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診療マル秘裏話 号外Vol.205 平成27年4月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)カマンベールチーズの成分がアミロイドβ蛋白質の沈着を抑制
2)リンゴポリフェノールの抗酸化効果で「1日1個で医者いらず」

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 カマンベールチーズの成分がアミロイドβ蛋白質の沈着を抑制

 
 
 
 
キリンのR&D本部基礎研究
所などキリングループは、東京
大学大学院農学生命科学研究科
の中山裕之教授とカマンベール
チーズに含まれる成分が、アル
ツハイマー病(AD)の原因と
されるアミロイドβ(Aβ)蛋
白質の沈着を抑えることを突き
止めました。 同チーズの発酵
過程で生成される「オレイン酸
アミド」と「デヒドロエルゴス
テロール」が脳内で異物の排除
を担う細胞に働きかけ機能促進
させることが分かりました。
AD病態モデル動物による基礎
研究結果ですが、ADへの予防
に役立つ化合物の可能性があり、
作用機序の解明など進める考え
だそうです。

キリングループと東大の研究
チームは、カマンベールチーズ
から脂肪分を除去した化合物の
機能性を調べるため、加齢とと
もにAβが脳内に沈着するAD
モデルマウスを対象に、飼料に
混ぜて調整しました。これを被
験食として摂取させる群と、化
合物を含まない飼料を摂取させ
た群に分けて、3カ月飼育し
脳内のAβにどのような影響を
示すのか比較実験を行いました。

実験後、両群のADマウス脳
内の様子を観察すると、被験食
を与えた群では大脳皮質の可溶
性Aβの量が非摂食群に比べ、
有意に低下していました。Aβ
の沈着にともない産生されるT
NF-αなどの炎症性物質の量
も抑えられることが確認できま
した。また、Aβの沈着によっ
て低下する記憶・認知機能を司
る大脳辺緑系にある海馬の神経
栄養因子(BDNF)の量も
有意に増加していました。

Aβの沈着量を抑える成分を
追求したところ、カマンベール
チーズの製造時に発酵のために
用いる「Penicilliu
m candidum」という
白カビが作り出すオレイン酸ア
ミドが見つかりました。これは、
生乳に豊富に含まれる、不飽和
脂肪酸のオレイン酸にアミノ基
がついた構造をしています。
研究チームは、発酵過程で生じ
るアンモニアとオレイン酸がP.
candidumの酵素リパー
ゼが触媒し、生成されたと示唆
しています。

Aβの沈着を抑える仕組みを
追求すると、脳内の免疫を担う
細胞の1つミクログリアの働き
を促進させていました。ミクロ
グリアは、脳内の異物除去や
神経突起の修復などに関与して
います。さらに、別の実験系で
ADマウスに3日間、オレイン
酸アミドを体重1キログラム当
たり50ミリグラム経口投与さ
せると、脳内ミクログリアによ
るAβの除去活性力と、抗炎症
活性力が促進されるという結果
が得られました。

一方、抗炎症作用をさらに調
べると、P.candidum
の細胞膜成分であるデヒドロエ
ルゴステロール(エルゴステロ
ールの代謝物)にも非常に強い
作用が認められました。

カマンベールチーズの作り方

の動画です。



 
 
 
 
 
 
成果はオンライン科学雑誌
「PLOS ONE」に掲載さ
れました。

左様に強い作用が認められる。


 
 
 
 
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2】 リンゴポリフェノールの抗酸化効果で「1日1個で医者いらず」

 
 
 
 
 
最近のマイブームはリンゴと
いう人が多いようです。それは、
さておき、ことわざを思い出し
ました。「1日1個で医者いら
ず」。有名な英医学誌に一昨年
末、面白い論文が発表されまし
た。

英国の50歳以上(約2200万
人)が対象の試験です。コレス
テロールを下げる薬スタチンを
飲んでいない人が新たに飲み始
めた場合と、7割の人が1日1
個のリンゴを食べた場合を仮定
し、「心臓発作など血管の病気
による死者数がどれほど減るか」
をシミュレーションしました。

ともに効果は高かったのです
が、差はあまりありませんでし
た。オックスフォード大のチー
ムは、スタチン服用者は続ける
べきだとしたうえで「ことわざ
は、現代的な薬と同等の効果を
持ち、副作用も少なさそうだ」
と結論づけました。

フィンランドやオランダなど
で多数の住民を対象に行われた
長期間の追跡調査でも、リンゴ
を多く食べる人は、ガンや脳卒
中、気管支ぜんそくなどのリス
クが低いと報告されています。

日本でも一大産地の青森県で
リンゴと健康の関係が調べられ
ています。 弘前市岩木地区の
住民を対象にした、これまでの
調査では、1日1個以上を食べ
る人たちの血中の総コレステロ
ール値は、そんなに食べない人
たちと比べて有意に低かったと
いう結果がみられたそうです。

ではなぜ、健康にいいのでし
ょうか?。この調査にも参加す
る農研機構果樹研究所(茨城県
つくば市)の庄司俊彦主任研究
員によると、以前は血圧を下げ
る効果のあるカリウムや、血糖
値の上昇を抑える食物繊維が
注目されていました。確かに含
まれていますが、際立った成分
ではありません。そこで、近年
注目されているのがポリフェノ
ールです。赤ワインブームを引
き起こした抗酸化成分です。

切り口がやがて茶色になるの
はポリフェノールが酸素に触れ
た結果です。全体の0・1~0
・3%ほど含まれ、その中でも
5~6割を占める特徴的な成分
がプロシアニジン類です。茶の
成分としても知られるカテキン
が複数つながった構造をしてい
ます。

「プロシアニジン類にはいろ
いろな健康効果が期待されてい
る」と庄司さんは言います。例
えば脂肪が腸管に吸収されるの
を邪魔して体外に排出されやす
くする効果があります。結果、
コレステロールや中性脂肪が増
えるのを抑えてくれると考えら
れています。ほかにもメラニン
色素ができる事を邪魔する効果
が確認されていたりもするそ
うです。美白につながるかもし
れません。

ただし、一度にたくさん食べ
ればいいというものではなさそ
うです。庄司さんも「食生活の
バランスを良くするために採り
入れてはどうか」と提案してい
ます。

リンゴポリフェノールに関する

動画です。



 
 
 
 
 
りんごかわいや、かわいや
りんごでも、私にとっては、
ライバルの医者いらず。笑

 
 
 
 
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編集後記

カマンベールチーズに含まれ
る成分が、アルツハイマー病
(AD)の原因とされるアミロ
イドβ(Aβ)蛋白質の沈着を
抑えることが判明したのは、素
晴らしい発見と言えましょう。
カマンベールチーズ自体は乳
製品であるので、大量摂取は、
お勧めできません。 しかし、
その成分がオレイン酸アミドだ
と分かっているのですからこの
成分を含む薬剤やサプリメント
の開発は、特許の問題をクリア
ーすれば、可能であると考えて
おります。
りんごのポリフェノールの
5~6割が、プロシアニジン類
で、お茶の成分としても知られ
るカテキンが、複数つながった
構造をしていることが分かって
いるならすぐにでも、サプリメ
ントの製品化をして頂きたいと
思います。

成文化した成分。笑

 
 
 
 
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