最近の号外Vol.203メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.203メルマガ

2015-11-30 16:21:17

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
 
診療マル秘裏話 号外Vol.203 平成27年4月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次

1)血液中の薬剤濃度を適切に測定する基本技術の確立
2)再生医療のための細胞培養・移植に必要な足場素材

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 血液中の薬剤濃度を適切に測定する基本技術の確立

 
 
 
芝浦工業大学は3月19日、同
大応用化学科の吉見靖男教授が、
血液中の薬剤濃度を適切に測定
するための新たなモニタリング
方法の基本技術を確立したと
発表しました。
臨床で用いられる薬剤には、
それぞれ固有の用法・用量が定
められていますが同じ量を投与
しても代謝の速さが違うなど、
患者さんによって薬剤の効果の
発揮度合いや速さが異なります。
そのため医療現場では、個人差
を考慮しつつ適切に投与方法・
投与量の管理するため、血中の
薬剤濃度を監視する 「治療薬
モニタリング」が求められてい
ますが、血液採取後、抗体を加
えて免疫反応を見るなど従来の
方法は、煩雑な操作が必要とさ
れるために、医療スタッフや
患者さんに多大な負担をかける
という課題がありました。
吉見教授は今回、測定対象と
なる薬剤の分子の形を記憶させ、
更に電子の受け渡しをする分子
も埋め込んだ新しい分子インプ
リント高分子(MIP )を作成し
ました。そこに薬剤がパズルの
ピースのように入り込むことで、
電流が通りやすい経路を確立し、
ここで得られた、電流から薬剤
濃度を把握することを可能にし
たということです。
今後、これをセンサーとして
実用化することができれば、一
般的な分析法で必要となる煩雑
な操作を必要とせず、温度計の
ようにセンサーを血液検体に差
し込むだけで、薬剤濃度が測定
できるそうです。また、センサ
ーを針状にして体に刺したまま
にすれば、薬剤濃度を常にモニ
タリングできる可能性もあると
いうことです。
現在は、抗血液凝固薬のヘパ
リンで測定できることを確認し
ました。また他の薬剤にも適用
でき、生体リズムに関与するセ
ロトニン、抗菌薬のバンコマイ
シンについても効果を確認して
いるそうです。研究グループは
今後、測定可能な薬剤を広げて
いくとともに、企業と連携し、
センサーの実用化に向けて改良
を重ねていくそうです。

ガンの早期発見に寄与する血液

検査に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
一人で起業した企業。笑

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
2】 再生医療のための細胞培養・移植に必要な足場素材

 
 
 
 
富士フイルム株式会社は3月
19日、再生医療のための、細胞
培養・移植に必要な足場素材「
リコンビナントペプチド(RCP)
」のマイクロサイズのペタロイ
ド状微細片(petaloid μ-piece)
を開発し、これと細胞を組み合
わせた三次元細胞構造体「Cell
Saic(セルザイク)」の研究
成果を得たことを発表しました。
移植した細胞や組織を生体内
で機能させるためには、「移植
した細胞や組織を効果的に生体
内に生着させる」ことと、「移
植した組織や細胞において栄養・
酸素の供給や老廃物排泄を可能
にする」ことが重要とされます。
一般的に移植した細胞や組織
を効果的に生体内に生着させる
ためには細胞の足場となる素材
を使う方法が、また栄養・酸素
の供給や老廃物の排泄を可能に
するためにはその通り道となる
血管を早く導入させる方法が
有効であると考えられています。
しかし、細胞塊が大きくなる程、
中心部まで栄養や酸素が供給さ
れず、また老廃物の排泄も困難
になるため、血管導入までに、
細胞が死滅するという問題があ
りました。
これに対して富士フイルムは、
動物由来成分を含まない、同社
独自の足場素材「RCP 」を高度
なエンジニアリング技術により
加工して、マイクロサイズのペ
タロイド状微細片を新たに開発
しました。それと細胞を組み合
わせたモザイク状の三次元細胞
構造体「セルザイク」を活用し
て、研究を実施したということ
です。
まず、ペタロイド状微細片と
ヒト間葉系幹細胞(hMSC)を組
み合わせたセルザイクをマウス
に移植したところ細胞だけ移植
した場合と比較して、生体内に
移植した細胞の生存率を大幅に
高めることを実証しました。更
に、1型糖尿病モデルマウスの
実験では血糖値を制御する膵島、
hMSCとペタロイド状微細片を組
み合わせたセルザイクを共移植
することで、血糖値を正常レベ
ルにまで下げることにも成功し
たということです。
同社はこれらの研究成果につ
いて、細胞移植の効率を飛躍的
に高め組織や臓器の再生を可能
にするもので、再生医療の発展
に大きく貢献するものとしてい
ます。

世界一の再生医療企業を目指す

だけのことは、あると思いました。



 
 
 
 
 
公立高校の高率の倍率を効率
よく評価する。笑

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
編集後記

医療現場では、個人差を考慮
しつつ適切に投与方法・投与量
の管理するため血中の薬剤濃度
を監視する 「治療薬モニタリ
ング」が求められていて、それ
を実現する一般的な分析法で、
必要となる煩雑な操作を必要と
せず、温度計のようにセンサー
を血液検体に差し込むだけで、
薬剤濃度が測定できるというの
は、画期的手法と言えましょう。
細胞移植の効率を飛躍的に高
め組織や臓器の再生を可能にす
る上で、細胞の足場となる素材
を使う方法を高度に深化させる
と同時にヒト間葉系幹細胞
(hMSC)を組み合わせて、モザ
イク状の三次元細胞構造体「セ
ルザイク」を作成するというの
は、エレガントな手法と言える
でしょう。実際に、糖尿病モデ
ルマウスに対する膵島移植で、
成果を挙げているので、本当に
素晴らしい技術と言うよりほか
に表現方法がありません。

水稲を水筒の水で炊き、膵島
移植を行った。笑

 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。