最近の号外Vol.9メルマガ

2014-10-13 16:52:21

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 号外Vol.9 平成26年9月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
目次

1) ある特殊な条件の超音波が狭心症治療に有効
2)診断困難なアカントアメーバ角膜炎の予防法

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 ある特殊な条件の超音波が狭心症治療に有効

東北大学大学院医学系研究科循環器
内科学分野の下川宏明教授、同大学院
工学研究科金井浩教授、日立アロカメ
ディカルの研究グループは、特殊な
条件の超音波に血管新生作用がある
ことを発見し、その研究成果をもとに
重症の狭心症患者を対象とした超音波
治療の医師主導治験を開始したと発表
しました。

下川教授らは約15年前から衝撃波
を用いて狭心症を治す低出力体外衝撃
波治療を開発、現在臨床応用を進めて
います。心筋の虚血領域に体外から
衝撃波を当て血管新生を誘導して狭心
症を治すもので、2010年には厚労
省から先進医療の認定を受けています。

ただ、衝撃波は空気の層では膨張す
る性質があるため、空気で満たされた
肺に当たらないよう注意深い操作が
必要でした。衝撃波発生装置のほかに
照射位置を確認する診断用超音波装置
を組み合わせて使うため、装置の小型
化が難しかったようです。

下川教授らは、これらの問題を解決
するため、安全性が確立されている
超音波に着目しました。超音波に衝撃
波と同じような血管新生作用がないか
調べた結果、ある特殊な条件の超音波
にも、血管新生作用があることを発見
しました。この条件の超音波を虚血性
心疾患ブタモデルに照射したところ、
虚血領域の毛細血管数が増加して心筋
の血流や収縮力が改善するなど有効性
を確認できました。治療効果は低出力
体外衝撃波治療とほぼ同程度だったと
いうことです。

超音波の出力も診断用超音波装置と
同じ出力範囲であることから、安全性
に対する懸念も、ほとんどないという
ことです。

研究成果に基づき、重症狭心症患者
さんを対象とした、多施設共同の医師
主導治験を開始しました。対象は薬物
治療、カテーテル治療、冠動脈バイパ
ス手術による改善が見込めない患者さ
んです。東北大学病院では今年1月か
ら、その他の7施設では今年度から
治療を開始しています。

狭心症の予防と最新治療に関する動画

です。



 
 
 
 
 
下川教授らの研究成果は、8月11
日付で国際誌「PLOS ONE」に
掲載されました。

衝撃波と超音波の笑劇。笑

 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
2】診断困難なアカントアメーバ角膜炎の予防法

米国眼科学会(AAO)は8月18日、アカ
ントアメーバ角膜炎予防に向けたワーク
ショップ開催を発表しました。

アカントアメーバ角膜炎は水中のアメ
ーバによって起こる感染症です。コンタ
クトレンズの水中での使用や洗浄液の代
わりに水で洗浄保存することにより感染
します。感染の頻度は、まれではありま
すが診断が難しく、最近の研究によると
診断がつくまでに平均27日を要し、患者
さんの33%が角膜移植に至ります。2007
年には、あるレンズ洗浄液の発売後に
138人が発症したことから注目されまし
た。アメーバがコンタクトレンズケア
製品に混入しているかどうかを検出する
方法が求められていますが、現在のとこ
ろコンタクトレンズ製品の滅菌状態を
検査する方法は標準化しておらず、米国
食品医薬品局(FDA)の認可を受けた治療
法もまだありません。

このワークショップ“Revamping Micro
biological Test Methods for Contact
Lenses, Products, and Accessories to
Protect Health and Ensure Safety”
(健康と安全を守るためのコンタクト
レンズと付属品の改良微生物学的試験法)
は、AAOのほかFDAなど4団体が共催します。
学術、臨床、産業各界の識者が、アカント
アメーバの危険性やコンタクトレンズ製品
の滅菌効果を検査する方法について論ずる
予定だそうです。

ワークショップは9月12日メリーランド
州シルバー・スプリングのFDA White Oak
Campusで開催されます。
アカントアメーバによる角膜縁についての

動画です。



 
 
 
 
 
 
 
アカントアメーバの感染を、許したら
あかんと。笑

 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
編集後記

安全な超音波で重症な狭心症が治療可能
ということは、本当に偉大な発見であると
考えられます。現在の心臓カテーテルでの
治療でも、重症ゆえ適応外の方もたくさん
おられると思います。そうした、重症患者
さんにとっては、大きな福音となることで
しょう。アカントアメーバによる角膜炎の
予防ができれば、本当に素晴らしいと思い
ます。確定診断まで時間がかかる病気なの
で、眼科の先生が本当に治療に難渋されて
いた病気だと考えております。

アカントアメーバの治療法、予防法を
未来からよぼう。笑

************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント