美しい肌Vol.451

2014-10-29 23:30:03

カテゴリー:女性の美容と健康

CA390006

写真は菱の実です。

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美肌の野菜&果物&魚介(各論:菱の実)

 
 
 
 
菱の実の正体

ヒシ(菱 Trapa japonica)はヒシ科の一年草
の水草です。池沼に生え、種子は食べられ

ます。葉は菱形で水面に放射状に広がり、

葉柄はふくらんで内部がスポンジ状の浮き

となります。その点でホテイアオイに似て

いますが、水面から葉を持ち上げることは

ありません。また、完全な浮き草ではなく、

長い茎が池の底に続いています。花は

両性花で、花びらは白く、葉のすき間から

水面に顔を出して夏に咲きます。がく、

花弁、雄しべは各4個です。胚珠は2個

ありますが一方だけが発育し大きな種子と

なります。胚乳はなく、子葉の一方だけが

大きくなってデンプンを蓄積します。果実

は横から見ると菱形で両端に2本のとげ

(がくに由来)があります。菱形とはヒシに

ちなむ名ですが、葉によるのか実による

のか両説があってはっきりしていません。

秋に熟した果実は水底に沈んで冬を越し、

春になると発芽して根をおろし茎が水面

に向かって伸びます。茎からは節ごとに

水中根を出し(これは葉が変化したもの

ともいわれています)、水面で葉をはやし

ます。平地のため池などに多く、菱にとっ

て環境の良い所では水面を埋め尽くす

程に繁殖します。日本のほか朝鮮半島、

中国、台湾などにも分布しています。

近縁種として日本にはオニビシとヒメビシ

があります。ヒシの果実にあるとげが2本

であるのに対し、ヒメビシとオニビシの

果実には4本のとげがあります。実用性

は乏しいと思われますが、忍者が追手

の追撃をかわすために撒くまきびしには、

これらが用いられたそうです。ヒシ科の

植物には、後程、詳述しますが、抗糖化

作用があります。この抗糖化作用が最強

なのは、ヒシやオニビシやヒメビシでは

なく、トウビシ:学名Trapa bispinosa Roxb
です。菱の実の美肌効果については、この

トウビシの果皮エキスについて詳しく述べ

てみたいと思います。800種類の植物を

検索して、最強の抗糖化作用のある

トウビシが見つかりました。トウビシ(学名:

Trapa bispinosa Roxb.)は、中国や東南
アジアなどの湖沼や溜め池、水路に生息

する、ヒシ科の水草です。果実を食用と

するため栽培がされており、子葉はクリに

似た味がすることから茹でてそのまま食

べられたり、焼酎の原材料としても利用

されます。また、果実全体を乾燥させ刻ん

だものが民間薬や茶として飲用されること

が知られており、民間的に健胃、滋養強壮、

女性機能改善等の効能があるといわれて

います。日本では、福岡・佐賀県の特産品

であり、秋の味覚として有名です。

菱の実をハンギーと呼ばれる大きな桶の

様な乗り物で収穫している様子です。



 
 
 
 
 
 
