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診療マル秘裏話 Vol.265 平成20年12月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次
1)  生きたガン細胞だけを光らせる技術
2) シェーグレン症候群の発症機序

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 生きたガン細胞だけを光らせる技術

蛍光物質を取り込ませて生き
たガン細胞だけを光らせる技術
を、東京大学の浦野泰照准教授
らが開発しました。

将来は、ミリ単位の小さな
ガン細胞を肉眼で確認しながら、
手術することが可能になると
期待されます。

科学誌「ネイチャー・メディ
シン」に12月8日発表しました。

ガン細胞は、正常な細胞は取
り込まない特殊なたんぱく質を、
リソソームと呼ばれる、弱酸性
の細胞内小器官に運び込む性質
があります。浦野准教授らは、
この特殊なたんぱく質に、弱酸
性に反応して光る有機物質をく
っつけて肺にガンのあるマウス
に注射しました。

1日後に、マウスの胸を開く
と、肺に1ミリ程度のガンの塊
が光っているのが肉眼で確認
できました。また、死んだ細胞
では光が消えることもわかりま
した。

浦野准教授は「ガンだけが取
り込むたんぱく質は複数知られ
ており様々な種類のガンに応用
できる。米国で、臨床試験を
計画している」と話しています。

ガンなど生きた細胞が赤く光る

新しい蛍光色素の開発に関する

動画です。



 
 
 
 
ガンの表式を標識した。笑

 
 
 
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2】 シェーグレン症候群の発症機序

免疫異常で目の組織などに
炎症が起きる難病の「シェーグ
レン症候群」が女性ホルモン
低下に伴う特定のタンパク質の
活性化によって引き起こされる
のを、徳島大の林良夫(はやし・
よしお)教授らのチームが12月
6日までに解明しました。

この病気はドライアイや関節
リウマチ、全身の疲労感などを
伴い、更年期の女性に多いのが
特徴です。林教授は「このタン
パク質を薬などで抑えることが
できれば、新たな治療法につな
がる可能性がある」と話してい
ます。

チームは、網膜のガンに関係
する 「RbAp」というタン
パク質の一種に着目しました。
マウスを使った実験で、女性
ホルモン濃度が低下するとRb
Apをつくる遺伝子が活性化し、
過剰に働くとシェーグレン症候
群に似た症状が出るのを確かめ
ました。

詳しく調べると、RbApは
涙腺などに細胞死を引き起こし、
それが炎症反応をさらに暴走さ
せる悪循環を生んでいました。
林教授は「更年期の女性が発症
しやすいメカニズムがようやく
分かった」と話しています。

シェーグレン症候群の実例を紹介

している動画です。



 
 
 
 
 
RbApにより炎症が延焼し
ていた。笑

 
 
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編集後記

生きたガン細胞だけを標識す
ることは、非常に有用でしょう。
外科手術に応用される他、温熱
療法化学療法などの治療の効果
判定に使われるものと見られま
す。ただし、蛍光物質なので眼
でみて確認するしかない(から
だの深部は分かりにくい)と
いう欠点があります。シェーグ
レン症候群の発症機序が分かっ
たのは、素晴らしい発見と言え
ます。膠原病は、いくつかの
病気が重なっていることが多く、
ほかの病気たとえば強皮症など
の発症機序も解明されることが、
絶対必要でしょう。
貴女が鬼女になる機序が分か
った。笑

 
 
 
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