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診療マル秘裏話  号外Vol.383 平成27年11月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
 
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目次

1)食中毒菌などの微生物を迅速に検査できる装置
2)慢性肺線維症を抑える、新たな免疫メカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 食中毒菌などの微生物を迅速に検査できる装置

 
 
 
 
 
 
 
豊橋技術科学大学大学院工学
研究科の中内 茂樹教授と槌屋
(名古屋市)の研究グループは、
食中毒菌などの微生物を迅速に
検査できる装置を開発しました。
微生物と蛍光試薬との反応時間
の変化に着目した、新しい検出
技術を採用しました。 従来、
培養期間に、1日を必要とする
大腸菌は、わずか3~4時間で
100 個程度のコロニーから自動
検出できます。2016年度か
ら試作販売を開始する予定だそ
うです。

開発した検査装置は、微生物
が、体内に持つ蛍光物質による
蛍光反応を試薬とカメラを用い
検出します。手順は、食品サン
プルを粉砕してフィルターでろ
過し栄養寒天培地に乗せます。
大腸菌検査では3~4時間培養
(乳酸菌は24時間)した後、
微生物を保持したフィルターを
測定用ケースに移し非殺菌性の
蛍光染色剤と反応させ、装置
内部にセットし、カメラで蛍光
撮影を行います。

この際、微生物だけでなく、
食品残渣の蛍光も検出されます
が、微生物と蛍光試薬との反応
の時間変化の違いにより、自動
識別できるのが新技術の特徴と
なっています。時間変化の違い
により高感度で正確に微生物の
有無がわかる仕組みです。

自動カウント機能により微生
物だけを数えることができます。
検査後に微生物の種類を調べる
場合は、目視確認できる大きさ
まで微生物を増殖させれば同定
が可能となります。

産学行政連携の共同研究開発
事業「『知の拠点あいち』重点
研究プロジェクト」として取り
組み、試作販売のめどが立ちま
した。装置は槌屋が製造販売す
る予定で、食品メーカー、惣菜
加工センターなどの出荷前検査
などの用途を見込んでいます。
試作販売は愛知県内の食品関連
企業を想定しているそうです。

食中毒菌を迅速に検査できる機械

についての動画です。



 
 
 
 
 
用途は、酔うと庸と知れない。


 
 
 
 
 
 
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2】 慢性肺線維症を抑える、新たな免疫メカニズム

 
 
 
 
 
 
東京大学大学院医学系研究科、
金沢大学、東海大学の研究グル
ープは、東京大学大学院医学系
研究科、金沢大学、東海大学の
研究グループは、シリカ微粒子
の吸引によって起こる、慢性肺
線維症を抑える新たな免疫メカ
ニズムを発見しました。通常、
免疫細胞であるマクロファージ
は病態を悪化させますが、慢性
期では骨髄由来の炎症性マクロ
ファージは病態悪化を抑制する
働きがありました。慢性肺線維
症は有効な治療法がなく、最悪
なケースでは肺機能不全となり
死にいたります。どのようなメ
カニズムかを解明する必要はあ
りますが、PM2.5 (微小粒子
状物質)など、さまざまな微粒
子による、慢性肺線維症の治療
標的・戦略につながる事が期待
されます。

マクロファージは、生体防御
のために体内の害となる病原体
など異物や死細胞などを除去す
る働きを持っています。しかし、
肺線維症のように正常な組織が
機能しなくなる線維化を進行さ
せることもあります。今回、マ
ウスを使って一時的な肺線維症
と慢性肺線維症をマクロファー
ジの挙動を比較しました。

肺胞マクロファージについて
は数的な差異は、ありませんで
したが、慢性肺線維症では骨髄
由来の炎症性マクロファージが
増加していました。さらに骨髄
由来細胞が作れないマウスは肺
組織の線維化(シリカ微粒子の
誘導によるびまん性線維化病巣
の形成)が進行し、その領域も
拡大していることが解りました。
この結果から、骨髄由来の炎症
性マクロファージは病巣形態だ
けでなく、肺線維細胞の病的な
活性化も抑制していることが解
りました。PM2.5 は呼吸器系
に沈着して健康に影響を及ぼす
ことが知られています。

間質性肺炎についての動画です。



 
 
 
 
 
経世の方法を警世の声を形成
することで達成する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
食中毒菌などの微生物を迅速
に検査できる装置が開発された
のは、本当に喜ばしいことです。
食品の出荷前の検査で検出で
きれば、実際に食中毒で人が苦
しむことなく汚染された食品を
検出できて、その食品を追跡す
ることで、どの過程で食中毒菌
が混入したか、を調べることが
可能となることでしょう。
シリカ微粒子の吸引によって
起こる、慢性肺線維症を抑える
新たな免疫メカニズムに、骨髄
由来の炎症性マクロファージが
関与していたなんて、本当に驚
き、桃の木、山椒の木ですね。
線維化を促進すると考えられ
ていたマクロファージが慢性期
には、病態悪化を抑制する働き
があるというのは、にわかに信
じ難い事実であると思いました。

シリカ微粒子の吸引によって
慢性肺線維症の治療メカニズム
を求引した。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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