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2013-08-08 13:29:10

カテゴリー:ブログ

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診療マル秘裏話 Vol.405 平成23年9月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次

1) A型インフルエンザウイルスの働きを抑える抗体
2) 手術前に子宮肉腫を鑑別する新たな診断方法

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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 A型インフルエンザウイルスの働きを抑える抗体

どんなタイプのA型インフルエンザウイルスにも反応して、
働きを抑える抗体を、藤田保健衛生大学(愛知県豊明市)の
黒澤良和学長ら研究グループが発見しました。

同大は「万能ワクチンの開発につながるもので、
パンデミック(世界的大流行)が心配される新型ウイルス
にも防御力を発揮する可能性がある」とみています。
研究成果は、8月24日公開の米ウイルス学専門誌(電子版)
に掲載されました。

A型ウイルスは、人の体内に感染すると頻繁に変異しやすい
ため、単一の抗体では発病を抑えられないと考えられて
きました。ワクチンなどが効きにくいのもそのためです。

研究グループは、1944、60、74年生まれの男性
小児科医3人の血中から、68年に流行した香港かぜのA型
ウイルスに反応する様々な抗体を抽出しました。その働きを
解析した結果、74年生まれの医師が持つ抗体の一つが、
変異せずに共通して存在するウイルス部位に結合し、発病を
抑え込んでいることが分かりました。香港かぜ以外の別の
タイプにも効果のあることも確認しました。

黒澤学長は「抗体が特定の部位を認識するメカニズムなど
を解明できれば、新薬の開発につながる」と話しています。

小児科医は、インフルエンザに曝露する機会が多いことを
曝露した。笑

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2】 手術前に子宮肉腫を鑑別する新たな診断方法

福井大の岡沢秀彦(おかざわ・ひでひこ)教授(生体機能解析学)
と吉田好雄(よしだ・よしお)准教授(婦人科腫瘍学)が、
ガン検査法の一つである陽電子放射断層撮影(PET)による
従来の検査と、女性ホルモンを加工した薬剤を使ったPET検査を
組み合わせ、手術前に子宮肉腫を鑑別する新たな診断方法の開発に
世界で初めて成功し、8月24日発表しました。研究成果は米国
核医学学会で発表されました。

子宮肉腫は増殖、転移する悪性腫瘍で、悪化すると死に至る危険
があります。吉田教授は「9割以上の確率で鑑別できるようになり、
これまでよりも早期の診断が可能になる」と話しています。

同教授によると、「子宮肉腫と良性である子宮筋腫は、
磁気共鳴画像装置(MRI)を使った検査で見分けることが難しい。
ガン細胞がブドウ糖を多く取り込むという性質を利用したPET検査
でも判別できないことがあり、手術時になって子宮肉腫と判明する
ケースも多かった」ということです。

研究では、子宮肉腫は子宮筋腫に比べ、女性ホルモンの作用を
受ける「受容体」が少なくなることに着目しました。女性ホルモン
のエストロゲンを基に開発された検査薬を投与すると、豊富に
受容体を持つ子宮筋腫にのみ反応することを確認しました。

このためブドウ糖を使った従来のPET検査と、この薬を使った
PET検査を組み合わせることで、手術前に子宮筋腫と肉腫とを
識別する確率が格段に高まったということです。

柔道でなくてもPET合わせ一本。笑

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編集後記

インフルエンザA型の予防接種は、これまで南国で流行った菌種
で流行を予測し作っていました。A型に関してはこうした予測が
不用になる日がくるのではないでしょうか?子宮筋腫と子宮肉腫が
高い確率で鑑別できるということは、女性の皆さんにとっては
非常に有用なことではないでしょうか?確か病理検査でも鑑別が
難しく、有名な某先生が医療訴訟を起こされたと記憶しています。
話は変わりますが、子宮頸ガンのワクチンもかなり広まって
きたようで、公費助成の対象になってきました。頸ガンだけでも
撲滅できれば、すごいことだと思います。

頸ガンのワクチンを見つけた人は慧眼。笑

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