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2014-10-30 18:08:56

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診療マル秘裏話 号外Vol.17 平成26年9月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1) 皮下投与に用いる2層マイクロニードル製造装置
2)神経発達障害や精神衛生分野の障害は大きく増加

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 皮下投与に用いる2層マイクロニードル製造装置

東レエンジニアリングは、ワクチン
などの皮下投与に用いる2層マイクロ
ニードル製造装置を開発し、受注活動
を開始しました。2層マイクロニード
ルはフィルムに並べた微小針からワク
チンなどの薬剤を体内に投与するもの
で、バイオセレンタック社が開発しま
した。自己溶解性を持ち、投与量を
制御できるタイプの実用化は世界で初
めてということです。東レエンジニア
リングは同社と製造装置を共同開発し
ました。すでに複数の製薬企業から引
き合いがあるそうです。2015年度
後半の初号機納入を目指しています。

マイクロニードルは注射器の代わり
に貼り薬として薬剤を皮下投与する、
もので、経皮吸収剤の1種です。神経
のある真皮まで届かないので痛みが少
なく、患者さんが自分で貼ることがで
きるという特徴があります。インシュ
リンなどの注射薬や、インフルエンザ
などのワクチン化粧品などの応用分野
が期待されています。

バイオセレンタックは、元京都薬科
大学教授の高田寛治会長が設立した
ベンチャー企業です。同社が開発した
2層マイクロニードルは、硬貨大の
フィルムに高さ数十~数百マイクロメ
ートルの微小針を100~200本並
べています。針は薬剤層と基剤層の2
層からなり、基剤層は人体に無害な、
ヒアルロン酸などで成形しています。

自己溶解性により体内に入ると分解・
吸収され、安全性が高いことが知られ
ています。これまで、分子量が高い
ために注射以外では体内投与できなか
ったたん白薬やワクチンを、経皮的
に高い吸収率で吸収させることができ
ます。吸収薬剤の量を正確に制御でき
ることも特徴です。金属製マイクロニ
ードルの実用例はありますが自己溶解
性があり吸収薬剤量を制御できるもの
はありませんでした。

東レエンジニアリングは同社と製造
装置を共同開発し工業的製造プロセス
を確立しました。フィルムにはPET
(ポリエチレンテレフタレート)など
熱可塑性樹脂を用いナノインプリント
技術を応用して成形します。

東レエンジニアリングは、2層マイ
クロニードルの成形プロセスだけでな
く、前後の工程も含めた全自動ライン
として製品化しました。GMPに対応
した治験用装置の受注活動を始めてお
り、すでに試作機を納入して評価を受
けています。価格は1システムで4億
~5億円程度だそうです。

新薬で用いるか既存薬で採用するか
など製薬メーカーの意向にもよります
が、東レエンジニアリングでは15年
度後半の臨床用の初号機納入を目指し
ています。

美容分野でマイクロニードルを使って

ヒアルロン酸をお肌に入れるという商品

紹介の動画です。ただし、商品の購入は

自己責任でお願いします。



 
 
 
 
自己溶解性のある妖怪。なんか妖怪。


 
 
 
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2】神経発達障害や精神衛生分野の障害は大きく増加

米国小児科学会(AAP)は8月18日、
小児の障害率が2001年から2011年まで
に16%増加したことを示す研究を紹介し
ました。Pediatrics誌9月号オンライン
版に掲載されました。

この研究によると、身体障害が減少
している一方で、神経発達障害や精神
衛生分野での障害は大きく増加してい
ます。特に恵まれた家庭に育つ小児で
増加率が高く、連邦貧困水準の4倍以上
の経済力を持つ家庭では、10年間の
研究期間中に障害率が28.4%増加しま
した。

この増加について研究者は発達障害
や精神疾患に関する診断基準の変化や、
自閉症など特定疾患の増加によるもの
と考察しています。同時に、医療サー
ビス受給のための特異的診断の必要性
など疾病についての知識が浸透した
ことも影響していると解析しています。

発達障害について分かりやすく解説して

いる動画です。



 
 
 
 
基準の法律に帰順する。笑

 
 
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編集後記

あたらしいドラッグデリバリーシス
テム(以下DDSと略す。)である2層
マイクロニードルの痛みが少なく、
患者さんが自分で貼ることができると
いうメリットを生かして薬剤皮下投与
の主流になるのではないかと考えて
います。これを製造する装置を市場に
出すということは本当にインパクトの
ある事業ではないかと推測しています。
神経発達障害や精神衛生分野の障害
が小児に増えている背景として、食事
の影響が考えられるのではないかと私
は睨んでいます。

廃鶏の背景で、拝啓の手紙を送る。笑

 
 
 
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