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診療マル秘裏話  号外Vol.390 平成27年11月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)脳の情報伝達系の「シナプス 制御」の分子メカニズム
2)大動脈瘤の形成に、関与するシグナル伝達経路

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 脳の情報伝達系の「シナプス 制御」の分子メカニズム

 
 
 
 
 
 
岩手医大副学長で医歯薬総合
研究所の祖父江(そぶえ)憲治
所長(神経科学)ら研究グルー
プは22日、盛岡市の同大で記者
会見し、遺伝子操作したマウス
の解析を通して脳の情報伝達
を担う「シナプス制御」の分子
メカニズムを解明したと発表し
ました。精神疾患や発達障害の
病態解明につながる可能性があ
り、うつ病や統合失調症、自閉
症などの創薬や治療法の開発に
向けて、さらなる研究の進展が
期待されます。
祖父江所長と同研究所の真柳
平講師、群馬大医学系研究科の
安田弘樹准教授は、脳内の神経
シナプス形成に「PSD―Zi
p70」という蛋白質が、深く
関係すると突き止めました。
PSD―Zip70が欠損し
たマウスを作製し解析した所、
認知機能障害や強い不安行動を
示すことが判明しました。その
原因として、PSD―Zip7
0がないと「Rap2」という
蛋白質が異常に活性化し、正常
なシナプス形成を阻害すること
を解明しました。Rap2がP
SD―Zip70を介して制御
されている、分子メカニズムを
世界で初めて明らかにしました。

神経回路とシナプスの謎に迫る

研究最前線についての動画です。



 
 
 
親展の手紙を読んでも、交渉
に進展がない。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 大動脈瘤の形成に、関与するシグナル伝達経路

 
 
 
 
 
筑波大学は、10月21日、同大
生命領域学際研究センターの
柳沢裕美教授と山城義人助教が、
上行大動脈瘤マウスモデルを
作製し、蛋白質の発現を網羅的
に調べるプロテオミクス解析と
生化学的・組織学的手法を組み
合わせて大動脈瘤の形成に関与
するシグナル伝達経路を特定す
る事に成功したと発表しました。
大動脈瘤は、大動脈壁が拡張
する疾患ですが、内科的治療法
は未だ確立されておらず、破裂
時の死亡率も非常に高いため、
治療法開発への足がかりとなる
分子を特定することは急務とさ
れてきました。
研究グループは、これまでに、
マウスの血管平滑筋細胞におけ
るフィブリン4の欠損が上行大
動脈瘤を引き起こすことを報告
しており、病変部では動脈壁の
肥厚、弾性線維の崩壊、血管
平滑筋細胞の増殖、レニン-ア
ンギオテンシン系のシグナルが
局所的に増加していることを明
らかにしていました。
今回、同研究グループは、大
動脈瘤の形成・拡大に関与する
分子を特定する目的で、上行大
動脈の病変形成前(生後1日目)
から完成期(生後30日目)まで
の上行大動脈サンプルを収集し、
蛋白質の発現解析を行い、野生
型と比較しました。
その結果、アクチン繊維の脱
重合を促進するコフィリンと、
その脱リン酸化酵素スリングシ
ョット1が、大動脈瘤の発達に
伴って顕著に活性化しており、
アクチン繊維の断裂が認められ、
初期病変部では弾性線維と血管
平滑筋細胞の結合が破綻し血圧
は正常であるにも関わらず血管
壁において機械刺激応答が亢進
している事を発見したそうです。
更に、以前報告したロサルタ
ン投与による、大動脈瘤の抑制
効果は、今回特定したシグナル
伝達経路(スリングショット1-
コフィリン)の活性化抑制に繋
がっていることも発見しました。
PI3 キナーゼ阻害剤によりスリ
ングショット1-コフィリン経路
を抑制すると、大動脈瘤の発達
が抑制されることも明らかにな
ったということです。
同研究成果は、大動脈瘤の新
しい治療標的分子を世界に先駆
けて特定したものであり、今後、
新しい治療法の開発や創薬ター
ゲットとなることが期待されま
す。なお、この研究成果は米科
学誌「Science Signaling 」に
10月20日で先行公開されました。

大動脈瘤について解説している

動画です。



 
 
 
 
毛色のよい毛皮を着て、通常
の経路をたどる。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
遺伝子操作したマウスの解析
を通して脳の情報伝達を担う
「シナプス制御」の分子メカニ
ズムが解明されたのは、素晴ら
しい業績と言えましょう。精神
疾患や発達障害の病態解明に、
是非つなげて頂き、あわよくば
うつ病や統合失調症、自閉症等
の創薬や治療法の開発にもつな
げて頂きたいものです。
大動脈瘤の、新しい治療標的
分子を世界に先駆けて特定した
業績であり、今後、新しい治療
法の開発や創薬ターゲットして
頂きたいものです。

開明小学校の謎を解明。笑

 
 
 
 
 
 
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