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診療マル秘裏話 Vol.323 平成21年2月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次
1)  分化の過程で、体内時計が形成されるメカニズム
2) 脳内で、てんかんの発症を防いでいる蛋白質

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 分化の過程で、体内時計が形成されるメカニズム

 
 
 
 
 
体のリズムを約24時間周期
で刻む体内時計が、胚(はい)
性幹細胞(ES細胞)や、新型
万能細胞(iPS細胞)から
さまざまな組織に分化する過程
で形成されることを、大阪大の
八木田和弘(やぎた・かずひろ)
准教授らがマウス実験で突き止
め、米科学アカデミー紀要電子
版に1月25日発表しました。

ES、iPS細胞では、体内
時計は発生していませんでした。
八木田准教授は「未分化のガン
細胞は、体内時計に異常がある
ことが多い。今回の研究成果は、
再生医療の際、危険のある細胞
を見分ける基準になる可能性が
ある」と話しています。

また、体内時計が完成してい
ない胎児期に、母体にストレス
や生活リズムの乱れがあると、
子どもの体内時計にどう影響す
るのかの解析にも役立ちそうと
いうことです。

実験では、細胞の体内時計が
振動すると反応して光る遺伝子
を指標に、体内時計を観察でき
るES細胞を作製しました。
ES細胞では振動がありません
でしたが、培養して分化させる
と約2週間で約24時間周期の
振動が現れました。体内時計が
できた細胞からiPS細胞をつ
くると再び振動が消え、そこか
ら分化させた細胞ではまた周期
的な振動が始まりました。

体内時計のリセットの仕方に

ついての動画です。



 
 
 
 
 
 
体内時計は、胎内時計。笑

 
 
 
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2】 脳内で、てんかんの発症を防いでいる蛋白質

 
 
 
 
脳内でてんかんの発症を防い
でいる蛋白質を、自然科学研究
機構生理学研究所(愛知県岡崎
市)の深田優子准教授(神経科
学)ら日米のチームが特定しま
した。別のたんぱく質と結合し
て、脳の神経細胞の興奮を上手
に調節しているということです。
1月25日付の米国科学アカデ
ミー紀要(電子版)に発表しま
した。

てんかんは神経細胞が過剰に
興奮する疾患で、人口の約1%
が発症するといわれています。
症状や背景は多様で、発症の仕
組みはよく分かっていません。

チームは06年、神経細胞の
つなぎ目のシナプスから「LG
I1」という蛋白質を発見しま
した。
病気との関連を探るため、LG
I1を作れないマウスを作った
ところ、すべてが生後2ー3週
間で重いてんかん発作を起こし
て死にました。

さらに、健康なマウスのシナ
プスで、LGI1の働きを調べ
ました。その結果、LGI1は
神経細胞の外に放出された後、
別の2種類の蛋白質と結合し、
シナプスに、橋をかけるように
存在すると考えられました。
一方、LGI1を持たないマウ
スは、両蛋白質がシナプス周辺
に存在しませんでした。チーム
は3種の蛋白が正常に結合する
ことで脳の興奮を調節し、てん
かん発症を防いでいると結論付
けました。

チームの深田正紀教授は「L
GI1を補うなど、新しいタイ
プの抗てんかん薬開発につなが
る可能性もある」と話していま
す。

てんかんについて解説している

動画です。



 
 
 
 
 
てんかんから転換したい。笑

 
 
 
 
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編集後記

未分化の細胞には、体内時計
がなく、分化した過程で生まれ
るというのは、興味深い結果で
あると考えています。ガン細胞
も未分化ですが、体内時計がな
いのではなく、狂っています。
分化が中途半端に起こったこと
で、できたガン細胞を分化後の
細胞の中から除外しないと再生
医療は進まないでしょう。心筋
細胞のようにミトコンドリアリ
ッチの細胞を分化しているもの
としてより分ける方法などが今
まで考えられてきました。しか
しミトコンドリアリッチな細胞
という特徴がなくても、正しく
体内時計が動いている細胞を
より分けられれば、再生医療は
長足の進歩をとげるのではない
でしょうか?

秋季は周期的トレニングが多
い。笑

 
 
 
 
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