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診療マル秘裏話 Vol.585 平成27年2月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)悪性リンパ腫の増殖機構発見が治療薬開発に繋がる
2)睡眠潜時が14 分以上の不眠症患者は高血圧リスク高

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 悪性リンパ腫の増殖機構発見が治療薬開発に繋がる

 
 
 
 
 
 
 
鹿児島大学、理化学研究所等
の研究グループは、悪性リンパ
腫の増殖に関わる機構を発見し
ました。増殖因子を活性化する
信号伝達分子におけるリンパ球
の活性化と増殖に必須な2つの
たん白質配列(ドメイン)の
結合で、この結合を阻害する事
が新たな治療薬開発につながる
可能性があります。

日本成人のリンパ腫で、最も
発症頻度が高いのが、びまん性
大細胞型B細胞性リンパ腫
(DLBCL)です。このうち、
薬が効きにくい活性化B細胞様
(ABC)DLBCLは悪性度
が高く、抗原を感知する受容体
からの異常な信号で、B細胞の
増殖を促す転写因子が、過剰に
活性化することが原因です。
しかし、この転写因子がどの
ようにして活性化するかは不明
でした。

その仕組みで重要と考えられ
ていたのが、転写因子を活性化
する信号伝達分子の異常な凝集
です。 今回、信号伝達分子を
解析したところ、2つのドメイ
ンの相互作用(結合)が凝集を
生み、リンパ球の増殖を促す、
転写因子を活性化することが分
かりました。さらに2つのドメ
インを結合しないようにすると、
転写因子の凝集、信号伝達分子
の活性化を、ほぼ完全に阻害す
ることができたということです。

悪性リンパ腫について解説して

いる動画です。



 
新郷で信号待ちをして、新号
を迎える。笑

 
 
 
 
 
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2】睡眠潜時が14 分以上の不眠症患者は高血圧リスク高

 
 
 
 
 
米国心臓学会(AHA)は1月26
日、睡眠潜時が14分以上の生理
的過覚醒による不眠症者は高血
圧リスクが高いという、最新の
研究結果を紹介しました。
Hypertension誌に、掲載されま
した。

研究では,219人の慢性不眠症
者(6カ月以上の不眠症状)と
96人の正常睡眠者(平均年齢40
歳、女性60%以上)を対象に、
生理的過覚醒による不眠症と高
血圧の関連性について調査しま
した。睡眠検査室で終夜監視し、
翌日2時間おきに20分間の昼寝4
回について観察する、睡眠潜時
反復検査(MLST)を実施しまし
た。睡眠潜時が14分以上の被験
者を「過覚醒」とみなし、血圧
測定または医師の診察により高
血圧を判定しました。 肥満、
睡眠時無呼吸、糖尿病などの
交絡因子を調整しました。

その結果、睡眠潜時は、14分
以上だったのは被験者の約半数
で、高血圧リスクはMSLTスコア
が14分以上の慢性不眠症者では、
300%、17分以上では400%増加
しました。

共同研究者のAlexandros
Vgontzas氏は、「不眠症者は、
昼間に倦怠感や疲労感を訴える
が、問題はリラックスすること
ができず興奮状態にあるという
こと。正常に眠れる人が、睡眠
不足の場合には昼寝やカフェイ
ンなどの刺激で倦怠感に対処す
るが、不眠症にはこれが効かず、
実際に過度のカフェインは過覚
醒の悪化を招く」と注意を喚起
しています。

熟睡して疲労がとれるという音楽

です。



 
門で角ばったガムをかみ過度
のカフェインを摂取した。

 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
悪性リンパ腫の増殖に関わる
機構を発見したのは、素晴らし
いことだと考えています。更に
増殖因子を活性化する信号伝達
分子におけるリンパ球の活性化
と増殖に必須な2つのたん白質
配列(ドメイン)の結合で、
この結合を阻害する事が新たな
治療薬開発につなげられたら、
ほんとうに画期的な発見と言え
ましょう。睡眠潜時が14分以上
の生理的過覚醒による不眠症者
は高血圧リスクが高いことが分
かりました。不眠症のうち入眠
の障害がこれ程、高血圧に関連
しているとは、思いもよりませ
んでした。
戦時の睡眠潜時が短いのは、
当たり前。笑

 
 
 
 
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