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診療マル秘裏話 Vol.468 平成24年11月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
目次
1)  「悪性リンパ腫」の発症の促進に関わるタンパク質
2) 「着床前診断」で条件付き妊娠率向上を図る

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】「悪性リンパ腫」の発症の促進に関わるタンパク質

血液のガンの一種「悪性リンパ腫」
の発症の促進に関わるタンパク質を
京都大大学院の高折晃史(たかおり・
あきふみ)教授のチームが突き止め、
11月13日付の英科学誌サイエン
ティフィック・リポーツ電子版に
発表しました。

タンパク質はヒトの体の細胞内に
ある「APOBEC3」で、ガン
遺伝子を変異させて、さらにガンに
なりやすくしているということです。

チームは、乳ガンなど他のガンの
発症にも関与しているとみており、
「このタンパク質の働きを抑えれば、
ガンの予防や、進行を阻止する方法
の開発に役立つ」と話しています。

チームがさまざまなガンで遺伝子
を調べると、遺伝子を構成する塩基
のうちシトシンからチミンへの変異
が多くありました。

APOBEC3は、病原ウイルス
のシトシンをチミンに変異させて
ウイルスの増殖を阻害し、感染を抑
えることが知られています。ただ、
ガンでは同じような変異を起こす
結果、発症を促進すると推測しまし
た。悪性リンパ腫の細胞にAPOB
EC3を加えると、1週間後に同様
の変異が見られました。

また、悪性リンパ腫の細胞でAP
OBEC3の量を測定した結果、
正常なリンパ球の約100倍多かっ
たので、ガン発症を促進していると
推測しました。

ガン発症のメカニズムについて

美しいグラフィックスとともに分かり

やすく解説した動画です。



 
 
 
 
 
 
塩基の配列交替を延期する。笑

 
 
 
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2】「着床前診断」で条件付き妊娠率向上を図る

流産を繰り返す「習慣流産」を防
ぐため、患者の体外受精卵を子宮へ
戻す前にその染色体異常を調べる
「着床前診断」について、「採卵で
きる卵子の数が10個以上の35歳
未満の女性であれば、妊娠率向上を
図ることができる」とする分析結果
を、セントマザー産婦人科医院
(北九州市)などがまとめました。
東京都内で10月末にあった日本人
類遺伝学会で発表しました。着床前
診断の効果が高い患者さんを見いだ
す条件を明らかにしたのは初めてと
いうことです。

「習慣流産」は、染色体の一部が
入れ替わる異常が原因の一つと考え
られています。日本産科婦人科学会
(日産婦)は、習慣流産と重い遺伝
病の患者さんにのみ着床前診断を認
めています。

同院は、習慣流産での着床前診断
の症例数が国内最多です。06年~
今年9月に着床前診断を実施して受
精卵を子宮へ戻した患者55人を
分析しました。その結果、38人
(69・1%)が妊娠し、この人
たちの流産率は自然妊娠と変わらな
い21・1%でした。

妊娠した38人のうち、23人が
初回の診断で、13人が3回目まで
で妊娠しました。38人の平均年齢
は33・6歳、平均採卵数は9・8
個でした。一方、3回以上でも妊娠
しなかった17人の平均年齢は39・
5歳、平均採卵数は3・3個でした。

一般に、妊娠を希望する女性の7
~8割は生涯に子どもを出産できる
ため、流産を繰り返してもいずれは
出産できる可能性があります。この
ため、着床前診断の効果に否定的な
声があります。一方で、着床前診断
によって流産の回数が減らすことが
できれば、母体の負担は軽くなりま
す。

田中温・同院長は、「着床前診断
の効果が高い患者の傾向と、実施回
数の目安は3回程度までだと分かっ
てきた。診断の対象をめぐる議論に
役立ててほしい」と話しています。

着床前診断と習慣性流産の治療に

ついて分かりやすく解説した動画

です。

動画の埋め込みに失敗しましたので

リンクをクリックして動画をご覧下さい。

www.youtube.com/watch?v=1wEUTB2q5gg

 
 
 
 
 
 
 
蛍光塗料を携行する傾向がある。笑

 
 
 
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編集後記

ウイルスの増殖を抑制する遺伝子
がガンの発症を促進するとは、不思
議な結果と言えましょう。まあウイ
ルスの増殖抑制もガンの発症も遺伝
子の変異が原因であることを考えれ
ばなんということもないのかもしれ
ません。着床前診断が習慣性流産の
治療に役立つなら、いつまでも、
妊娠する可能性があるなどと言って
いないで、どんどん適応するべきで
はないでしょうか?母体の負担が減
れば、少子化対策にもなるのではと
考えます。

少子高齢化を憂う人が、「習慣性
流産の人でも自然に妊娠する可能性
がある」などと言うのは笑止千万。笑
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