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診療マル秘裏話 号外Vol.193 平成27年3月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ビスホスホネートの吸入で慢性閉塞性肺疾患に改善
2)線虫に人間の尿の臭いを嗅がせ、ガンの有無を判定

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ビスホスホネートの吸入で慢性閉塞性肺疾患に改善

 
 
 
 
 
群馬大学と自治医科大学の
研究グループは3 月11日、骨粗
鬆症薬のビスホスホネート(BP)
を吸入させることで、慢性閉塞
性肺疾患(COPD)に改善が見ら
れたとするマウス実験の結果を
発表しました。BPが肺胞のマク
ロファージなどに取り込まれ、
炎症性サイトカインの抑制やア
ポトーシスの誘導をもたらす、
機序に関与しているということ
です。COPDの薬物療法は、対症
療法が主であることから、関係
者はBP吸入による新規治療法の
可能性に期待を寄せています。

研究は、群馬大学大学院循環
器・呼吸器内科の上野学氏らと
自治医科大学分子病態治療研究
センター教授の西村智教授らの
グループが行ないました。COPD
は、肺胞マクロファージや好中
球などが中心となって、炎症を
惹起します。同氏らはBPが骨組
織内で代謝の活発な部位で破骨
細胞に取り込まれ、同細胞のア
ポトーシスを誘導して骨吸収を
抑える作用に着目しました。
肺胞マクロファージは破骨細胞
と同じ骨髄由来の単球系細胞で、
BPを取り込む性質を持つと考え
られていましたが、経口や静注
では肺組織への集積が認められ
ないためBPの吸入効果をマウス
で検討しました。

まず、蛋白分解酵素のエラス
ターゼを投与して肺気腫モデル
を作製し、投与7 日後と14日後
に窒素含有のBPを吸入させたと
ころ、21日後の解析で肺胞内の
炎症細胞が減少し気腫化が抑制
されることが判明しました。6
カ月の喫煙によるCOPDモデルで
も、同様に吸入後で、気腫化の
抑制を認めました。次に、エラ
スターゼ誘導性COPDモデルにBP
を吸入させると、特異的に肺胞
マクロファージに取り込まれて
いることが分かりました。これ
により、BPは特定の肺胞マクロ
ファージに作用し、COPDに伴う
肺胞構造の破壊を抑制すること
が示唆されました。

また、肺組織を解析したとこ
ろ、吸入BPを取り込む細胞は、
炎症性マクロファージと肺胞内
に常在するマクロファージであ
ることが分かりました。 BPが
肺胞マクロファージに対しアポ
トーシスを誘導することや、
肺胞マクロファージの貪食能や
遊走能、炎症性メディエーター
などの産生を抑制することも
確認しました。

同研究グループは「エラスタ
ーゼやタバコの煙で発症したCO
PDに対してBPを吸入投与させる
と、選択的に肺胞マクロファー
ジのアポトーシスを誘導し炎症
性メディエーターの産生を抑え
るため、肺胞破壊や気道炎症が
改善する」との見方を示し、BP
吸入がCOPDの新たな治療法に成
り得る可能性があるとしていま
す。

別名たばこ病と言われる慢性閉塞性

肺疾患について解説している動画で

す。



 
 
 
 
 
 
酸性の溶液を産生する。笑

 
 
 
 
 
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2】線虫に人間の尿の臭いを嗅がせ、ガンの有無を判定

 
 
 
 
九州大などの研究グループは、
体長1ミリの線虫に人間の尿の
臭いを嗅がせ、その反応から高
い精度でガンの有無を判定でき
ることを突き止め、11日付の
米科学誌電子版に発表しました。
費用は検査1回100円から数
百円程度、約1時間半で結果が
出ます。日立製作所などと組ん
で装置の開発を進めており、2
019年にも実用化を目指して
います。

従来の検査では分からなかっ
た早期ガンを発見できる可能性
もあり受診率向上や早期の治療
が期待できそうです。グループ
の広津崇亮助教(神経科学)は
「自宅で採った尿1滴を、検査
機関に送れば、ガンを発見でき
る。医療費の抑制にもつながる」
と説明しています。

線虫で、ガンが診断できるという

ニュースを浜村淳が解説している

動画です。



 
 
 
 
 
制度の精度が期待される。笑

 
 
 
 
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編集後記

同研究グループが「エラスタ
ーゼやタバコの煙で発症したCO
PDに対してBPを吸入投与させる
と、選択的に肺胞マクロファー
ジのアポトーシスを誘導し炎症
性メディエーターの産生を抑え
るため、肺胞破壊や気道炎症が
改善する」との見方を示し、BP
吸入がCOPDの新たな治療法に成
り得る可能性があることを発見
したのは、素晴らしい着眼点で
あると思いました。私も夢にも
このような作用と治療法に結び
つくとは、考えておりませんで
した。線虫でガンを発見すると
いう発想は、素晴らしいと思い
ますが、何分、テストした件数
が少ないことと動物を使っての
検査ということで、各ガンごと
に検出可能な線虫を用意しなけ
ればならないことが問題です。
このような問題が解決されれば、
素晴らしく感度のよいガン検出
法となり、安価でガン検診がで
きるようになると信じています。

線虫をガンガン使って、ガン
検診の精度を高め、船中でガン
を完治する人を増やそう。笑

 
 
 
 
 
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