中の脳活動
を、初めて明らかにした重要な
報告となります。
近年、歩きスマホ中の事故が、
社会的な問題となっていますが、
歩きスマホと脳活動の関係性や、
脳活動が歩きスマホ動作に与え
る影響は全くわかっていません
でした。そこで、研究グループ
は、微弱な光で安全に脳活動を
評価できる光トポグラフィ装置
を用いて歩きスマホ中の前頭部
の脳活動を調べ、スマホ操作お
よび歩行変化との関係性を調査
しました。
スマホ操作には、数字を順番
に押すタッチゲームを使用し、
若い健康な人と高齢で健康な人
を対象として研究を行った結果、
歩きスマホ中に若い人、高齢者
ともに前頭部が活性化する傾向
を認めました。若い人は、左の
前頭部が活性化する人ほど歩行
中のスマホ操作を上手に行う事
ができ、また右の前頭部が活性
化する人ほど歩きスマホ中に、
安全な歩行を選択する傾向にあ
りました。
一方、高齢者は、歩きスマホ
中に前頭部が活性化しても、歩
きスマホ操作は上手に行えず、
安全な歩行にもつながらなかっ
たとしています。 今回の研究
成果は、脳活動を利用した歩き
スマホ中の転倒予防の機器開発、
歩きスマホ時に脳が活性化する
ことを応用した新たな高齢者へ
のリハビリテーション訓練や、
手法開発の発展につながると考
えられます。
なお、研究は文部科学省科学
研究費補助金の支援を受けて行
われ、研究成果は、イギリスの
科学誌「BMC Neuroscience」オ
ンライン版に2月1日付けで掲載
されました。

歩きスマホがいかに危険である

かをこれでもかと示している動画

です。



 
 
歩きスマホは、高齢者にとっ
て危険な恒例の行為。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
特発性大腿骨頭壊死症で骨頭
が圧潰した場合、若年者でも、
人工股関節の手術が行われてい
るという事実は、ショックでし
た。 人工股関節の耐用年数や
感染、脱臼リスク等の問題点が
山積しており、再び人工股関節
の手術が必要になる可能性が高
いと考えたからです。しかし、
塩基性線維芽細胞増殖因子(bF
GF)含有ゼラチンゲルを、壊死
部に投与し、骨再生を促す再生
医療であれば、再手術が必要と
ならない可能性が高いと考えら
れます。有効性と安全性を検証
し早期の臨床応用、標準的治療
となることを期待しています。
歩きスマホ中の左右の脳活動
はスマホ操作と歩行への注意に
別々に関与しているという事が
分かったのは、偉大な業績と言
えましょう。今回の研究成果を、
脳活動を利用した、歩きスマホ
中の転倒予防の機器開発、歩き
スマホ時に脳が活性化すること
を応用した新たな高齢者へのリ
ハビリテーション訓練や、手法
開発の発展に是非つなげて頂き
たいものです。

そうさ、スマホ操作が捜査に
つながる。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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