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2016-09-04 01:09:41

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診療マル秘裏話  号外Vol.382 平成27年11月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)無意識で注意がそれる神経メカニズムを世界初解明
2)医薬部外品の染毛剤による、皮膚障害について

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 無意識で注意がそれる神経メカニズムを世界初解明

 
 
 
 
 
京都大学は10月8日、視線に
より無意識で注意がそれる神経
メカニズムを世界で初めて明ら
かにしたと発表しました。これ
は同大大学院医学研究科の佐藤
弥特定准教授、魚野 翔太特定
助教、十一 元三教授、ATR 脳
活動イメージングセンタの河内
山隆紀研究員らの研究グループ
による成果です。同研究成果は、
9月末に米科学誌「NeuroImage」
のウェブサイト速報版に掲載さ
れ、後日、正式版が、出版され
ます。
視線はヒトのコミュニケーシ
ョンに欠かせない手段ですが、
同研究グループは、以前行った
行動実験において、視線による
注意の移動が、無意識(視線が
見えないサブリミナルの状況)
でも起こることを発見していま
した。しかし、無意識の視線に
よる注意の移動がどのような脳
のメカニズムによって起こるの
かは不明のままでした。 この
問題を検討するため、同研究グ
ループは機能的磁気共鳴画像法
(fMRI)を計測しました。それ
た視線およびまっすぐな視線を、
無意識的な閾下(サブリミナル)
および通常の意識的な閾上で、
呈示したということです。
その結果、閾上条件でも閾下
条件でも、それた視線に対して、
下頭頂小葉・中前頭回といった
大脳新皮質の脳部位が強く活動
することが明らかになりました。
これらは、注意の移動に関わる
ことが知られている脳部位です。
また、閾下呈示の場合には、特
に、それた視線に対して、上丘・
扁桃体といった皮質下の脳部位
が活動することもわかったとい
うことです。これらの領域は、
無意識での視覚情報処理を担当
していると考えられています。
こうした結果から無意識の視線
による注意シフトを実現するた
めに、意識的な場合と共通する
注意の脳内ネットワーク、更に
意識的な場合とは異なる脳内の
別の情報処理経路が関与してい
ることが、示唆されたとしてい
ます。
視線によるコミュニケーショ
ンは対人関係の形成に不可欠で
あり、その障害は生活上の困難
をもたらすことがあります。同
研究グループは、心理学的な
行動実験から、自閉症スペクト
ラム障害の患者さんには、無意
識の視線に障害があることを見
出しています。今後の展開とし
て、こうしたグループにおいて
視線コミュニケーション障害の
基盤となる脳内ネットワークを
解明する研究を予定しています。

ナックイメージテクノロジーの

視線計測装置「EMR ACTUS」

で対話中の視線を計測している

様子を示した動画です。



 
 
 
 
死線を越えて、敵の視線を感
じる。笑

 
 
 
 
 
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2】 医薬部外品の染毛剤による、皮膚障害について

 
 
 
 
 
 
ヘアカラーや白髪染めなど医
薬部外品の染毛剤による、皮膚
障害について調査を進める消費
者安全調査委員会(消費者事故
調)は、一度症状が出ると使う
たびに重症化するといった特性
がほとんど知られていないとし
て、消費者への継続的な周知を
国に促す方針を固めました。
事故調は、調査結果と国への
提言を今月中に報告書にまとめ
ます。子どもはアレルギー反応
が起きやすいとし、注意を促す
ことも盛り込む方向です。自宅
や美容院で使う染毛剤は、含ま
れる成分「パラフェニレンジア
ミン」でアレルギー反応が起き、
頭皮や首、顔に激しいただれや、
かぶれなどを起こす恐れがあり
ます。消費者庁には2010年
度以降の約5年間で1000件
超の被害相談事例が寄せられ、
うち約170件は1カ月以上の
重症でした。事故調は、理美容
業界を所管する厚生労働省に対
し、店で使う場合には、事前に
顧客にリスクを説明し、異常が
出た経験がないか確認に努める
よう指導の徹底を提言していま
す。製造販売業者には、包装や
説明書の警告文をより分かりや
すく表示しウェブサイトに重症
例の写真を掲載するなど、リス
クが消費者に的確に伝わる仕組
みの検討を促しています。
一方、それまで異常がなくて
も、使い続けると体質の変化で、
突然発症する恐れがある性質も
知られていないと指摘しました。
消費者庁と厚労省に、注意喚起
や情報提供をするよう求めます。
使用前に、薬剤を皮膚に塗っ
て反応するかどうか調べるパッ
チテストを、正しい方法で行う
ことにも言及しています。ただ、
現在の方法は約30分後と約48
時間後に皮膚の状態を観察する
など、手間や時間がかかること
から、ほとんど行われていない
実態があるとして、やりやすい
方法の導入検討も求めています。
調査は、昨年10月に開始し、
業界団体へのヒアリングのほか
消費者や理美容師の意識調査等
を行いました。

ヘアカラー等で、アレルギーを防ぐ

方法について解説している動画

です。



 
 
 
 
理容師を利用した。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
視線により無意識で注意がそ
れる神経メカニズムが解明され
たのは、素晴らしい業績と言え
ましょう。視線によるコミュニ
ケーションは対人関係の形成に
不可欠であり、その障害は生活
上の困難をもたらすことがある
現実を直視して、自閉症スペク
トラムの人々の視線によるコミ
ュニケーション障害を治療でき
るようにして欲しいと思います。
ヘアカラーや白髪染めなど医
薬部外品の染毛剤による、皮膚
障害について調査を進める消費
者安全調査委員会(消費者事故
調)が消費者への継続的な周知
を国に促す方針を固めたのは、
素晴らしいことであると考えて
います。髪の染料でのアレルギ
ーを長年見てきて、患者さんが
安易に髪の染料を使う事を実感
しています。 消費者に対する
リスクの説明がないために安易
に使ってしまう事例が後を絶た
ないと思われます。簡便なパッ
チテストを導入するだけで、ア
レルギーがかなりの頻度で予測
可能となると信じています。

千両役者が、髪を染料で染め
て、舞台を占領する。笑

 
 
 
 
 
 
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