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2017-01-03 01:24:16

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診療マル秘裏話  号外Vol.485 平成28年3月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)甘味蛋白質ソマーチンのアミノ酸置換による高甘味度化
2)糖尿病と高脂血症の発症が原発事故前より頻発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 甘味蛋白質ソマーチンのアミノ酸置換による高甘味度化

 
 
 
 
 
 
 
京都大学は、2月4日、同大学
大学院農学研究科の桝田 哲哉
助教、イタリアのフェデリコ2
世ナポリ大学の、P.A. Temussi
教授らのグループが、甘味蛋白
質ソーマチンの21位のアスパラ
ギン酸(D)をアスパラギン(N
)に置換することにより、甘味
度を強化(高甘味度化)する事
に成功したと発表しました。こ
のソーマチンD21N変異体は、最
も甘い蛋白質であるモネリンY6
5R変異体と同等の強い甘味を示
したとしています。
研究成果は、英国科学誌
「Scientific Reports」誌の電
子版に2月3日付けで掲載されま
した。
研究の背景として近年、肥満
をはじめとする生活習慣病が、
社会問題となっており、多くの
低カロリー甘味料が食品、飲料
に使用されています。蛋白質は
一般的に無味ですが、例外的に
強い甘味を呈する蛋白質が存在
しています。甘味蛋白質の特徴
を見出すことにより、甘味蛋白
質を糖代替物としての利用、更
には甘味受容機構の解明を目論
み、多くの研究がなされてきま
した。
研究グループはこれまで甘味
蛋白質のひとつであるソーマチ
ンを研究対象として、甘味発現
に関わるアミノ酸残基の同定、
大型放射光施設(SPring-8)に
おいて、高分解能X線結晶構造
解析を行い、甘味蛋白質の構造
と機能の相関について研究して
きました。しかし、ソーマチン
の甘味度をさらに強化すること
は、長らく困難だったとしてい
ます。
研究グループによると、これ
までにソーマチンの甘味には、
アルギニンやリジンなどの塩基
性アミノ酸残基、その中でも82
位のアルギニン残基と67位のリ
ジン残基が、特に甘味に重要な
役割をしていることが明らかに
なっています。
そこで今回はSPring-8で構造
決定したソーマチンの高分解能
立体構造情報を用いて、アルギ
ニン82とリジン67が位置してい
る蛋白質表面に存在する酸性ア
ミノ酸残基(アスパラギン酸、
グルタミン酸)に着目しました。
部位特異的変異法により酸性ア
ミノ酸残基を、他のアミノ酸に
置換したところ、多くの酸性ア
ミノ酸残基は甘味には関与しな
かったものの、21位のアスパラ
ギン酸をアスパラギンに置換す
ると甘味度が強化することが分
かりました。
この新たな知見から、甘味受
容体と精度の高いドッキングシ
ミュレーションを行うことがで
きました。その結果、甘味蛋白
質ソーマチンは低分子甘味料と
は異なる様式(Wedge model )
で甘味受容体と相互作用する事、
ソーマチンの甘味に重要なアミ
ノ酸残基は、受容体上のアミノ
酸残基と電荷相補的な相互作用
をすること今回のアミノ酸置換
による高甘味度化は受容体との
互作用領域が大きくなった結果
である可能性を示唆しているそ
うです。
研究成果による受容体蛋白質
との相互作用情報により、より
受諾性のある新規低カロリー甘
味料の創製をはじめ、甘味蛋白
質を新たな食品素材として更な
る有効利用が期待できます。ま
た、高分子蛋白質と受容体との
ドッキングモデルは、受容体を
ターゲットとする医薬品分野に
も有用な知見を与えるものと、
研究グループは述べています。

アスパルテームについて解説

している動画です。米国内では、

砂糖業界が、甘味料は危険だ

というキャンペーンを張っている

ことが多いようです。



治験の知見。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 糖尿病と高脂血症の発症が原発事故前より頻発

 
 
 
 
 
 
南相馬と相馬両市民を対象に、
東京電力福島第1原発事故前後
で慢性疾患の割合を比較し糖尿
病と高脂血症の発症が事故前よ
り高くなったとの研究を日英の
研究者がまとめました。避難し
た人の糖尿病の発症割合は事故
前の約1.6 倍となりました。
研究チームは、「人間関係や
仕事など生活環境の変化が影響
している可能性がある」と分析
しています。
英国インペリアル・カレッジ・
ロンドン公衆衛生大学院の野村
周平氏らの研究チームが5日、
英医学誌「BMJオープン」の
オンライン版に発表しました。
原発事故前後の2008~1
4年に特定健康診断(対象は4
0~74歳)を受診した2市の
6406人のデータを分析しま
した。事故当時避難区域に住み、
現在も避難している人のグルー
プと、避難していない人(事故
後一時的に避難した人を含む)
の2グループに、分けました。
健診の採血結果や投薬を受け
ているかどうかで疾患の有無を
調べました。糖尿病は避難者で
13年以降、約1.6 倍に増え、
避難していない人も約1.3 倍に
増えました。高脂血症は避難者
で事故翌年の12年以降に上昇、
14年は事故前の1.2 倍になり
ました。避難しなかった人も13
年以降に増加しました。一方、
高血圧は事故前後で大きな変化
はありませんでした。
研究チームの一人で、南相馬
市立総合病院等に勤務する坪倉
正治医師は、発症割合の上昇に
ついて「避難生活を強いられた
ことが関係しているほか、避難
しなくても働く場所が変わった
など生活の変化が影響している
可能性があります。住民の慢性
疾患を長期的にみていく必要が
ある」と述べました。

福島原子力災害の真実について

語っている動画です。



 
寵姫を長期に愛する皇帝。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
甘味蛋白質ソーマチンの21位
のアスパラギン酸(D) をアス
パラギン(N) に置換すること
により、甘味度を強化(高甘味
度化)する事に成功したのは、
偉大な業績と言えましょう。こ
の研究成果による受容体蛋白質
との相互作用情報により、より
受諾性のある新規低カロリー甘
味料の創製をはじめ、甘味蛋白
質を新たな食品素材として更な
る有効利用に期待したいと思い
ます。
南相馬と相馬両市民を対象に、
東京電力福島第1原発事故前後
で慢性疾患の割合を比較し糖尿
病と高脂血症の発症が事故前よ
り高くなったとの研究結果は、
強いストレスが、病気特に生活
習慣病を誘発する良い例では、
ないかと私は考えています。人
に原発事故のような過大なスト
レスがかかると当然、何とか生
き延びようと本能に従って生き
るようになるのでは、と推測し
ています。本能的欲求のはけ口
は、食欲となることが多いと思
われます。炭水化物が氾濫して
いる現代では、避難所での食事
でも、炭水化物を始めとする、
糖質が提供されると推測されま
す。 私が、阪神大震災の時に
寝泊りしていた小学校でも提供
される食事は、糖質中心でした。
過大なストレスの上に食事が
野菜やお魚中心ではなく糖質が
中心になることから、糖尿病や
高脂血症の割合が高くなるのは、
やむを得ないと考えます。避難
所ではなく、仮設住宅であって
も震災前の食生活に戻すことが
急務ではないかと私は、考えて
います。

仮設住宅で仮説を立てる。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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