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診療マル秘裏話 Vol.365 平成22年12月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 体内で免疫を活性化させる新たなタンパク質
2) 抗生物質に神経細胞を成長させる働き

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 体内で免疫を活性化させる新たなタンパク質

ウイルスに感染した際に体内で
免疫を活性化させる新たなタン
パク質を見つけたと、北海道大
遺伝子病制御研究所の高岡晃教
(たかおか・あきのり)教授
(免疫学)らが11月21日付
米科学誌ネイチャーイムノロジー
電子版に発表し、「ZAPS」
と名付けました。

ウイルス増殖を抑制するイン
ターフェロンを大量に作るよう
誘導するなどの働きがあり、
インフルエンザやはしかなどの
ウイルスに効果があるのでは、
ないかということです。

高岡教授は「今後は動物実験
で効果を確かめたい。将来的に
は抗ウイルス薬の候補としても
期待される」と話しています。

インフルエンザウイルスなど
遺伝情報をRNAで持つ、ウイ
ルスが細胞に感染すると、細胞
内にある「RIG-I」という
分子がウイルスのRNAを感知
します。高岡教授らは、RIG-
IにZAPSが結合し、インター
フェロン生産を増強させること
を突き止めました。

試験管内でヒトの細胞にイン
フルエンザウイルスを感染させ
る実験で、人為的にZAPSが
働かないようにした場合、イン
ターフェロンが抑えられてウイ
ルスは増殖しました。ZAPS
の働きを高めると、ウイルスの
増殖が抑えられました。

多種類のウイルスの増殖抑制

する新薬剤が開発されたという

ニュース動画です。



 
 
 
 
 
 
 
感知するけれど、関知しなけ
れば、完治しない。笑

 
 
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2】 抗生物質に神経細胞を成長させる働き

にきびの治療などに使われる
抗生物質ミノサイクリンに、
神経細胞を長く伸ばし成長させ
る働きがあるとの研究結果を
橋本謙二(はしもと・けんじ)
千葉大教授(神経科学)らが
11月20日までにまとめまし
た。

橋本教授らは、覚せい剤中毒
で脳の神経細胞を損傷させた
サルにミノサイクリンを投与し、
神経の機能を回復させることに
成功しています。パーキンソン
病やアルツハイマー病などの
神経変性疾患でも、動物実験で
改善したとの報告もあります。
橋本教授は「今回の研究で、
なぜ効くかという仕組みの一端
が分かった」と話しています。

橋本教授らは試験管内の実験
で、ラットの神経前駆細胞に
ミノサイクリンを投与しました。
濃度の高さに応じて、軸索と
いう細長い突起が伸びる細胞が
増えました。細胞の中で、遺伝
子情報を読みとりタンパク質の
合成を始めさせる働きがある
分子が増えていました。この
分子がないと、ミノサイクリン
を投与しても軸索が伸びる細胞
は増えませんでした。

ミノサイクリンはこの分子に
働きかけて、神経細胞の成長を
助けていると推測されます。

研究結果は、米科学誌プロス
ワン電子版に発表されました。

神経系解剖学についての分かり

やすい動画です。



 
 
 
 
 
文士が分子の分枝を指摘した。笑

 
 
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編集後記

ウイルスで起こる病気の治療
薬として、個々のウイルスに効
くものは、少しずつ増えていま
すが、副作用や相互作用が強く
なかなか臨床の現場で、気安く
使えないという印象があります。
RNAを遺伝子にもつウイルスと
いう条件はあるものの汎用性の
ある抗ウイルス薬に結びつく
可能性のある研究ではないかと
思いました。ミノマイシンを
神経疾患の治療に使うという話
は聞いたことがあります。なか
なか再生しない神経の病気の
治療薬としては、値打ちがある
と考えています。ただし、浮遊
感などの副作用の克服も重要で
しょう。

半葉が汎用され繁用となる。笑

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