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2017-01-19 02:23:15

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診療マル秘裏話  号外Vol.499 平成28年3月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ガン患者の免疫状態を測定する、新手法を開発
2)福山型は細胞表面に特定の糖がないことが一因

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン患者の免疫状態を測定する、新手法を開発

 
 
 
 
 
 
国立ガン研究センター(国 が
ん)は2月15日、ガン患者さんの
免疫状態(ADCC活性)を測定する
新手法を開発したと発表しまし
た。
同成果は、同先端医療開発セ
ンター臨床薬理トランスレーシ
ョナルリサーチ分野の濱田哲暢
分野長の研究グループと、同中
央病院先端医療科の北野 滋久
医員の研究グループの共同研究
によるものです。英科学誌
「Scientific Reports」に,1月
27日付けで掲載されました。
抗体薬には、ガン細胞の表面
に発現する標的分子に結合し抗
腫瘍効果を示す直接的な作用の
ほか、患者さん自身の免疫細胞
を介して抗腫瘍効果を発揮する
用があります。そのため、標的
分子の発現量だけでなく、患者
さん自身の免疫状態、特に抗体
薬がガン周囲に呼び寄せた免疫
細胞を活性化するADCC活性を、
どの程度誘導できるかが、治療
効果に大きく影響すると考えら
れています。
現在、抗体薬の投与において
は、標的抗原の発現量や遺伝子
変異を確認することで治療効果
の予測が行われていますが従来
のADCC活性測定法は、測定結果
が不安定であるため患者さんの
免疫状態を把握することは困難
でした。
同研究グループが、開発した
測定方法では、あらかじめ標的
ガン細胞に緑色色素を取り込ま
せて、標的ガン細胞( 緑色色素
を、取り込ませたもの )と免疫
細胞(緑色色素取り込みなし)を
区別できるようにします。更に、
生きている細胞と死滅した細胞
を区別できる色素で標識し、フ
ローサイトメーターという装置
を用いて測定することで、ガン
細胞と免疫細胞をそれぞれ別々
に生きている細胞と死んだ細胞
に細胞一個単位で区別すること
ができるようになりました。
同手法は、従来の測定法と比
べて1/100 以下の低濃度の抗体
でADCC活性が測定可能だという
ことです。
また、従来の測定法では血液
検体をいったん凍結保存してし
まうと測定結果のバラツキが大
きくなり、不安定で再現性が乏
しくなってしまっていましたが、
新しい測定法では凍結検体を用
いても1カ月以上にわたり再現
性をもってADCC活性が測定する
ことができました。
新しい測定法は、従来の測定
法よりも、高感度にADCC活性を
検出できることから個々の患者
さんの免疫状態を、より詳細に
把握することで、抗体薬の治療
効果予測に役立つことが期待さ
れるほか、凍結保存した検体で
もADCC活性を安定して測定でき
るため、他施設で採取した血液
検体を一旦凍結した後、国立が
ん研究センターに輸送し、後日、
測定することが可能となります。
また、新規薬剤開発の面から
も多施設共同臨床試験が可能と
なるため効果の期待できる患者
さんの選別や、開発を進めるか
中止するかの判断などに役立ち、
抗体薬の効率的な開発につなが
ることが期待されます。

唾液の免疫力をカンジダを使って

測定する方法についての動画です。



 
 
餞別を選別する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 福山型は細胞表面に特定の糖がないことが一因

 
 
 
 
 
 
 
全身の筋肉が徐々に萎縮する
難病「筋ジストロフィー」の内、
日本人に多い福山型は細胞表面
に特定の糖がないことが一因と
の研究結果を神戸大などのチー
ムがまとめ、25日付の米科学誌
電子版に発表しました。
チームはこうした糖の異常を
改善する物質を見つけており、
戸田達史教授(神経内科学)は
「筋力回復や、進行抑制につな
がる治療薬を開発できる可能性
がある」と話しています。
これまで福山型と、その類似
疾患は、糖が鎖状につながって
細胞表面にある「糖鎖」の異常
が原因だと分かっていましたが
詳しい仕組みは不明でした。
チームは、人の細胞で糖鎖の
構造を解析しました。

福山型筋ジストロフィーについて

解説している動画です。



 
砂上の楼閣に、鎖状に繋ぐ。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ガン患者さんの免疫状態(ADC
C活性)を測定する新手法が開発
されたのは、偉大な業績と言え
ましょう。 個々の患者さんの
免疫状態を、より詳細に把握す
ることで、抗体薬の治療効果の
予測に役立てて欲しいものです。
日本人に多い福山型は、細胞
表面に特定の糖がない事が一因
との研究結果は、患者さんにと
って大きな福音となることでし
ょう。糖の異常を改善する物質
が見つけられているからです。
筋力回復や、進行抑制につな
がる治療薬を開発できる可能性
を大いに追及して頂きたいもの
です。

新興国が、進行抑制につなが
る薬剤を振興した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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