 
菱の実の歴史

図形では菱形、ひな祭りには菱餅、三菱の

ロゴマーク、武田菱の紋所、忍者の使う

撒き菱(マキビシ)など、「菱」を用いた言葉

は今でも日常生活で使われていますが、

われわれの身の回りの生活環境から植物

のヒシはしだいに姿を消しつつあります。

昔からヒシの実は、水稲栽培に適さない

低湿地においては、レンコンやマコモなど

とともに水辺の食糧として、また飢饉のとき

の救荒作物として広く食べられてきました。

今のような寒冷地の水稲栽培技術がまだ

伝わっていなかった蝦夷地では、アイヌの

人たちにとって貴重な食糧のひとつでも

ありました。戦後の食糧増産の時代になる

と、干拓事業によりヒシの自生する低湿地

は水田に生まれ変わり、さらに急速な

経済発展に伴う宅地開発などにより、ため

池の多くは埋め立てられ、ヒシの自生でき

る環境は激減してしまいました。さらに近年

問題になってきたもうひとつの原因に、

ホテイアオイやウォーターレタスなどの外来

植物の増殖による生態系の破壊があります。

浮き草であるヒシは、流れのある河川では

定着することができません。しかもヒシは、

水質の悪化に弱いので、里山から湧き水が

流入したり、ワンドのように伏流水が湧き出

たりして、絶えず新しい水が補給されるよう

な場所でなければ生息することができません。

したがって、生息に適した場所は限られるの

ですが、そのような場所は繁殖力の旺盛な

ホテイアオイやウォーターレタスなどの外来

植物にあっという間に占領され、自然淘汰

されてしまいます。数年前までは大阪の淀川

下流のワンドでもあちこちにヒシが浮いている

のを見ることができましが、今では異常繁殖

したウォーターレタスに埋め尽くされてしまい

ました。そのため徹底した外来植物の駆除が

行われ、おかげで最近は淀川の水面は

きれいになりましたが、在来種のヒシまで根

こそぎきれいに掃除されたようで、最近では

ごく限られた場所でしか見ることができなく

なりました。ヒシだけの問題なら良いのです

が、最近のワンドの調査では、天然記念物の

イタセンパラの生息を確認できなかった

そうで、帰化植物の一斉駆除が引き金に

なって、新たな環境破壊が起ったのでは

ないかと心配しています。外来植物の駆除

が在来種の動植物の絶滅に手を貸している、

という皮肉な結果にならなければよいの

ですが。一度壊された生態系を元にもどす

のには、気の遠くなるような作業が必要です。

有明海に面した佐賀平野や印旛沼などの

水郷地帯では今でもヒシの実を身近に見る

ことができますが、都会で生まれ育った

若い人に「ヒシの実はなかなか美味しい

ものですよ」などというと、まるで田舎者の

ような眼で見られてしまいます。中国では、

立秋が過ぎた頃から中秋節にかけてが

食べ頃で、茹でたヒシの実は「菱角(リンジャオ)」

と呼ばれ、江南の水郷地帯の秋の味覚の

ひとつになっています。ちょうど北方の

「糖炒栗子(タンチャオリーズ)」(焼き栗)のように、

おやつ感覚で食べられています。ヒシの実

は、英語でWater Chestnut というように、

茹でるとクリのようにホクホクとして、あっさり

とした上品な味がします。上海から浙江省

の杭州へ行く途中に嘉興という街があります。

その郊外に南湖という湖があって、別名、

鴛鴦湖といい昔から杭州の西湖、紹興の

東湖と並び称される景勝の地で、湖心の

小島にある煙雨楼には多くの文人墨客が

遊んだと言われています。その南湖で採れる

菱には刺がなくて丸々と肥えて美味しいの

ですが、不思議なことに別の場所に移植する

と他の菱と同じように刺が生えてきます。昔

から「南湖菱(ナンフーリン)」と呼ばれ、嘉興

特産の名物です。この「南湖菱」には次の

ようなエピソードがあります。清の八代皇帝

の乾隆帝はその出自に謎の多い人で、実は

浙江省の塩官(今の海寧市)で生まれたと

いう伝説もあるほどで、その生涯に六度も

巨大な龍船を大運河に浮かべ、江南の地

を南巡しました。あるとき、乾隆帝が南湖を

訪れたとき、煙雨に霞む湖面から、菱摘み

歌を唄う娘の歌声が聞こえてきました。

乾隆帝はその見事に丸々と肥えた新鮮な菱

の実を見て大いに喜び、その菱の実の献上

を命じました。ところがその菱を口に入れた

ところ、思いもかけないことに口の中を傷つ

けてしまいました。乾隆帝は菱の実を吐き

出し、「この生意気な青菱め!角がなけれ

ば味がまずくなくなるとでもいうのか」と口

に出して言ったところ、「綸言(リンゲン)神

の如し」なんと不思議なことに、次の年から

南湖の菱の実にはすべて角がなくなり、

坊主頭のようなまん丸い菱の実がなるように

なりました。人々はこれを「圓宝菱」「和尚菱」

「無角菱」と呼んで不思議がったということ

です。

ハンギーに乗り込むところを撮影した動画

です。



 
 
 
 
 
 
菱の実の雑学

ヒシは池や沼に自生する一年生の水草で、

秋に熟したとげのある実が水底に固着して

越冬し、春になると発芽して根をおろし、

水面に向かって芽を伸ばします。食用と

するのはこの果実の部分です。

福岡県や佐賀県などで栽培出荷されて

いる大きなトウビシの他、もともと日本の

在来種として自生している「オニビシ」や

「ヒメビシ」などいくつかの品種があり、

どれも同じように食用になります。

「トウビシ」は角が二箇所ですが、

「オニビシ」や「ヒメビシ」には鋭い角が

4本あり、かつて忍者が使ったと言われ

ている「撒きビシ」は、この「オニビシ」を

乾燥させたものと言われています。ヒシ

の実は固い殻に包まれた中に、白い

果肉があり、その部分を食用とします。

自生している「オニビシ」や「ヒメビシ」は

小さく、この食べられる部分もとても

小さいものとなりますが、トウビシなど

栽培されているものは実が大きく、食べ

られる果肉も大粒の栗ほどあります。

茹でた果肉は、茹で具合によって食感

が変わり、浅いとシャキシャキとした

食感で中国料理のクワイと同じ感じに

なります。しっかり茹でた物は栗と

レンコンを足して2で割ったようなポッ

クリとした食感になります。味はクセが

ほぼ無く、香りもほとんど感じられま

せん。食感以外強く主張する風味は無

いので色々な料理に使うことができます。

古くは全国各地の湖沼で見られ、そう

いった地域では茹でておやつとして食

べられてきたたようですが、今では随分

減ったと言われています。現在出荷

ベースで栽培されているところは九州の

福岡県や佐賀県が有名で、これらの

地方では減反政策で転作する田んぼ

での栽培にも取り組まれているようです。

ヒシは夏に花を咲かせ、その後秋から

晩秋にかけて実を膨らませます。収穫

できるのは実が膨らんでから落ちるまで

の間で、9月中旬から11月中旬頃まで

となります。菱の実のゆで方について述

べてみます。ヒシはアクが多く含まれて

いるので、水にさらしてアクを抜きます。

最低でも2時間以上、できれば一晩

くらい浸けて置きます。鍋にヒシとたっぷり

の水を入れ、そこに塩(水に対し2~3%)

