美しい肌Vol.314

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2013-08-10 21:15:12

カテゴリー:女性の美容と健康

あさがお12

写真は、あさがおの花です。

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美肌の野菜&果物(各論:ハトムギ)

 
 
ハトムギの正体

ハトムギについては、漢方生薬(ヨクイニン)

として、ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11512001959.htmlで解説しました

が、さらに詳細な情報を加えてお届けします。

ハトムギは、中国南部やインドシナ半島など

の南アジアを原産とするイネ科ジュズダマ属

の植物で、茎の高さは約1~1.5mにまで成長

します。

ハトムギという名前は、鳩が好んで身を食べた

ことから明治以降に命名されました。ハトムギ

の殻を除いて乾燥したものは、「ヨクイニン」

と呼ばれ、生薬として用います。ヨクイニンは

体の余分な水分を排出する働きがあるため、

むくみや下痢などに用いられてきました。

ハトムギは精米に比べて2倍以上もの

たんぱく質や、約8倍もの食物繊維を含み、

そのほかにも脂質やカルシウム、鉄、

ビタミンB1、ビタミンB2などを豊富に含んで

います。体に必要な栄養素を豊富に

含んでいるため、健康維持に作用します。

また、ハトムギは古くから胃腸の調子を整え、

胃もたれや食欲不振を抑える効果が知られて

おり、薬膳料理では代謝を高めて毒素を排出

するものとして使われています。さらに、

民間療法では美肌の維持や利尿作用の効果

が期待され、化粧品やお茶などに使われて

います。

 
 
ハトムギの歴史

ハトムギの栽培は、インド北東部のアッサム地方

からミャンマー付近にかけて始まったそうです。

インダス文明期の詩節「リグ・ヴェーダ」の中に、

ハトムギの記載があることから、紀元前1500年頃

には、すでにインドでハトムギの栽培が

広まっていたのではないかと推測されています。

中国へ伝わったのはそれから1500年後、

後漢時代の名将である馬援が持ち帰った

といわれています。ちなみに、馬援の子孫には、

三国志で有名な、馬騰、馬超親子がいます。

ところで、6世紀の書物には、中国では

ハトムギを米のように炊いて食べたり、粉状に

して団子のように食べられていたことが記載

されています。滋養強壮に効果があるとして

珍重されたハトムギは、「ヨクイニン」の名前で

約2000年前に記された司馬遷の「史記」にも

記載があります。また、中国の古書「神農本草経」

には、「久しく服すれば、補虚、益気、軽身など

の効果がある」という記述が残っています。日本に

伝わったのは江戸時代で、学者・貝原益軒は

病気の後や出産後の体力回復にハトムギを処方

していたといわれています。ハトムギは薬用植物

として栽培されており、『民間薬用植物誌』には、

①根を煎じて通経剤とする、

②身を煎じて利尿・健胃剤とする、

③脾臓を丈夫にし、胃を強くし、食欲を増進する、

④脚気にもよく効く、

⑤のどがはれて痛む時には粉を吹き込むとよい、

などの効用が記されています。明治時代以前

までは1反歩(約1000平方メートル)で、4石

(約180ℓ)もの収穫があったことから、四石麦

(しこくむぎ)とも呼ばれ、飢饉の時には非常用

食糧として使われていました。

1884年頃になると、当時の厚生省がハトムギを

保健食として推奨し、近年ではハトムギの色々な

健康効果に注目が集まっています。

 
 
ハトムギの摂り方

ハトムギは、殻を取り除いて煎じたハトムギ茶として

一般的に利用されていますが、最近では、手軽に

飲めるティーバッグ入りのものもあります。ハトムギの

摂取量は、1日当たりを約15g~30gを目安に

煎じたものを、1日3回に分けて飲むと良いといわれて

います。また、ハトムギの種を砕いて糖化した

「ハトムギ糖」という甘味料もあり甘味料でありながら

ハトムギの栄養成分を、ほぼそのまま摂取できるため、

砂糖より栄養価が高くなります。最近では、ハトムギ

をご飯に混ぜて炊いたり、お菓子の材料に用いる

など、日常生活の様々な場面で活用されています。

ただし、胎児や乳児に影響を与える可能性がある

ため、妊婦および授乳中は摂取を控える必要が

あります。

 
 
 
 
