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診療マル秘裏話 Vol.327 平成21年3月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次
1)  ガン細胞の生存を助けている蛋白質
2) 新しい遺伝子の運び屋「フラーレン」

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 ガン細胞の生存を助けている蛋白質

 
 
 
肝細胞ガンや脳腫瘍(しゅよう)
で過剰に作られる特定の蛋白質が、
ガン細胞を傷つける酸化ストレス
を軽減させ、薬剤への耐性を高め
るなど、ガン細胞の生存を助けて
いる可能性が高いことを、東京都
臨床医学総合研究所、東北大など
の研究チームが突き止めました。
2月21日の英科学誌「ネイチ
ャー・セル・バイオロジー」
(電子版)に発表しました。この
蛋白質の蓄積を抑えることで新た
な抗ガン剤開発につながる可能性
があるということです。

チームが注目したのは「p62」
と呼ばれる蛋白質です。 肝細胞
ガン、脳腫瘍などの細胞で多量に
蓄積することが確認されていまし
た。 チームは、マウスの肝細胞
ガンなどの細胞を使い、p62の
機能を分析しました。 酸化スト
レスを軽減させる別の蛋白質を
分解する細胞内のセンサー部分に
p62が結びつき、分解を阻害し
ていることを見つけました。

p62の働きの結果、ガン細胞
で酸化ストレスを減らす蛋白質が
作られ、抗ガン剤などを細胞外に
運び出す遺伝子の働きが高まる等、
ガン細胞の生存を助けている可能
性が高まりました。チームの小松
雅明・都臨床研副参事研究員は
「p62の働きを阻害することに
よってガン細胞の増殖や薬剤耐性
を抑制する抗ガン剤を開発できる
可能性がある」と話しています。

ガンと闘うために蛋白質が必要な

理由についての動画です。



 
 
 
 
 
ガン細胞の酸化ストレスを増や
す研究に参加する。笑

 
 
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2】 新しい遺伝子の運び屋「フラーレン」

 
 
 
 
遺伝子の”運び屋”として、炭素
の原子がサッカーボールのように
つながった分子「フラーレン」を
使い、マウスの体内に、遺伝子を
導入することに成功したと、東京
大の野入英世(のいり・えいせい)
准教授(腎臓病学)と中村栄一(
なかむら・えいいち)教授(有機
化学)らが2月22日付の米科学
アカデミー紀要電子版に発表しま
した。

この方法で、インスリンを作る
遺伝子を入れ、血液中のインスリ
ン濃度が上昇することも確認しま
した。研究チームは「毒性が低く、
安価に大量合成が可能」とし、
将来は遺伝子治療に応用できるの
ではないかと話しています。

“運び屋”には、ウイルスや脂質
などを使う方法がありますが、ウ
イルスは安全性に、脂質は効率に
課題がありました。

研究チームは、通常のフラーレ
ンに四つのアミノ基を取り付け、
水に溶けやすく、DNAと結合す
る「水溶性フラーレン(TPFE)」
を合成しました。

緑色に光る蛋白質を作る遺伝子
をTPFEに結合させてマウスに
静脈注射すると、肺や肝臓、膵臓
(すいぞう)に遺伝子が導入され
て働き、光る蛋白質ができました。
肝臓と膵臓では脂質を使った導入
方法より遺伝子が多く運ばれてい
ました。インスリンを作る遺伝子
を結合させて投与すると、血液中
のインスリン濃度が上昇し、血糖
値が下がりました。

細胞内に取り込まれた後、TP
FEは運んだ遺伝子との結合状態
をほどくと推測されています。実
用化に向けては、安全性確認など
の課題があるということです。

遺伝子組み換えの方法について

の動画です。



 
 
 
 
 
 
 
 
車と遺伝子治療の違いは、電子
制御と遺伝子導入の副作用という
べきでしょうが、課題の共通点は
安全性確認です。笑

 
 
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編集後記

ガン細胞の生育を助ける蛋白質
が存在したとは驚きです。 早く
このp62遺伝子の働きを阻害す
る薬が臨床に役立てて欲しいと願
うばかりです。遺伝子の運びやに
は、ウイルスと脂質の他に人工染
色体というものがあります。TPFE
と人工染色体の比較を是非してい
ただきたいものです。人工染色体
については以前のメルマガに載せ
ました。

花台の上に乗せる物を考えるの
が課題だ。笑

 
 
 
 
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