を加え火にかけます。熱湯ではなく、水

から茹でると言うことです。炊き込みご飯

や炒め物など、再度加熱調理する場合

は、沸騰してから10分前後、茹で上がっ

たものをそのまま食べるのであれば20~

30分程茹でます。茹で上がったらザルに

上げ、そのままでは熱くて剥けない上、

そのまま冷ますと殻が乾いて固くなり剥き

にくくなるので、一旦水に浸してある程度

冷まします。荒熱が取れたら皮を剥きます。

ナイフなどで角が無い方の平らな部分を

薄く切り落とすと皮が剥きやすくなります。

結構固いものもあるので、親指の爪先が

痛くなることを覚悟して頂いた方が良さ

そうです。次に調理のポイントについて

説明します。ゆでた時の塩分で甘く感じ

る程度で、そのものにはほとんど風味は

無く、食感を活かして色々な料理に使え

ます。殻の形に特徴があるので、あえて

殻を半分に切った状態で殻付きのまま

盛り付けるのも良いでしょう。塩茹でした

ものを半割りにし、そのままおやつや酒の

つまみにします。また、皮を剥いてサラダに散

らしたり、ドレッシングなどで和えても美味しい

です。中国料理のクワイと同じように、鶏肉など

と共に炒め物に加えても美味しいです。

皮をむいて天ぷらやフライにしても美味しい

です。

菱の花を写した動画です。



 
 
 
 
 
 
菱の実の有効成分

菱の実は古くから薬膳の食材として用いられ、

滋養強壮や健胃効果があるとされています。

ヒシには炭水化物のデンプン質が多く含ま

れています。ヒシは有機ゲルマニウムを含む

数少ない植物としても知られています。

この有機ゲルマニウムという成分には、

免疫力を高め、ガンと戦うインターフェロン

の生成を促す働きがあることが分かって

います。また、モルヒネと同じような鎮痛効果

が見出されています。菱の実のカロリーは

30g(1個)で57kcalのカロリーです。菱の実

は100g換算で190kcalのカロリーで、80

kcalあたりのグラム目安量は42.11gです。

炭水化物が多く12.18g、たんぱく質が1.74g、

脂質が0.15gとなっており、ビタミン・ミネラル

では葉酸とビタミンB1の成分が高いことが分

かっています。菱の実の表面は薄い渋皮で

覆われていて、独特の風味があります。これ

にはタンニンなどのポリフェノールが含まれ

ていて、それらのもつ抗菌、抗酸化作用に

より水中のカビや細菌からヒシの実を守って

いるわけです。昔の人たちがヒシの実を仙人

の食べ物だと考えていたのは、ヒシの実から

適量のポリフェノールを摂取することにより

活性酸素を抑制し、毛細血管や粘膜を丈夫

にして循環器疾患を防ぎ、免疫力を高めて

感染症を予防することを経験的に知って

いたためだと推測されています。しかし

ながら、だからといって食べすぎは逆効果で、

特に身体を冷やす作用があるので、冷え症

の人や妊婦、体力の弱っている人は沢山

食べてはいけません。貝原益軒が『大和本草』

で「性は好からず」といっているのはそのため

です。

菱の実の収穫についてのニュース動画です。



 
 
 
 
 
 
 
菱の実の美肌効果

ヒシエキス摂取によるヒトでの効果を検証する

ため、社内モニターの女性50名を対象とした

プラセボ対象二重盲検試験が実施されました。

その結果、血中の糖化生成物として、ヘモ

グロビンエーワンシー(HbA1c)とペントシジン

を測定すると、ヒシエキス摂取により血中の

糖化最終産物量が低下することが明らかに

なりました。肌弾力性測定の結果、ヒシエキス

群では、試験開始前と比較して肌弾力性が

有意に上昇することが確認されました。血管

老化偏差値とは、指先の脈波を測定すること

により血管の硬さや緊張状態を読み取り

年齢別データと比較し偏差値として数値化

したものです。血管老化偏差値は高いほど

血管の老化が進んでいるといえます。血管

老化偏差値が試験開始前に55以上だった

被験者を対象としたサブクラス解析の結果、

ヒシエキス群では試験開始前と比較して

有意に血管老化偏差値が低下していること

が確認されました。また、血管の弾力性に

ついても、ヒシエキス群で有意に改善して

いることが確認されました。つまり、糖化反応

が抑制され、血管の弾力性も回復したため、

ハリのあるみずみずしい美肌になった人

がヒシエキス摂取群でプラセボに比べ

有意に多かったことが分かります。その後

行われたアンケートでもはっきりと美肌効果

を実感した人が多かったようです。この文章

は、ヒシエキスを扱っている林兼産業株式

会社のホームページから引用させて頂き

ました。今回はここまでとさせて頂きます。

菱を食べて、皮脂は増えず、秘史が語ら

れた。笑

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