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診療マル秘裏話 号外Vol.220 平成27年4月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ガン細胞だけを破壊するウイルスの投与と、放射線治療
2)ガンのもとの「ガン幹細胞」に取り付き可視化する物質

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 ガン細胞だけを破壊するウイルスの投与と、放射線治療

 
 
 
 
 
ガン細胞だけを破壊するウイ
ルスの投与と放射線治療を併用
する新療法を岡山大が食道ガン
患者さん7人に臨床研究として
実施し、5人でガンが縮小した
り消失したりしたことが10日、
分かりました。 実施チームの
藤原俊義教授(消化器外科学)
らが同日記者会見して明らかに
しました。

手術や抗ガン剤治療が難しい
高齢者の新たなガン治療法とな
るよう、さらに研究を進めると
いうことです。近く米国で開催
されるガンの学会で発表します。

発熱やリンパ球減少などの副
作用が見られましたが、発熱は
軽微で、リンパ球減少は放射線
治療の中断で回復したそうです。

このウイルスは岡山大が開発
した「テロメライシン」です。
「テロメライシン」は、無害化
したアデノウイルス(夏風邪の
ウイルス)を改変(ガン細胞、
ガン幹細胞の持つ、テロメラー
ゼ活性に反応する遺伝子の一部
を結合させたウイルスとのこと)
したウイルスで、ガン細胞と
ガン幹細胞の中で増殖して、こ
れらを正常な細胞周期に戻し、
死滅させることができます。
通常の放射線療法や抗ガン剤
の治療は、ガン細胞を殺すこと
は、できても、ガン幹細胞を殺
すことは、できません。従って
この併用療法では、ガン細胞を
最初に放射線で殺し、残った
ガン幹細胞を「テロメライシン」
で殺すという2段階の方法をと
っているのではないかと推測さ
れます。しかし、ウイルス療法
は、非常に難しいことが知られ
ています。以下にその難しさに
ついて述べてみます。ウイルス
は急激に増殖していく上に突然
変異を引き起こしやすい。また、
ガン細胞も突然変異を引き起こ
しやすい。 これらの特性が、
実用性で問題を引き起こす可能
性があります。予想外の症状を
引き起こす場合も、予想外に効
かない可能性も出てきます。
実際に、異常免疫反応での死亡
(1999年)や、T細胞白血病様の
症状発症(2002年)が確認されて
います。さらに、テロメライシ
ン(アデノウイルス)には抗ウ
イルス薬が存在しないらしく、
不測の事態が起きても、体内で
増殖を開始したウイルスを止め
る事が難しいそうです。また、
突然変異で通常細胞に感染する
ようになれば、病院内が汚染さ
れ医療関係者などに感染してい
く可能性があります。現在は、
「遺伝子組換え生物等の使用等
の規制による生物の多様性の
確保に関する法律」により、第
一種使用規程の大臣承認が必要
ですが、これは研究開発の妨げ
になるとのことです。

ガン幹細胞に関する動画です。



 
 
 
 
 
帰省中に交通法規の規制中と
なって、寄生虫感染が出現した。


 
 
 
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2】 ガンのもとの「ガン幹細胞」に取り付き可視化する物質

 
 
 
三重大大学院医学系研究科の
研究チームは、ガンのもとにな
る「ガン幹細胞」に取り付いて
可視化する物質を見つけ、英科
学誌電子版に発表しました。
発光する特性を持ち、ガン幹
細胞が集中する箇所が見えるよ
うになる上、増殖抑制作用も認
められ、効果的なガン治療法の
開発が期待されるということで
す。

ガン幹細胞は、ガン細胞の中
に存在し再発や転移の主な原因
とされています。極めて少数し
か存在せず、発見が難しい上、
抗ガン剤や放射線も効きにくい
ことが分かっています。 この
物質は、発光するだけでなく、
ガン幹細胞の増殖を抑え死滅に
導くそうです。

ブロッコリーが、ガン細胞および

ガン幹細胞を破壊する栄養素を

もっている研究を紹介している

動画です。



 
 
 
 
 
貸しがある人の帳簿を可視化
する。笑

 
 
 
 
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編集後記

テロメライシン(アデノウイ
ルス)には抗ウイルス薬が存在
しないらしく、不測の事態が起
きても、体内で増殖を開始した
ウイルスを止める事が難しいと
言うのは、致命的な欠陥である
と思いました。その中で行われ
た7人中5人消失あるいは縮小
の成果があったのは、奇跡的で
あると考えています。「ガン幹
細胞」に取り付いて可視化する
物質が発見されたのは、素晴ら
しい発見であると思います。更
に、ガン幹細胞の増殖を抑え、
死滅に導くというのは、即戦力
として本当に臨床応用で、使い
たいと考えた程でした。

不測の事態で、不足した食料。


 
 
 
 
 
 
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