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診療マル秘裏話 Vol.322 平成22年2月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次
1)  転移の際のガン細胞の流動化
2) アルツハイマー病のワクチン

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 転移の際のガン細胞の流動化

 
 
 
 
 
ガンが体内で転移する際に、
ガン細胞の表面の蛋白質が、
激しく動いて流動化する現象
を、大内憲明(おおうち・の
りあき)東北大教授(ナノ医
科学)らの研究チームがマウ
スの実験で発見しました。
生体のガン細胞でこのような
現象が確認されたのは初めて
ということです。

ガンの悪性度診断や抗ガン
剤開発に役立つという事です。
成果は1 月22日、米専門誌
電子版に発表されます。

チームは、ガン細胞の表面
の蛋白質にくっつく蛍光物質
を作り、ガンのマウスに注射
しました。顕微鏡などを組み
合わせた装置を開発し、蛋白
質を観察しました。

その結果、血管から離れた
場所にある転移しにくいガン
細胞では、表面の蛋白質は、
ゆっくりとしか動いていませ
んでした。 一方、転移中の
細胞では千倍以上も激しく動
き、表面が流動化している事
が分かりました。

チームは、蛋白質が流動す
ることで、細胞の周囲に存在
し、転移を活性化させる分子
との反応が進み、転移が効率
的に進行するとみています。

チームが開発した装置は、
生体内の蛋白質の動きを、
従来の約100倍の数ナノメ
ートル(ナノは10億分の1)
という世界最高の精度で観察
できます。大内教授は「より
細かく動きを観察することで、
ガンの仕組みを解明し、新し
い抗ガン剤開発につなげたい」
と話しています。

ガン細胞の転移のメカニズム

を解明する方法として定量位相

顕微鏡を用いるという動画です。



 
 
 
 
 
会名から解明が進んだ。笑

 
 
 
 
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2】 アルツハイマー病のワクチン

 
 
 
 
アルツハイマー病のマウス
に対し、ホモシステイン酸と
いうアミノ酸代謝物を減らす
ワクチンを作って投与したと
ころ、症状が、改善したとの
研究結果を長谷川亨・佐賀女
子短大教授(公衆衛生)らの
研究グループが1月20日、イ
ンターネット上の、米国科学
専門雑誌「PLoS(プロス)
ONE(ワン)」で発表しま
した。

長谷川教授によると、抗が
ん剤に使われる貝類の蛋白質
をホモシステイン酸と結合さ
せてワクチンを開発しました。
アルツハイマー病のマウス30
匹を円形プールで泳がせて島
を探させる実験で、ワクチン
を投与しなかった15匹は何度
やっても平均1分ほどかかり
ましたが、投与した15匹は
1日ごとに到着時間が縮まり、
4日目には平均20秒余りに
なりました。

同じ実験をアルツハイマー
病にかかっていない15匹で
も行ったところ、ワクチンを
投与した15匹とほぼ同じス
ピードで到着時間が縮まった
ということです。記憶にかか
わる脳の海馬も、ワクチンを
投与したマウスの方が投与し
ないマウスより大きいことが
分かりました。

アルツハイマー病は、β(
ベータ)アミロイド という蛋
白質が脳に異常に蓄積する事
が原因との説が有力ですが、
長谷川教授は「実験結果は、
ホモシステイン酸が主因であ
る可能性を示している」と
分析しています。

アルツハイマー病に詳しい
田平武・順天堂大教授(認知
症診断予防治療)は「ホモシ
ステイン酸を減らすことによ
り、マウスで症状が改善した
のは一歩前進。今後は人間で
の臨床に向けてサルでの実験
などが必要だろう」と話して
います。

アルツハイマー病の発症を

抑制する蛋白質が発見され

たというニュース動画です。



 
 
 
 
 
 
飼い葉を多くしても、馬の
海馬は大きくならない。笑

 
 
 
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編集後記

ガンのこわいところは転移
することにあります。転移さ
え抑えてしまえば、原発巣の
治療に集中することができま
す。 激しく動き流動化する
転移ガン細胞のみを攻撃する
ことができれば、大変治療が
やりやすくなるものと考えら
れます。アルツハイマー病の
新薬がもうすぐ発売になるよ
うです。新薬に加えワクチン
も製造されるようになると
患者さんや予備軍の方には、
大変な朗報と言えるでしょう。

新訳聖書をヒントに新薬が
開発された。笑

 
 
 
 
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