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2015-11-05 16:15:39

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診療マル秘裏話 号外Vol.190 平成27年3月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)脳梗塞に関する新規動物モデルの創出に成功と発表
2)クロイツフェルト・ヤコブ病(ヤコブ病)の治験薬の開発

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 脳梗塞に関する新規動物モデルの創出に成功したと発表

 
 
 
 
 
 
国立循環器病研究センター
(NCVC)は3月4日、脳梗塞に関
する、新規動物モデルの創出に
成功したと発表しました。この
研究は、同センターの猪原匡史
脳神経内科医長、再生医療部の
服部頼都流動研究員らの研究チ
ームによるもので、同じくNCVC
の画像診断医学部の飯田秀博
部長、圓見純一郎研究員らの
研究チームと共同で行われまし
た。研究成果は、米国神経科学
会誌「Journal of Neuroscience」
に、現地時間の3月3日付で掲載
されています。
脳梗塞を主体とする、脳血管
疾患は、新規治療法の開発が急
がれているものの、決め手とな
る治療法がないのが現状です。
脳梗塞の治療法の研究開発が
遅滞してきたひとつの理由とし
て、脳の白質部位選択的に脳梗
塞を再現できるげっ歯類のモデ
ルがなかったことが挙げられま
す。そこで同研究チームは、
白質選択的に脳梗塞を起こすマ
ウスの確立を目指してきました。
現在、脳循環不全を誘導する
マウスのモデルとして国内外で
使用されているのは、2004年に
開発された、両側総頸動脈狭窄
モデル(BCASモデル)と呼ばれ
るものです。このBCASモデルは、
両側の総頸動脈に微小なコイル
を装着することで作成されます
が、白質の粗鬆化は見られるも
のの、脳梗塞までは起こらない
ため、ヒトで多くみられる白質
の梗塞を対象とした、治療薬の
評価には用いることが出来ませ
んでした。
今回開発した「左側狭窄,右
側緩徐閉塞モデル」
(asymmetric common carotid
artery surgeryモデル:ACAS
モデル)では、左側の総頸動脈
を微小コイルで狭窄させ右側の
総頸動脈をアメロイドコンスト
リクターと呼ばれる緩徐に動脈
を狭窄させ、最終的に閉塞させ
るデバイスを用いて、脳の循環
をゆっくりと低下させ白質に脳
梗塞を誘導することに、初めて
成功したそうです。
今回、白質選択的に脳梗塞を
再現できるマウスモデルを確立
したことから、今後は同モデル
を用いて、新規脳梗塞治療薬の
開発から応用までのサイクルを
循環させることが可能となると
考えられます。既存のBCASモデ
ルは、脳循環不全のモデル動物
として最も優れていると現在の
ところ評価されていますが、
今回研究で開発したACASモデル
はBCASモデルの弱点を克服した
モデルとして、今後広く用いら
れていくことが期待されていま
す。

脳梗塞について解説した動画です。



 
 
 
 
コンゴー共和国で、混合ダブ
ルスの今後を考える。笑

 
 
 
 
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2】クロイツフェルト・ヤコブ病(ヤコブ病)の治験薬の開発

 
 
 
 
 
岐阜大学は3月3日、国際基準
を満たす治験薬製造設備を設置
し、同設備によりクロイツフェ
ルト・ヤコブ病(ヤコブ病)の
治験薬の開発を進めると発表し
ました。
治験薬製造には無菌状態が、
不可欠で、国際基準を満たす
必要があります。今回設置され
た設備はそれを満たすもので、
高温高圧下の環境で数十種類の
有機化合物を合成して製薬し、
無菌状態の設備内で分包する事
ができます。 こうした設備を
大学で導入するのは世界で初め
てとのことで、大学内で人体へ
使用可能な治験薬を製造する事
が可能になります。
ヤコブ病は数カ月にわたる、
進行性痴呆や視力障害、錯乱、
めまい、無感情などの症状が見
られ,発病から3~12カ月で死亡
する希少難病です。原因は神経
細胞に存在する「プリオン」と
呼ばれるタンパク質が破壊され、
異常構造となり毒性を帯びて、
神経細胞を殺すためとされてい
ますが、現在のところ、有効な
治療法は確立されていません。
同大学の大学院連合創薬医療
情報研究科の桑田一夫 教授を
中心とした研究グループはこれ
までの研究で、プリオンタンパ
ク質の正常構造を安定化させ、
異常構造への変換を抑制する化
合物「メディカルシャペロン」
を治験薬として開発しています。
新設備の設置により人体への
治験が可能となることで、ヤコ
ブ病を始めとするプリオン病の
治療法の確立へとつながること
が期待されるほか、アルツハイ
マー病など他の認知症の治療薬
研究にも役立つと考えられてい
ます。なお、ヤコブ病に対する
治験は、2年後を予定している
そうです。

クロイツフェルトヤコブ病について

解説した動画です。



 
 
 
 
治験の結果を地検に報告する。


 
 
 
 
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編集後記

脳梗塞に関する、新規動物モ
デルの創出に成功というのは、
素晴らしい研究成果といえまし
ょう。そもそもモデル動物が、
無い状態では、疾患の治療方法
を厳密に動物で再現することは、
難しく、仮に再現できたとして
も治療法が本当に有効であるか
どうか判定するのは、難しいと
考えられます。プリオンタンパ
ク質の正常構造を安定化させ、
異常構造への変換を抑制する化
合物はプリオンの異常化を抑制
するだけで、既に異常化してい
るプリオンを正常に戻す力は、
ないと考えられます。そのため
病気の進行を止めるだけで、精
一杯であり、高度に認知症その
他の症状が進んだ患者さんでは、
無効である可能性があります。
従って早期に診断して早期の
治療を行うことが重要ではない
でしょうか?
新興宗教を信仰することで、
症状の進行を抑えた。笑

 
 
 
 
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