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診療マル秘裏話 Vol.267 平成21年1月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  気管支の再生医療
2) 体外受精の成功率上昇法

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 気管支の再生医療

患者さん自身の骨髄から取り
出した幹細胞を使って、気管支
を再生することに、スペインや
イタリアなどの医療チームが、
世界で初めて成功しました。

患者さんから採取した幹細胞
から気管の表面を覆う上皮細胞
などを作製し、亡くなった人
から提供を受けた気管にそれら
の細胞を植えて、今年6月に
移植しました。患者さんは退院
し、日常生活が送れるほどに
回復したということです。英医
学誌ランセット電子版に発表さ
れました。

移植を受けた患者さんは、
結核で気管支が弱り、呼吸困難
に陥っていたコロンビア人女性
(30)です。医療チームは、
切除した気管支の跡に、亡くな
った人の気管を移植することを
計画しましたが、拒絶反応が
懸念されました。

このため、医療チームはまず、
脳出血で死亡した51歳の白人
女性から提供された長さ7セン
チの気管を何度も洗浄し、拒絶
反応の原因となる気管表面の
細胞を取り除きました。

次に、患者の骨髄から採取し
た幹細胞を上皮細胞や軟骨細胞
に分化させ、提供された気管の
表面に植え付けてから、切除し
た部分に移植したと話していま
す。拒絶反応などのため、気管
支移植はこれまでほとんど行わ
れていません。

日本で行われている再生医療に

関する動画です。



 
 
 
 
 
機関士の気管支が、再生され
た。笑

 
 
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2】 体外受精の成功率上昇法

精子と卵子を体外で受精させ
る不妊治療(体外受精)で、
受精卵(胚(はい))の呼吸量を
測り、呼吸が安定しているもの
を子宮に戻すことで、妊娠率を
大幅に向上させ、流産も減らせ
ることが、セント・ルカ産婦人
科(大分市)と山形大大学院
理工学研究科などの共同研究で
分かりました。

体外受精では複数の胚を培養
し、顕微鏡で細胞の形などから
良好な胚を選び、子宮に戻しま
す。しかし選別を見た目に頼っ
ているため確実性に欠け、妊娠
率は20-30%にとどまって
いました。出産に至るまでには、
数回の体外受精が、必要になる
ことも多く、患者さんの負担は
大きいのが現状です。

同産婦人科の宇津宮隆史院長
は、胚が呼吸することで、酸素
を消費することに着目しました。
東北大と山形大が開発した、
培養液中の酸素濃度のわずかな
変化を測定する技術を用い、
ヒトの胚の呼吸量を測定しまし
た。

見た目が良好な胚が複数ある
患者さんで、顕微鏡観察だけで
胚を選んだグループ21人と、
呼吸量評価を加えたグループ20
人の2年間の成績を比べました。
従来法では妊娠率38%だったの
に対し、呼吸量が安定した胚を
戻したグループは60%と成績が
良く、流産率は従来法が25%に
対し8%と低くなりました。
11月の米生殖医学会で発表しま
した。

多胎妊娠による母体の危険を
減らすため、日本産科婦人科
学会は今年示した指針で、子宮
に戻す個数を原則一つに制限し
ました。良好な胚を客観的に
選別する技術開発が求められて
います。宇津宮院長は「見た目
は良好な胚でも、呼吸量には大
きな差がある。さらに多施設で
の研究を進めたい」と話してい
ます。

胚の見た目のグレードによる妊娠

率について解説した動画です。



 
 
 
 
 
呼吸量が安定した胚は、肺の
機能がいいのかも。笑

 
 
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編集後記

気管支の移植で結核の人を救
えたのなら再生医療の貴重な
成果と言えるでしょう。不妊
治療はかなり高額の自費診療で
あることを考えると妊娠率の
上昇は、患者さんの懐にも優し
い医療と言えるでしょう。
卵子を取り出して、受精させ、
子宮に戻す過程で女性の身体に
大きな負担がかかります。不妊
治療の回数が減らせれば、諦め
ずに治療を続ける機会が増える
のではないでしょうか?

あうんの呼吸で胡弓を演奏し
た。笑

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