ハトムギの雑学

ハトムギには、体にできたイボを取るのに効果的

だといわれています。特に若い世代に多い青年性

イボ(青年扁平性疣贅)あるいは、尋常性疣贅

に効くとされています。これらは、ウイルス性の

イボで、乳頭腫ウイルスによっておこる病気です。

幼児期と学童期に多い水いぼは、これと異なる

種類のウイルス(ポックスウイルス)ですが、

これにも効きます。

老人性のイボについては、ウイルス性でない場合も

ある(脂漏性角化症や軟繊維腫など)ため、ハトムギ=

ヨクイニンが確実に効くという保証は、ありません。

この場合、当クリニックでは、液体窒素を用いて治療

しています。数が少ない場合は、切除する(保険適応)

皮膚科もあるようです。

このように、ウイルス性のいぼに効くのは、ハトムギ

に含まれるコイケノライドによって腫瘍が抑制される

ためだといわれています。イボ取りにはハトムギを少し

濃い目に煎じたお茶や、皮をむいたハトムギを混ぜて

炊いたお粥が効果的だといわれています。実際

ヨクイニンの錠剤を当クリニックでも、処方しています。

ハトムギの種は5月中旬から下旬、平均気温が15度

以上の時に蒔かれ、約130日の生育期間の後、

収穫されます。茎の高さは1~1.5mにもなり、

開花しながら実をつくり、ハトムギ1株から約500粒

もの実が収穫できます。ハトムギは、干ばつに弱い

ため、水の管理を細やかにしなければなりません。

特に、穂が出始めてから成熟期(7月下旬~9月下旬)

にかけては降水量が減少するため、水やりには注意

が必要です。ハトムギの穂が出てから約60日後、実の

70~80%が茶褐色になった頃が刈り取りの目安です。

ハトムギには、脂肪の代謝を促進する成分として

9-ヒドロキシ-オクタデカン酸(9-hydroxy-(10E,12E)

-octadecadienoic acid)が含まれており、肥満を抑制

する作用があります。また細胞へのグルコースの取り込み

を促進することにより、糖尿病を予防する作用も報告

されており、生活習慣病予防の素材として脚光を

浴びています。ハトムギには、アレルギーを引き起こす

物質ヒスタミンを抑制する作用が報告されており、

花粉症予防に役立つと期待されています。

また炎症物質TNF-αを抑制するはたらきを持つため、

アレルギー予防効果も期待されています。ハトムギには、

胃腸の健康を保つ作用があります。摂取された水分は、

一度胃に溜められて、胃から少しずつ十二指腸、小腸、

大腸へと送られて吸収されます。しかし、水分を一度に

大量に補給すると、胃腸の中に大量に溜まってしまい

ます。その結果、消化液が適切に作用せず消化不良

となることが多いとされています。ハトムギは、そのように

余分に体内に貯留された水分を排出するため、胃腸の

健康を保つ作用があります。

 
 
ハトムギの有効成分

コイクセラノイド、各種アミノ酸(タンパク質の構成要素)

カルシウム、鉄、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維

 
 
ハトムギの美肌効果

 
余分な水分や便秘は、老廃物を蓄積させ血液の循環

を滞らせるため、むくみや冷え、肩こりや疲れを引き

起こします。ハトムギには、大腸まで届いて便の量を

増やす食物繊維が豊富に含まれています。

また、ハトムギには、尿の排出を促進する作用があり、

むくみ、脚気(かっけ)、腎臓、膀胱結石 などの改善

も期待できます。ハトムギには、余分な水分や便の排出

を促進し、毒素を排出するデトックス効果があります。

このデトックス効果だけでも美肌へと導かれます。さらに

ハトムギを煎じたお茶(ハトムギ茶)は、古くから美肌

に良いお茶として使われており、ニキビなどの肌トラブル

を改善したり、肌荒れを抑制し、滑らかな肌に導く効果

が期待されています。ハトムギに含まれるコイクセラノイド

には、肌の角質代謝を高める作用があるといわれて

います。また、ハトムギに含まれているたんぱく質は

良質なアミノ酸で出来ており、新陳代謝を促進する

作用があるため、肌の細胞の入れ変わりを促進します。

さらに、体内の老廃物を排出する効果(上記デトックス

効果)を持つため、ニキビやシミ、そばかすを抑制し、

内側から肌の美しさを促進します。

今回はここまでとさせて頂きます。

鳩が良く食べるので名づけられたハトムギです。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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