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2015-12-22 17:28:35

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診療マル秘裏話 号外Vol.216 平成27年4月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)「成体神経幹細胞」が、作り出される仕組みを動物実験で解明
2)「デスモステロール」が認知症の認知機能の経時的変化と相関

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 「成体神経幹細胞」が、作り出される仕組みを動物実験で解明

 
 
 
 
東京大学大学院薬学系研究科
の後藤由季子教授、古舘昌平助
教の研究グループは、成人の脳
の神経細胞のもとになる「成体
神経幹細胞」が作り出される仕
組みをマウスを用いた研究で、
解明しました。同幹細胞を作る
特別な細胞(起源細胞)が存在
することを突き止め、更にその
過程で同幹細胞への転換に欠か
せない蛋白質も明らかにしまし
た。今後、神経変性疾患や精神
疾患の発症メカニズム解明、脳
の損傷治療などへの応用につな
がることが期待されます。
ヒトを含めた哺乳類の脳細胞
は、成人に達すると二度と再生
しないと考えられてきましたが、
近年、記憶機能を司る海馬など
には成体神経幹細胞という新た
な幹細胞が作られ存在し、神経
を新生し神経回路を再構成して
学習や記憶、脳の損傷修復に、
貢献していることが分かってき
ました。ところが、成体神経幹
細胞はごく稀にしか分裂しない
ほか、分裂回数にも限界がある
とされ、その発生過程は謎でし
た。
研究では、マウスの胎生期に
着目しました。脳を調べたとこ
ろ、神経幹細胞の一部分に起源
細胞が存在することが分かり、
これが長期間分化能を維持でき
る成体神経幹細胞になることを
確認しました。またp57とい
う蛋白質が、成体神経幹細胞の
特徴を持った、細胞群の樹立に
関与し、起源細胞から同幹細胞
への転換の「キー分子」である
ことを同定しました。同蛋白質
を強制的に発現させ、同幹細胞
を人為的に作り出すことにも
成功しました。

神経幹細胞を使った治療(動物

実験)に関する動画です。



 
 
 
 
 
共生生物が、独立を強制され
た。笑

 
 
 
 
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2】 「デスモステロール」が認知症の認知機能の経時的変化と相関

 
 
 
 
新潟大学脳研究所遺伝子機能
解析学分野の池内健教授らの
研究グループとエーザイはこの
ほど、血液中の脂質代謝物質
「デスモステロール」がアルツ
ハイマー型認知症(AD)患者
さんに生じる認知機能の経時的
な変化とよく相関することを見
いだしたと発表しました。 低
侵襲かつ簡便にADを測定でき
る血液診断法の開発に大きく道
を開く可能性があります。
共同研究では、日本人のAD
患者さん200人と認知機能が
正常な高齢者200人の血中デ
スモステロールを質量分析法で
測定、AD患者さんではデスモ
ステロール/コレステロール比
(血中デスモステロール値)が
有意に低下していることが明ら
かになりました。 また、血中
デスモステロール値と認知機能
の指標であるMMSE(ミニメ
ンタルステート検査)も良好な
相関を示しました。
さらに、AD患者さんを経時
的に追跡し、認知機能の変化と
血中デスモステロール値の変化
を観察したところ、認知機能の
低下が著しい患者さんの群では、
血中デスモステロール値も著し
く低下し、健常高齢者、軽度
認知障害(MCI)の人、AD
患者さんにおける経時的な認知
機能の変動と血中デスモステロ
ール値の変動も良好な相関を示
したということです。
この結果により、AD診断と
認知機能低下の指標として血中
デスモステロールの測定が有用
であることが示唆されました。
認知機能が正常もしくはMC
Iの時期に血液中のデスモステ
ロールを測定することで、認知
症発症予測や薬剤の効果判定等
に応用できる可能性があるとい
うことです。
今後、新潟大学とエーザイは
多数の検体を効率よく処理でき
る測定系の開発や、測定コスト
の軽減化にも取り組み、ADの
血液診断法の確立を目指すそう
です。

アルツハイマー型認知症について

解説している動画です。



 
 
 
 
 
 
検体を献体から採取して倦怠
感を覚えた。笑

 
 
 
 
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編集後記

ヒトを含めた哺乳類の脳細胞
は、成人に達すると二度と再生
しないと医学部の時に教育を受
けました。成人の脳の神経細胞
のもとになる「成体神経幹細胞」
が作り出される仕組みがマウス
を用いた研究で、解明された今
では、ぜひこの成果を神経変性
疾患や精神疾患の発症メカニズ
ム解明、脳の損傷治療などへの
応用につなげて欲しいものです。
血液中の脂質代謝物質「デス
モステロール」がアルツハイマ
ー型認知症(AD)患者さんに
生じる認知機能の経時的な変化
とよく相関することが分かった
ので、AD診断と認知機能低下
の指標として、どんどん臨床の
場で使えるものにして欲しいと
考えています。認知症発症予測
や薬剤の効果判定等に応用する
ことも並行してやって頂けると
幸いです。

藩邸に、泊まる許可の基準の
判定。笑

 
 
 
 
 
 
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