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2014-10-28 18:10:35

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診療マル秘裏話 号外Vol.16 平成26年9月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1) 乳酸菌の整腸効果や安眠効果などの生体調節作用
2)肝臓の線維化に重要な役割の星細胞を正常化する

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 乳酸菌の整腸効果や安眠効果などの生体調節作用

カルピスは、保有する乳酸菌「ラクト
バチルス ガセリ CP2305株」
(プレミアガセリ菌CP2305株)が
腸から脳への神経伝達を通じ中枢神経に
働きかけ、整腸効果や安眠効果などの
生体調節作用を引き出すことを実証しま
した。また、ストレスの低下による精神
的なストレス緩和にも役立つ可能性が見
いだされました。

今回の成果は、同社発酵応用研究所と
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス
研究部ストレス制御医学分野の六反一仁
教授との共同研究によります。

プレミアガセリ菌CP2305株の
整腸効果や安眠効果は、これまでの研究
で明らかになっていましたが、それらの
効果がどのようなメカニズムで起こるの
かを追求するため、今回カルピスなどの
研究グループの着目したのが脳腸相関で
した。脳腸相関とは、腸と脳が自律神経
を通じ双方向の情報伝達を行いながら、
生体機能の恒常性を維持していることを
指して言います。

研究では、プレミアガセリ菌CP2305
株を摂食させたモデルラットを用いて、
神経活動の変化を測定しました。方法と
して、迷走神経求心枝と骨盤神経を電極
で、活動電位を測ったところ、腸からの
情報を脳に伝える腸迷走神経求心枝活動
の上昇が確認できました。またストレス
付加時の腸機能を司る骨盤神経活動の
回復も確認されました。炎症関連遺伝子
の発現が減少する変化も起こっており、
こうした働きで、下痢症状が改善される
ことが示唆されました。

またストレス感受性の確認にヒト介入
試験を実施しました。成人の脳内血流の
変化を測定するため、摂取期間前後で、
脳の基底膜の血流を画像化し解析すると、
ストレス応答や自律神経活動に関わる
基底膜の血流が抑制され、摂取後の活動
が低くなっていました。これはストレス
感受性の低下につながる作用と考えられ
るとしています。ストレス応答に関与す
る副腎交感神経活動やホルモン分泌量も
測定し、同神経活動やストレスホルモン
であるコルチコレステロンの抑制が認め
られました。

安眠効果との関わりを調べるため、
ストレスを自覚する成人を対象に、大脳
後頭葉の血流変化を測定すると、睡眠や
行動を支配する第8領域の血流量が抑制
されました。プレミアガセリ菌CP2305
株摂取により行動の穏やかさ、睡眠しや
すい状態になった可能性が示唆されまし
た。

これらの成果は、今月オランダで開催の
「第11回国際乳酸菌シンポジウム」で
発表されました。

ピロリ菌と乳酸菌(LG21)の戦いを描いた

動画です。



 
 
 
 
 
 
 
乳酸菌は、脳のストレスにノーと言う。笑

 
 
 
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2】肝臓の線維化に重要な役割の星細胞を正常化する

再生医療ベンチャーのレジエンスは9月
5日、大阪市立大学と肝疾患治療の再生医療
製品の開発に向けた共同研究契約を締結した
と発表しました。肝臓の線維化に重要な役割
をはたしている星細胞を正常化する技術を
開発します。3~5年後をめどに治験開始を
目指しています。

大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態
内科学講座河田則文教授、同機能細胞形態学
講座池田一雄教授らとともに共同研究を開始
します。

肝炎などの肝障害がおこると肝臓の星細胞
が活性化し、コラーゲン線維が合成されます。
肝障害が慢性化すると星細胞が常に、活性化
され、肝臓にコラーゲン線維が蓄積すること
で肝臓が線維化、肝硬変に進行するという事
です。

レジエンスと大阪市立大学らの研究グルー
プは、活性化した星細胞を正常化させること
で線維化した肝臓の環境を改善させる技術を
開発し肝疾患の再生医療技術としての確立を
目指しています。

肝硬変の病態と原因を分かりやすく解説した

動画です。



 
 
 
 
 
 
肝細胞の幹細胞を使った再生医療。笑

 
 
 
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編集後記

乳酸菌には、腸から脳への神経伝達を通じ
中枢神経に働きかけ、整腸効果や安眠効果
などの生体調節作用を引き出すことが分かっ
たのは、大きな発見と言えましょう。早期に
脳腸相関の全メカニズムの解明が待たれます。
肝硬変の繊維化を治療する方法が見つかれば
画期的発見といえましょう。肝硬変に関して
生体肝移植などの治療法を除けば、ほとんど
打つ手がないとされてきたからです。現在で
も肝性脳症の治療や腹水の治療や食道静脈瘤
の治療が、対症療法としてなされているのに
過ぎません。臨床試験を通じての臨床応用が
早くなされることを希望します。

臨床応用で鷹揚とした気分を追う様に
なる。笑

 
 
 
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